台風9号(バービー)が台湾に接近している。気象専門家の呉徳栄氏は9日、気象応用推進基金会のコラムで、金曜から土曜にかけて台風の影響が台湾で最も強まるとして、各地に早めの台風対策を呼びかけた。
台湾の中央気象署の最新の進路予測によると、台風9号は9日から次第に北西へ進路を変え、土曜に台湾北東部の海上を通過する見通しだ。その後、台湾北部沿岸付近を北上し、土曜深夜ごろには中国浙江省と福建省の境界付近に上陸する可能性がある。
暴風域入り確率、基隆で100% 台湾の10県市で90%超
中央気象署が発表した120時間以内の暴風域入り確率によると、台湾では10県市で90%を超えている。基隆市は100%に達し、台北市、新北市、桃園市、宜蘭県はいずれも99%となっている。
このほか、新竹県、新竹市、花蓮県、連江県が97%、苗栗県が94%と予測されている。台中市は88%、彰化県と南投県は85%、雲林県は78%、嘉義市と台東県は71%、嘉義県は66%。南部では台南市が51%、屏東県が50%、高雄市が45%となっている。
離島では、緑島郷が77%、蘭嶼郷が62%、澎湖県が52%、金門県が46%。中央気象署は、暴風域入り確率について、各地が台湾の基準で7級風以上の暴風域に入る可能性を示すものであり、降水確率や災害発生確率とは異なると説明している。
台風周辺の下降気流で38度予想 金曜から風雨強まる
9日の台湾は、太平洋高気圧と台風周辺の下降気流の影響を受け、各地で晴れて厳しい暑さとなる見込みだ。最高気温は38度に達する可能性があり、午後は山地で局地的に短時間の雨が降る程度とみられている。
ただ、台風9号の接近に伴い、金曜から天気は大きく変わる見通しだ。各地で風雨が次第に強まり、台風の影響が本格化すると予想されている。
土曜に台湾最接近か 北部沿岸で暴風に警戒
呉氏によると、金曜の日中から各地で風雨が強まり、夜にかけて影響がさらに顕著になる。土曜は台風9号が台湾に最も接近する時間帯となり、中部以北や山地では強い突風や激しい雨に注意が必要だ。
特に、彭佳嶼、北東部、北部沿岸は台風の中心に近く、被害をもたらす恐れのある暴風が吹く可能性がある。今回の台風で特に警戒が必要な地域とされる。
欧州中期予報センター(ECMWF)のアンサンブル平均進路では、台風の中心は台湾北部の近海、または台湾本島北端付近を通過する可能性が示されている。1985年台風11号(NELSON)や1990年台風12号(YANCY)と似た進路になるとの見方もある。
現時点では、進路が北へ大きくそれて宮古島付近を通過する可能性や、南へ大きくずれて台湾東部に上陸する可能性は比較的低いとみられている。ただ、進路が南北にわずかにずれるだけで各地の風雨の強さは大きく変わるため、引き続き中央気象署の最新情報を確認する必要がある。
土曜夜から風雨弱まる見通し 日曜以降も午後の雷雨に注意
台湾本島では、土曜夜から風雨が次第に弱まる見通しだ。ただ、台風が遠ざかった後も、天気がすぐに安定するわけではない。
呉氏は、日曜から来週金曜にかけて、台風が残した湿った空気や南寄りの風の影響を受け、各地で局地的なにわか雨が降る可能性があると指摘している。午後は強い対流が発達しやすく、落雷や突風、短時間の激しい雨を伴う恐れもある。
台風接近中だけでなく、通過後も大気の状態が不安定になりやすいため、引き続き最新の気象情報に注意が必要だ。
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編集:梅木奈実 (関連記事: 台風9号(バービー)、10〜11日に台湾へ最接近 北部・北東部で大雨・暴風に厳重警戒 | 関連記事をもっと読む )












































