ウクライナが台湾からドローン部品大量調達へ、見返りに実戦技術など提供

2026-06-19 09:30
ウクライナの国防専門家2氏は、同国が半導体からバッテリーに至るまで、台湾からドローン関連部品を大量に調達する必要があると指摘した。一方、ウクライナ側は実戦で証明されたドローン技術や試験飛行環境、戦術を提供できるという。(写真/ウクライナ国防省公式サイト提供)
ウクライナの国防専門家2氏は、同国が半導体からバッテリーに至るまで、台湾からドローン関連部品を大量に調達する必要があると指摘した。一方、ウクライナ側は実戦で証明されたドローン技術や試験飛行環境、戦術を提供できるという。(写真/ウクライナ国防省公式サイト提供)

ロシアの侵攻に対抗するため、ウクライナでは軍用ドローンの戦場での運用が拡大し、国内のドローン産業も爆発的な成長を遂げている。これに伴い、関連部品の需要が急増しており、ウクライナは最近、台湾に対して双方向の協力案を打診した。具体的には、半導体チップ、バッテリー、プリント基板(PCB)、炭素繊維、カメラレンズから通信部品に至るまで、台湾からドローン部品を大量に調達するというものだ。

2026年6月6日、国家科学及技術委員会(国科会)のシンクタンクDSETの年次フォーラムに出席する、ウクライナの独立系国防シンクタンク「スネークアイランド研究所」のアナリスト、アルトゥール・サフチー氏(右から1人目)。(劉煥彦撮影)
2026年6月6日、国家科学及技術委員会(国科会)のシンクタンクDSETの年次フォーラムに出席する、ウクライナの独立系国防シンクタンク「スネークアイランド研究所」のアナリスト、アルトゥール・サフチー氏(右から1人目)。(写真/劉煥彦撮影)

その見返りとして、ウクライナは実戦を経て証明された数多くの価値を台湾に提供できるとしている。これには、戦場で培われたドローンシステム技術(陸・海・空のすべてを網羅)、実戦環境を想定したドローン試験環境、戦闘現場から生まれた実際のニーズ、そして同じく実戦で実証された第一線のドローン運用戦術が含まれる。

つまり、ウクライナの専門家らは、台湾との関係を単なるドローン部品の調達という純粋な貿易活動にとどめず、準軍事協力および二国間の防衛産業の連携という次元に引き上げる可能性を見出しているのである。

ウクライナの独立系国防シンクタンク「スネークアイランド研究所(Snake Island Institute)」のアナリストであるアルトゥール・サフチー(Artur Savchii)氏は先日、国家科学及技術委員会(国科会)のシンクタンク「科学技術・民主主義・社会研究センター(DSET)」の年次フォーラムに出席した。同氏はドローンに関するセッションでの発言において、ウクライナは4年に及ぶロシアとの戦争を経て、巨大な国内ドローン産業を自力で発展させたものの、多くの重要な電子部品を短期間で国内生産することは極めて困難であると指摘した。

同研究所が接触したウクライナのドローンメーカーの回答によると、依然として95%の企業が特定の部品を中国から輸入する必要があると答えた一方で、77%の企業が中国製部品の段階的な排除を計画していると明かした。この状況が、台湾に全く新しい機会をもたらしているという。

サフチー氏はDSETの調査を引用し、現在ウクライナは様々なルートを通じて台湾からドローン部品を調達しており、その種類はリチウムイオン電池、プリント基板から通信部品などの電子製品まで多岐にわたると説明した。さらに、ウクライナのドローンメーカーの12%がすでに台湾からの調達を行っていることが明らかになっている。

これを踏まえ、同氏はドローンを軸としたウクライナと台湾の二国間軍事協力を提言し、台湾側が提供可能な3つの要素を挙げた。第一は前述の様々な重要ドローン電子部品、第二は大規模な量産能力と資金、第三は安全な生産ラインである。

一方、ウクライナから台湾に還元できる要素として、以下の4点を挙げている。 (関連記事: 米軍のパトリオット在庫半減か 中東・ウクライナ需要で台湾向け武器調達に懸念 関連記事をもっと読む

第一に、実戦の試練を経た無人機技術。これには攻撃型ドローン、敵ドローンに対抗する迎撃型ドローン、無人車両(UGV)、無人水上艇(USV)、その他自律型兵器の技術が含まれる。

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