海洋政策を長年研究してきた国民民主党の山田吉彦参議院議員は、台湾・行政院海洋委員会が主催した台湾海洋国際フォーラムで、2017年の安倍政権時代に日本の海上保安庁と台湾の海巡署が海難捜索救助に関する協力覚書を締結し、両者の制度的な協力関係がそこから始まったと述べた。
現在は一部の地域大国が海洋の現状を一方的に変更しようとしており、海洋をめぐる国際的な問題もますます複雑化していることから、日台双方は既存の海上保安機関同士の協力関係を超えて、海洋分野での連携を拡大すべきだと語った。
自民党の石川昭政衆議院議員は、日本の多くの産業が半導体、電池、自動車からレアアースに至るまで、長期にわたり中国のサプライチェーンに依存してきたと指摘した。日本はかつて中国との関係で、対話を通じて答えを見いだすことを望んでいた。しかしその後、中国では指導者が交代する可能性が次第に低くなり、日中双方の政治家も互いをよく知らなくなっていることが徐々に明らかになったという。
日本の経済安全保障という観点から、エネルギーや海底ケーブルの安全、産業サプライチェーンに至るまで、日本と台湾にはより緊密な連携が必要だとした。
徳地秀士氏「東アジアには核を持つ権威主義国家が3カ国ある」
7月初旬に行政院海洋委員会が主催した「2026台湾海洋国際フォーラム」には、シンクタンクの専門家から国会議員まで、多くの日本人ゲストが招かれた。
防衛省防衛政策局長や防衛審議官を歴任した徳地秀士氏は、2015年の退官後も東アジアの安全保障や日本の防衛政策について研究を続け、2021年には東京のシンクタンク「平和・安全保障研究所」の理事長に就任した。

徳地氏はフォーラムで、現在の国際情勢は目まぐるしく変化していると指摘した。まず、第二次世界大戦終結以来、長らく米国の力が主導してきた「ルールに基づく国際秩序」が徐々に後退しつつある。トランプ政権の行動が予測しづらく、歴代の米政権に比べて自制が利いていないためだという。
次に、東アジアの危険度は上昇している。この地域には中国、北朝鮮、ロシアという3つの権威主義国家が存在し、いずれも核保有国であるうえ、核兵器の保有数も増え続けている。さらに3カ国は互いに連携を強めており、そこにイランも加わっているという。
徳地氏は「われわれは、いずれか一国と親しくすることでもう一国を抑え込み、3カ国を分断できるなどという幻想を抱いてはならない。これらの国々に同時に対応できる能力を持たなければならない。彼らの結託はますます強まっており、さらに欧州とアジアの安全保障は相互に結びついている。現在の課題はもはや一国だけで対応できるものではないため、われわれは団結しなければならない」と述べた。 (関連記事: 日本で「台湾海峡の平和と安定考える会」発足、超党派の国会議員が参加 政府に政策提言へ | 関連記事をもっと読む )
中国の南シナ海での影響力 数十年かけて「力の空白」を埋めた結果
徳地氏はまた、各国はある地域に「力の空白」が生じた場合にどのような結果を招きうるか、肝に銘じておかなければならないと述べた。今日、中国が東アジア地域で強大な影響力を持つに至った背景の一つは、過去数十年にわたり欧米列強が相次いでアジアから撤退し、その後に生じた力の空白を中国が一歩ずつ埋めてきたことにあるという。



















































