ハーバード大が初めて首位陥落 Nature Indexで浙江大学が世界トップに、中国勢が上位独占

アイビーリーグの名門ハーバード大学は、過去11年にわたり「Nature Index」で首位を維持してきたが、2026年版で初めて中国の浙江大学に抜かれた。写真はハーバード大学のキャンパス。(写真/AP通信提供)
アイビーリーグの名門ハーバード大学は、過去11年にわたり「Nature Index」で首位を維持してきたが、2026年版で初めて中国の浙江大学に抜かれた。写真はハーバード大学のキャンパス。(写真/AP通信提供)

2026年版「Nature Index Research Leaders」が発表され、大学・研究機関別のランキングで、中国の浙江大学が米ハーバード大学を抜き、初めて首位に立った。ハーバード大学は2015年のNature Index創設以来、大学別ランキングで首位を維持してきたが、今回初めてその座を譲った。

上位10校のうち9校を中国勢が占め、米国からはハーバード大学のみがランクインした。中国の研究力向上を示す結果であると同時に、欧米中心に形成されてきた世界の知識生産の構造に変化が生じつつあるとの見方も出ている。

Nature Indexネイチャー・インデックス)」とは何か

​Nature Indexは、科学誌『Nature(ネイチャー)』を発行するSpringer Natureが運営する研究成果のデータベースである。自然科学分野を中心とする主要な学術誌に掲載された論文をもとに、大学や研究機関、国・地域の研究成果を集計している。

対象となる分野は、物理学、化学、生命科学、地球・環境科学といった自然科学分野に加え、健康科学などを含む。Nature Indexは、一般的な大学総合ランキングとは異なり、教育環境や就職実績、国際性などを総合評価するものではなく、特定の学術誌に掲載された研究論文の実績を可視化する指標である。

ランキングで用いられる主な指標には、「Count」と「Share」がある。「Count」は、対象論文に少なくとも1人の著者が所属していれば、その機関に1件として計上される。一方、「Share」は、1本の論文に対する各機関の貢献度を著者の所属に応じて分配する指標で、共同研究の場合は1本の論文が複数の機関に分割して計上される。

そのため、「Share」は研究機関ごとの実質的な貢献度を見るうえで重視される指標とされている。

浙江大学が初の首位に

​2026年版のNature Indexでは、浙江大学のShare値が1276.85となり、ハーバード大学の1259.01を上回った。浙江大学は2024年に5位、2025年に4位と順位を上げており、2026年に初めて首位に立った。

上位10校は以下の通り

大学ランキング機関名国・地域Share(シェア値)
1浙江大学 (ZJU)中国1,276.85
2ハーバード大学 (Harvard University)米国1,259.01
3清華大学 (Tsinghua University)中国1,213.59
4上海交通大学 (SJTU)中国1,191.47
5中国科学技術大学 (USTC)中国1,128.58
6北京大学 (PKU)中国1,066.49
7中国科学院大学 (UCAS)中国1,055.67
8南京大学 (NJU)中国952.65
9四川大学 (SCU)中国880.93
10復旦大学 (Fudan University)中国872.50

浙江大学はなぜハーバード大学を上回ったのか

​浙江大学がハーバード大学を上回った背景には、主に3つの要因があるとみられている。

第1の要因 ネイチャー・インデックスの対象拡充

​第一に、Nature Indexの対象範囲の変化である。従来、Nature Indexは主に物理学、化学、生命科学、地球・環境科学といった自然科学分野を中心に研究成果を集計してきた。

2026年版では対象誌が拡充され、応用科学や関連分野の研究成果もより反映されるようになった。
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浙江大学は、材料科学、化学工学、工学などの応用科学分野で高い研究力を持つ大学として知られている。今回の対象範囲の拡大は、同校の強みと重なり、Share値の大幅な伸びにつながったとみられる。

4日、浙江大学の35歳の杜(ト)姓の教員が転落死した。現在、学校側からの公式な見解は出されておらず、過度のプレッシャーが死因ではないかと外部から疑問の声が上がっている。(写真/浙江大学公式サイトより引用)
浙江大学はハーバード大学を上回り、2026年版「Nature Index」の大学ランキングで首位に立った。(写真/浙江大学公式サイトより)
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