日本のガールズグループ「已己巳己-IKOMIKI-(いこみき)」が、台湾の音楽ファンの間で熱烈な注目を集めている。ハードロック、メタル、パンク、ビジュアル系など多彩なジャンルを自在に横断する重厚な楽曲と、観客をダイレクトに巻き込む型破りなライブパフォーマンスがSNSを通じて国境を越え、多くの台湾ファンの心をわしづかみにした。
台湾ファンの熱い声援に支えられ、苦境を乗り越えてきたガールズグループ「已己巳己-IKOMIKI-」。風傳媒の独占インタビューで、ファンへの感謝と12月の台湾遠征に向けた意気込みを語った。(CHAIN the RIOT提供) このたび、12月に台湾で開催される大型音楽フェス「PUNK STRIKE FESTIVAL」への出演が正式に決定した彼女たちが、台湾メディア「風傳媒(The Storm Media)」のオンライン独占取材に応じ、結成の秘話から音楽制作へのこだわり、そして絶望の底から自分たちを救い出してくれた台湾ファンへのあふれる感謝の思いを赤裸々に語った。
台湾ファンの熱い声援に支えられ、苦境を乗り越えてきたガールズグループ「已己巳己-IKOMIKI-」。風傳媒の独占インタビューで、ファンへの感謝と12月の台湾遠征に向けた意気込みを語った。(CHAIN the RIOT提供)
「已己巳己-IKOMIKI-」の名前に込めた思い 似ているけれど少しずつ違う仲間たち グループ名である「已己巳己-IKOMIKI-」は漢字4文字で構成され、「似た者同士が集まった」という意味が込められている。
一見するとすべて同じ文字に見える四字熟語だが、細部が少しずつ異なっている。
日本のアイドル界にありがちな英語表記の名前を避け、パッと見たときの強烈なインパクトを重視すると同時に、「少しずつ違うけれど、似たような仲間たちが集まり、お客さんもメンバーも一緒に仲間として活動していこう」という強い理念が込められている。
台湾ファンの熱い声援に支えられ、苦境を乗り越えてきたガールズグループ「已己巳己-IKOMIKI-」。風傳媒の独占インタビューで、ファンへの感謝と12月の台湾遠征に向けた意気込みを語った。(CHAIN the RIOT提供)
あいな、幼少期に見たアイドルのステージが原点 メンバー3人が歩んできた音楽的なルーツも極めて個性的で奥深い。
あいなは、所属レーベル「CHAIN the RIOT」の社長を務める父親のもと、幼い頃から芸能の世界に囲まれて育った。
父がかつて手掛けたアイドルロックユニット「しず風&絆」のステージを幼少期から間近で見つめ、「将来絶対にこんな風になってたくさんの人を元気づけたい、お客さんと一体になってパフォーマンスを届けたい」と強く憧れたことが、芸能の道へ進む原点となった。
台湾ファンの熱い声援に支えられ、苦境を乗り越えてきたガールズグループ「已己巳己-IKOMIKI-」。風傳媒の独占インタビューで、ファンへの感謝と12月の台湾遠征に向けた意気込みを語った。(CHAIN the RIOT提供)
マユナ、12年間のピアノ経験からアニソン、ロックの世界へ マユナは幼少期から歌うことが何よりも好きで、12年間にわたってピアノに打ち込み、早くから豊かな音楽的素養を培ってきた。
中学生の頃に日本のアニメを通じて声優やアニソン歌手の存在を知り、声を使う表現活動を志すようになった。
その中でLiSAなどのロックテイストあふれる楽曲に触れてロック本来の魅力に目覚め、声優アイドルのオーディションへ挑戦した際に現在のレーベル社長と運命的な出会いを果たし、グループへの加入を誘われた。
台湾ファンの熱い声援に支えられ、苦境を乗り越えてきたガールズグループ「已己巳己-IKOMIKI-」。風傳媒の独占インタビューで、ファンへの感謝と12月の台湾遠征に向けた意気込みを語った。(CHAIN the RIOT提供)
あおば、父親の影響でベースを始め、憧れのステージへ かつて父と一緒に客席から「已己巳己-IKOMIKI-」のライブを初めて目撃した際、その圧倒的なかっこよさに深い衝撃を受けた。
その後、レーベル社長から直々に声をかけられ、「これは自分が絶対にやりたい最高のチャンスだ」と確信してグループ加入を決断した。
台湾ファンの熱い声援に支えられ、苦境を乗り越えてきたガールズグループ「已己巳己-IKOMIKI-」。風傳媒の独占インタビューで、ファンへの感謝と12月の台湾遠征に向けた意気込みを語った。(CHAIN the RIOT提供)
ハードロックからビジュアル系まで ジャンルを超える音楽性と型破りなライブ 「已己巳己-IKOMIKI-」の真骨頂は、単一のジャンルやコンセプトに決して縛られない柔軟かつ重厚な音楽性にある。
ハードロック、ヘヴィメタル、パンクをはじめ、ビジュアル系、コミカルな楽曲、さらには息をのむほど美しいメロディーが際立つ楽曲まで幅広く手掛けている。
レーベルにはNoGoDの団長やJin-Machineのイチローをはじめとする実力派プロデューサー陣が集結しており、多彩な個性を存分に融合させることで、他にはまねのできない「已己巳己独自の色」を生み出している。
台湾ファンの熱い声援に支えられ、苦境を乗り越えてきたガールズグループ「已己巳己-IKOMIKI-」。風傳媒の独占インタビューで、ファンへの感謝と12月の台湾遠征に向けた意気込みを語った。(CHAIN the RIOT提供) ライブパフォーマンスにおいても既成概念を打ち破るスタイルを貫き、フロアの観客を激しく巻き込むパフォーマンスやあいなによる魂のシャウト、野外フェスで激しい大雨に見舞われた際に裸足で泥だらけになって観客と同じ目線で歌い踊ったエピソードなど、記憶に焼き付く熱狂を生み出している。
台湾ファンの熱い声援に支えられ、苦境を乗り越えてきたガールズグループ「已己巳己-IKOMIKI-」。風傳媒の独占インタビューで、ファンへの感謝と12月の台湾遠征に向けた意気込みを語った。(CHAIN the RIOT提供)
振り付けも歌割りも自分たちで 3人が作り上げるライブ ステージ作りも事務所からの指示をうのみにするのではなく、絶対音感を持つマユナがボーカルの歌割りを担い、ダンスの素養を持つあいなが振り付けやフォーメーションを考案し、あおばが先輩たちの背中を追いながら学ぶなど、すべて自分たちの手と意思で作り上げている。
これまでで最も印象深いステージとして、あいなは音源とは桁違いの生々しい熱量に心が震えた「初めてのバンドセットライブ」を挙げ、あおばも、かつて父と同じステージでベースを弾いていた頃とは全く異なる「アイドルとしての凄まじい歓声」を全身に浴びた4月11日の自身のデビューライブを感慨深く振り返った。
マユナは、記念碑的な主催ライブなどでお客さん全員が肩を組んだり手をつないだりしてフロアを一緒に回るような、会場全体が本当の家族のように一つになれる空間こそが最も愛おしいと明かした。
台湾ファンの熱い声援に支えられ、苦境を乗り越えてきたガールズグループ「已己巳己-IKOMIKI-」。風傳媒の独占インタビューで、ファンへの感謝と12月の台湾遠征に向けた意気込みを語った。(CHAIN the RIOT提供)
メンバー3人が選ぶ已己巳己の代表曲 「キラキラ暴走モード」「開眼のすゝめ」「カワイイの花道」 これまで世に送り出してきた楽曲の中で、メンバーそれぞれが「グループの核・ターニングポイント」と位置付ける楽曲にも、各人の個性が色濃く反映されている。
あいな「キラキラ暴走モード」 柔らかなメロディーとラップのギャップ あいなは、4月に発表されたばかりの最新曲「キラキラ暴走モード(仮題)」を挙げた。
従来の激しい王道ロック路線とは一味違う、ふわっとした浮遊感のある柔らかさと、途中に組み込まれたクールなラップパートとの鮮烈なギャップが、グループの新たな表現の扉を開いた。
台湾ファンの熱い声援に支えられ、苦境を乗り越えてきたガールズグループ「已己巳己-IKOMIKI-」。風傳媒の独占インタビューで、ファンへの感謝と12月の台湾遠征に向けた意気込みを語った。(CHAIN the RIOT提供)
マユナ「開眼のすゝめ」 かわいらしさと激しいロックが交錯 マユナは、NoGoDの団長が書き下ろした「開眼のすゝめ」をセレクトした。
一聴するとかわいらしい王道アイドルソングのように幕を開けながら、突如として激しいハードサウンドへと変貌を遂げ、不祥事を起こしてすぐ辞めてしまうアイドルへの皮肉など、辛辣なメッセージが並ぶ構成について、「高音の鼻にかかった声質を活かし、毒を吐きながら激しい感情を爆発させられるのがたまらなく楽しい」と魅力を語る。
あおば「カワイイの花道」 台湾Threadsで話題を呼んだ特別な1曲 あおばは、台湾のThreads(スレッズ)でも大きな話題を呼んだ「カワイイの花道」を挙げた。
本格的なロックサウンドに花魁を想起させる艶やかな和の情緒が融合し、セリフパートの飛び抜けた愛らしさと曲中の掛け合いが一体感を生むキラーチューンであり、加入前に客席から2人のステージを見て心を奪われた特別な1曲でもあると語った。
「絶望の淵から差し込んだ一筋の光明」 台湾ファンとの出会いが転機に 「已己巳己-IKOMIKI-」にとって、台湾のファンとの邂逅は絶望の淵から差し込んだ一筋の光明だった。
コロナ禍に伴うライブ活動の制限や動員の低迷に直面し、どれだけ血のにじむような練習を重ねても先が見えず、海外進出という大きな夢を諦めかけていた暗黒期があった。
そんな失意の彼女たちを最初に見つけ出し、一気に光の当たる場所へと押し上げたのが台湾のファンだった。
社長から見せられたThreadsの画面には、海を越えた台湾の人々から「頑張って」「絶対に頑張っていれば夢は叶うよ」という真っすぐで力強い励ましがあふれていた。
あいなはその時の衝撃を「まるで夢でも見ているかのようで、現実なのか信じられなかった」と述懐する。
マユナもInstagramのフォロワーが信じられないスピードで急増したことで、反響の凄まじさを痛感した。
台湾ファンの熱意はSNS上のやり取りにとどまらず、日本国内のライブ会場へ台湾から直接駆けつけるファンが現れたり、公式Tシャツの購入方法を尋ねるDMが殺到したりするなど、精神的にも物質的にもグループを支える大きな原動力となった。
台湾で支持が広がった理由は? 「カワイイ」と和の音楽性 台湾で自分たちの音楽が熱烈に受け入れられた理由について 、メンバーはそれぞれの考えを語った。
マユナは世界共通語となった「カワイイ」カルチャーや日本的情緒をたたえた和風サウンドが、台湾の人々の日本文化への親しみと深く結びついたのではないかと分析した。
12月に台湾遠征へ 台北ライブと台中「PUNK STRIKE FESTIVAL」に出演 12月に控える台湾遠征「PUNK STRIKE FESTIVAL」に加え、10月31日と11月1日には名古屋で開催される「台湾・台中夜市2026」への出演も決定し、台湾カルチャーとの結びつきは日増しに強まっている。
台湾現地で体験したいことについて尋ねると、グルメの話題で大いに盛り上がった。
鶏排、小籠包、牛肉麺 メンバーが台湾で味わいたいグルメ あいなは、大好物であり日本の中華街でも親しまれている本場の「鶏排(ジーパイ)」を現地で豪快に味わいたいと目を輝かせ、マユナは日本の台湾料理店でその味に感動した経験から、本場・台湾の「小籠包」を心ゆくまで堪能したいと熱望した。
日本の漫画に登場するラーメン好きの小池さんにちなんで名付けられたあおばは、台湾のラーメン文化や牛肉麺などを味わい、日本で愛してやまない横浜家系ラーメンとの食べ比べをしてみたいと語り、メンバー全員が本場台湾のタピオカミルクティーを味わうことにも胸を躍らせている。
しかし、彼女たちが何よりも強く願っているのは、「画面越しではなく、直接ファンの目を見て、自分たちの肉声で心からの感謝を伝えること」に他ならない。
「台湾のみんなが救ってくれた」 ファンと肩を組み、ヘッドバンギングを 取材の最後に、 あいなは「私たちが一番苦しく心が折れそうだった時期に救ってくれたのは、台湾のみんなの温かい言葉だった。
今度は私たちが直接台湾へ出向き、みんなで肩を組んでヘッドバンギングをして、童心に帰って一緒に全力で楽しみたい」と熱い約束を交わした。
あおばも「台湾のみんなに『私たちが一番最初に已己巳己を見つけたんだ』と誇らしく胸を張ってもらえるような大きな存在になりたい。
今回の遠征を単なる一回きりのイベントで終わらせることなく、台湾を足がかりに世界中へと已己巳己の音楽を届けていきたい」と力強く未来の飛躍を誓った。
已己巳己-IKOMIKI-とは? CHAIN the RIOT所属の3人組ガールズグループ 「已己巳己-IKOMIKI-(いこみき)」は、日本のインディーズレーベル「CHAIN the RIOT」に所属するガールズグループで、マユナ、あいな、あおばの3名で構成されている。
ハードロック、ヘヴィメタル、パンク、ビジュアル系など多様な音楽性を自在に取り入れた重厚なバンドサウンドと、フロアを激しく巻き込む圧倒的な熱量のライブパフォーマンスを武器に活動を展開している。
SNSを契機に台湾のロックファンやカルチャー層の間で爆発的な支持を獲得し、急速にその名を浸透させている。
現在は12月の台湾遠征に向けた渡航費や活動資金を募るクラウドファンディング(CAMPFIRE)の準備も精力的に進められている。
コロナ禍による長期の活動自粛や集客難、そして渡航費をはじめとする資金面の障壁など、インディーズのガールズグループが直面する現実は極めて過酷であり、海外遠征の実現は決して容易な道のりではない。
しかし、「已己巳己-IKOMIKI-」は決して歩みを止めることなく、独自の音楽性と泥臭くも圧倒的な熱量を武器に走り続けた。
そして今、SNSを通じて奇跡的につながった台湾ファンの熱烈な声援と愛情を確かな原動力に変え、自らの手で台湾遠征という大きな夢を切り拓いた。
逆境を乗り越えてつかみ取ったこの台湾のステージは、彼女たちにとって一つの集大成であると同時に、世界へと羽ばたく新たな物語の幕開けとなるに違いない。
国境を越え、音楽でつながる熱い空間が台湾でどのように作り上げられるのか、今後の活動にも注目が集まる。
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