台湾の「ハイテク都市」新竹、国際観光拠点へ 高虹安市長「ちょうどいい都市」掲げる

2026-10-23 09:00
「2026 HCCG x TTI 新竹市観光発展フォーラム」が19日、新竹市で開催され、新竹市政府と台湾観光研訓院が観光、ビジネス、マーケティング分野の専門家を招き、意見交換を行った。(方詠騰撮影)
「2026 HCCG x TTI 新竹市観光発展フォーラム」が19日、新竹市で開催され、新竹市政府と台湾観光研訓院が観光、ビジネス、マーケティング分野の専門家を招き、意見交換を行った。(方詠騰撮影)

「2026 HCCG x TTI 新竹市観光発展フォーラム」が19日、台湾・新竹市のFLEURLIS(芙洛麗大飯店)で開催された。

フォーラムは「新竹に風が吹き、世界とつながる」をテーマに、新竹市政府と財団法人台湾観光研訓院(TTI)が共同で主催。国内外の観光産業、国際ビジネス、シティプロモーション分野の専門家が参加した。

新竹市の高虹安市長と台湾観光研訓院の楊勝評院長も出席し、それぞれ市政運営と産業発展の観点から、新竹市が持つハイテク産業の強みを生かしながら、地域の観光資源をどう結びつけていくかについて意見を交わした。新竹を「テクノロジーの拠点」から「国際的な観光拠点」へと発展させ、都市観光の新たな可能性を切り開くことを目指す。

宿泊施設の客室稼働率は台湾2位 観光の成長続く

高氏は、新竹市は台湾のハイテク産業を支える重要な拠点である一方、豊かな歴史文化や自然景観、特色あるグルメにも恵まれ、多様な観光を発展させる潜在力を持つと説明した。

市政府は近年、観光振興への投資を拡大しており、関連予算は2023年の2600万台湾元余りから、2027年には2億台湾元余りへと大幅に増える見通しだ。

こうした政策の下、2025年の延べ観光客数は1847万人を超え、前年比約15%増となった。新竹公園には386万人、新竹漁港には225万人が訪れた。

さらに、新竹市の宿泊施設の客室稼働率は67.03%に達し、台北市に次いで台湾全体で2位となるなど、観光分野での成長が続いている。

高氏は、新竹市の2025年通年の観光客数が既に1,847万人を突破し、宿泊施設の稼働率も67.03%に達し全国2位になったと述べた。(写真/方詠騰撮影)
新竹市の高虹安市長は、2025年の延べ観光客数が1847万人を超え、宿泊施設の客室稼働率も67.03%に達し、台湾全体で2位となったと説明した。(方詠騰撮影)

高氏は今後、市政府として単に「観光客数を増やす」ことから一歩進み、旅行者の「滞在時間、消費額、再訪率」を高める方向へ政策の軸足を移し、観光による経済効果を地域産業の発展につなげたいとの考えを示した。

今回のフォーラムでも、観光の専門的な観点から、都市ブランドの構築、観光サービスの向上、業界人材の育成などについて議論が交わされた。

台湾観光研訓院の楊氏は、世界の観光市場で、地域に深く触れる旅行体験や持続可能な観光、デジタルトランスフォーメーション(DX)への関心が高まる中、観光サービスの連携や異業種との協力を通じて都市の競争力をどう高めるかが重要な課題になっていると指摘した。

高氏はまた、新竹市には充実したハイテク産業の集積があり、AIを活用したスマートツーリズムを推進する上でも強みがあると説明した。

市政府は現在、「食、宿泊、観光、買い物、交通」に関する情報を一体的に提供し、多言語対応やリアルタイム化、旅行者一人ひとりに合わせた観光サービスの実現を進めている。

海外から訪れる個人旅行者がよりスムーズに市内を巡れるようにするとともに、新竹科学園区(竹科)を訪れる多くのビジネス客を、単なる「出張者」から「地域をじっくり楽しむ旅行者」へとつなげたい考えだ。 (関連記事: 「台湾のシリコンバレー」新竹市と宮崎市が友好交流協定 半導体・観光・市民交流を深化へ | 関連記事をもっと読む )

同時に、「新竹風PASS」や観光バス、旅行業者向けの奨励策などを通じ、青草湖、旧市街、南寮漁港、17キロメートルにわたる海岸線を結び、地域での消費やより深い観光体験につなげている。

高氏は、新竹市が構築するのは単なるハイテク都市にとどまらず、文化、風景、グルメ、そして生活の温もりを兼ね備えた「ちょうどいい都市」であると強調した。(写真/方詠騰撮影)
新竹市の高虹安市長は、目指すのは単なるハイテク都市ではなく、文化、風景、グルメ、暮らしの温かさを兼ね備えた「ちょうどいい都市」だと強調した。(方詠騰撮影)
最新ニュース
Happyくじ「DISNEY クリスマスオーナメントくじ2026」が11月7日よりファミリーマート限定で発売
「アラビア」がホリデーシーズン向け新作を発表 レッドカラーの3コレクションを展開
暮らしを支える「はかる」を楽しく体験 新宿駅西口で11月1日に「都民計量のひろば2026」開催へ
京都・北山に最大50人のゾンビが出現 「Re.Nova北山」で恐怖のハロウィンイベント開催
悪質メッセージ10億件超を支えた犯罪網 警察庁の情報から追跡、マイクロソフトがテイクダウン
1.7億円の最高級リング登場、日本最大級「国際宝飾展 秋」が28日よりパシフィコ横浜で開催へ
台風30号(チャンパー)、台湾で陸上警報拡大 17県市の一部で休業・休校基準、上陸の可能性も
シタディーン×スケッチャーズ、東京・大阪・横浜で街巡りラン 参加費7000円、シューズ付き
銀座「SPICE LAB TOKYO」でインド最大の光の祭典「ディーパワリ」を祝う特別コース 3日間限定で提供へ
東京建物の賃貸マンション「Brillia ist」2物件が2026年度グッドデザイン賞を受賞
三菱地所グループが2026年度グッドデザイン賞で3件受賞、24年連続の快挙を達成
【独占インタビュー】「目標は月イチ台湾」 台湾ファンの声援に支えられた「已己巳己-いこみき-」が12月初遠征へ
アスコットジャパンがホリデー企画発表 全国11施設で多様な滞在スタイル提案
CHARGESPOTの割引併用で月平均1296円節約 INFORICHがZ世代の利用実態を公開
GMOインターネット、東急不動産などと連携 北海道・石狩再エネ100%データセンターに「GMO GPUクラウド」新拠点
ヒルトン東京ベイが冬限定アフタヌーンティーを開催へ ズワイ蟹や温製スープなど旬の味覚全13種を展開
【現地取材】東通グループ、2030年にAUM3000億円目指す ホテル事業拡大、東京タワー特別点灯も
台湾高鉄、宜蘭延伸を行政院が承認 2037年開業へ、南港から約20分・台鉄に接続
台湾有事への備えか 中国で進む「経済の要塞化」、専門家は毛沢東時代の「三線建設」を想起
台湾籍女性、山梨のホテルで死亡 抵抗した形跡なく就寝中に襲撃か
JR東京駅のグランスタでクリスマスフェア開催へ 限定ケーキやSuicaのペンギン記念商品など展開
「アニメ化してほしいマンガランキング」第10回開催へ 2027年の注目作を決めるノミネート募集開始
台北市長選、沈伯洋氏と蒋万安氏が描く「20年後の台北」 両候補の回答全文
スペースXとテスラ、3.5兆ドルの巨大合併なるか マスク氏が支持、半導体「Terafab」計画も加速
「チャイナショック2.0」に直面するドイツ産業界 台湾の「非レッドサプライチェーン」に注目
日本のサイバー攻撃被害、9カ月で前年通年超え トレンドマイクロ、100億円相当のライセンス支援
Nothing「Phone (4b)」10月27日に日本発売 おサイフケータイ・eSIM対応、楽天モバイルは5万8900円
台北・松山空港移転構想、北部の救難体制に影響 内政部長「代替案なし」
キリンビールが「一番搾り」新TVCMを順次放映 堤真一や有村架純ら4人がビールの幸福感を表現
第27回東京フィルメックスのラインナップ発表 台湾の名優リー・カンションが審査員就任へ
台風30号(チャンパー)、台湾上陸の可能性低下 東方沖を通過後、日本方面へ
AI・ドローンのワンストップサービスを構築 銘旺科技、6億5,000万台湾ドルを投資し東南アジアAI市場で先行展開
TSMC・AIで電力需要急増、地元は発電所増設に反発 台湾電力のガス火力3計画が難航、誰がコストを負担するのか
【舞台裏】台湾F-16V、強力な機体に足りない「牙」 中国PL-15に対抗する長射程ミサイルが課題
【インタビュー】沈伯洋氏、対中姿勢に変化か 台北市長選で広がる「洋流」、逆転勝利の2条件
【現地レポート】「廻転鮨 銀座おのでら」池袋に都内2号店 大間産本マグロや限定抹茶パフェ、23日開業
【コラム】高校生の怒りはなぜフランス全土に燃え広がったのか 崩れる「能力主義」の神話と戦後社会契約
ドル覇権を揺るがすのは人民元ではなく「米国自身」 UCバークレー教授が指摘する3つのリスク
【レアアース争奪戦】日本は16年で中国依存9割から6割へ それでも「脱中国」が難しい理由
第39回東京国際映画祭が参加型SNS企画を展開へ 「39キャンペーン」やアジア初のLetterboxd公式交流イベントも
フランスで大規模暴動、パリなどで夜間外出規制 欧州各地に広がる抗議の波
日米5.7万人、過去最大の共同統合演習「キーン・ソード27」 台湾有事も念頭、与那国に米対艦ミサイル初展開
【寄稿】中国空母「遼寧」が西太平洋へ 日中台の情報戦、「認知戦」で先手を取ったのは誰か
台湾出身女優シュアン、『VIVANT』第2シーズンに出演 堺雅人との共演に「とても光栄でした」
東京ステーションホテルで中東アフタヌーンティー 英国紅茶「NEWBY」とコラボ、各日30人限定