一般財団法人東京マラソン財団とアスエネ株式会社は、2026年3月1日に開催された東京マラソン2026における温室効果ガス(CO2)排出量の事後算定結果を2026年6月22日に発表した。
CO2総排出量は2万6628トン、参加者らの移動が約84%
事後算定の結果、Scope1、2、3を合わせた総排出量は26,628t-CO2となり、事前算定の26,029t-CO2と比較して2.3パーセント増加した。これは大会実施後に取得した実際の実績データを反映させ、関係者の移動、大会関連販売物、参加者の移動などの算定範囲を精緻化したことによるものであり、データの網羅性と正確性が向上して大会全体の排出構造をより詳細に把握できたことを示している。
算定項目ごとのCO2排出量と割合の詳細は、主催者が直接排出するScope1が4t-CO2(0.01パーセント)、大会運営で使う電力による排出であるScope2が3t-CO2(0.015パーセント)、参加者や観客を含む大会全体に関わる排出であるScope3が26,621t-CO2(99.9パーセント)となった。
主な活動別の内訳としては、海外および国内参加者の移動実態を細かく反映した参加者・観客・関係者の移動が22,251t-CO2(83.56パーセント、事前算定との差分はマイナス766t-CO2)で全体の84パーセントを占めた。
次いで物品・飲食調達が2,096t-CO2(7.87パーセント、差分プラス361t-CO2)、会場設営・運営に伴うサービスが1,416t-CO2(5.32パーセント、差分プラス940t-CO2)、参加者・関係者の宿泊が793t-CO2(2.98パーセント、差分プラス7t-CO2)となった。
また、防寒衣類やシューズなどを含む廃棄物が65t-CO2(0.24パーセント、差分プラス53t-CO2)、会場・関連施設でのエネルギーの使用が7t-CO2(0.03パーセント、差分プラス3t-CO2)となった。
東京マラソン2027から具体的な削減策を開始
カテゴリ別で人の移動が総排出量の84パーセントを占めた結果は、マラソン大会のCO2排出量が主催者だけでなく多くの生活者の行動と密接に結びついていることを表している。
東京マラソン財団とアスエネ株式会社は、今回の算定結果をもとに排出量削減ロードマップの策定を進める。2025年11月11日に発表された通り、アスエネ株式会社は2026年から2028年にかけて進める3年間の東京マラソンのサステナビリティパートナーシップを締結しており、3カ年のCO2排出量算定と見える化を行っている。
このデータを基に、記念すべき20回大会にあたる東京マラソン2027から具体的な削減アクションを開始し、2年後の2028年大会でのカーボンニュートラル達成を目指す。
ランナーや観客にも環境問題を考える機会を提供
東京マラソンは国内外から多くのランナー、ボランティア、観客、協賛企業、地域社会が一体となってつくる世界最大級の国際マラソン大会であり、大会に伴うCO2排出量は日常の行動ともつながっている。一方で走るという行為そのものは、人の力で前に進む環境負荷の少ない移動でもある。














































