台湾の伝統人形劇「布袋戯」を早稲田で体感 1934年寄贈の貴重な舞台や人形を公開 台湾布袋戯文化月間が早稲田大学で開幕し、百年の歴史を持つ貴重な舞台や人形を通じて、台湾伝統芸術の魅力と革新を日本へ発信している。(写真/台湾文化センター提供)
台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは、早稲田大学および同大学坪内博士記念演劇博物館と共同で「台湾布袋戯文化月間」を初めて開催する。7月3日から8月2日まで、展覧会、講演会、映画上映、布袋戯公演などの一連のイベントを通じ、多彩なプログラムを通じて、日本の観客に台湾の布袋戯文化を紹介し、日台間の伝統的な舞台芸術交流を深める。
7月7日には早稲田大学小野記念講堂で開幕式が行われ、台湾文化センターの曾鈐龍(ツェン・チエンロン)センター長、演劇博物館の兒玉龍一館長らが出席した。開幕式では、亦宛然(イーワンラン)掌中劇団による見事な人形劇の実演が披露され、一連のイベントが幕を開けた。
台湾布袋戯文化月間が早稲田大学で開幕し、百年の歴史を持つ貴重な舞台や人形を通じて、台湾伝統芸術の魅力と革新を日本へ発信している。(写真/台湾文化センター提供)
1934年寄贈の舞台や貴重な人形を公開 本文化月間は、展覧会、講演会、映画上映、公演の4つの柱で構成されている。その中で、早稲田大学演劇博物館と共同開催する「台湾布袋戯展」は、同館が2028年に迎える開館100周年記念事業のシリーズ展覧会に組み込まれている。
日本初の演劇専門博物館であり、アジアを代表する同館での展示は、世界における台湾布袋戯の重要な地位と、日台の演劇文化交流への重視を示すものである。今回の展示では、1934年に早稲田大学台湾校友会から寄贈された「楽花園彩楼」と呼ばれる舞台一式や、人形、楽器などの貴重な文化財が公開される。
「楽花園彩楼」は、台湾布袋戯の巨匠である李天禄(リー・ティエンルー)氏の義父、陳阿来(チェン・アーライ)氏の「楽花園劇団」で使用されていたもので、伝統的な舞台と当時の西洋建築に見られる青緑色を取り入れた要素が融合しており、現存する台湾布袋戯舞台の中でも最古級の重要な実物資料である。
また、7月7日からは早稲田ギャラリーにて「台湾布袋戯と李天禄布袋戯文物館典蔵展」も開催される。亦宛然掌中劇団および李天祿布袋戲文物館の貴重な収蔵品を中心に、台湾布袋戯の歴史的発展や芸術的特徴を紹介する。
展示される人形は、1920年代に独自開発されたセルロイド製の人形や、皇民化運動期および国民政府の宣伝用といった特殊な時代背景を反映した作品のほか、日本の観客にも馴染み深い「三国志」や「西遊記」の登場人物など多岐にわたる。さらに、亦宛然の李伝燦(リー・チュアンツァン)氏が制作した衣装や兜も展示され、台湾伝統布袋戯の精緻で繊細な工芸の特色を存分に示している。
講演や映画上映、亦宛然掌中劇団の公演も実施 文化月間の期間中には、布袋戯に関する専門講座やドキュメンタリー映画「戯夢継承」の上映が行われるほか、7月29日と30日には亦宛然掌中劇団が名作「巧遇姻縁」と「華容道」を上演する。
開幕式では、公務により欠席となった李逸洋(リー・イーヤン)駐日代表に代わり曾鈐龍センター長が挨拶を行い、百年前から伝わる舞台から現代布袋戯芸術の革新的な発展まで、世代を超えた台湾布袋戯文化の生命力を多くの日本の方々に感じていただき、日台の文化交流と友好が深まることを期待していると述べた。
展覧会は入場無料で、各講座、映画上映、布袋戯公演は事前の無料申し込みが必要となる。
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