『翹楚』陳都霊、『逐玉』喻鍾黎を抑えた1位は? 中国時代劇の「美しすぎる長公主」7選、悪女なのに目が離せない 陳都霊(チェン・ドゥリン)は『翹楚』で、清純そうに見えて実はしたたかな鎮国長公主・楚朝(そ・ちょう)を演じている。(写真/Weiboより)
中国時代劇の世界で、皇族の公主(姫) は常に物語を彩る存在だ。その中でも、一般の公主より高い政治的地位や人生経験を持つことが多い「長公主」は、ひときわ強い存在感を放つ。
美しさ、策略、威厳、そして時に狂気すら感じさせる危うさ。長公主たちは、登場した瞬間から場の空気を変え、権力、愛、運命が絡み合う物語の中で、しばしば大きな波乱を巻き起こす。今回は、中国時代劇で視聴者を驚かせた「美しすぎる長公主」7人を紹介する。
トップ1 李小冉『慶余年』 李小冉(リー・シャオラン)は『慶余年(けいよねん)』シリーズで、南慶の長公主・李雲睿(リー・ユンルイ) を演じた。李雲睿は、同作の中でも特に強い印象を残した女性悪役の一人だ。外見は柔らかく優雅で、貴族女性らしい気品を漂わせている。しかしその内側には、深い計算と権力への執着が潜んでいる。
李雲睿は、か弱く傷ついたような口調で残酷な決断を下すこともあれば、家族への情、愛慕、権力欲の間で病的なまでの執念を見せることもある。李小冉はその二面性を巧みに演じ、柔らかさと恐ろしさが同居する強烈なキャラクターを作り上げた。
視聴者の間では、李雲睿を「徹底的に悪いのに、美しすぎて目が離せない」“狂気の美女”と評する声も多い。李小冉の年齢を感じさせない美貌と冷ややかな気品は、役柄の危うさをいっそう際立たせた。髪を振り乱して取り乱す場面でさえ、どこか危険で妖しい魅力が漂う。彼女が演じた長公主は、単なる悪役ではなく、権力の渦の中で最も無視できない存在として記憶に残る。
トップ1 李小冉『慶余年』(写真/Weibo より)
トップ2 李夢『墨雨雲間』 李夢(リー・モン)は『墨雨雲間(ぼくううんかん)』で、婉寧(えんねい)長公主を演じた。婉寧は、歪んだ性格と激しい感情を抱えた悲劇的な悪役だ。高貴な身分を盾に沈玉容(しん・ぎょくよう) をそばに置き、冷酷な手段をためらわず、使用人にも容赦しない。微笑むだけで周囲を凍りつかせるような怖さを持つ人物である。
しかし、その狂気の奥には、過酷な過去が隠されている。かつて皇子の代わりに隣国へ人質として送られ、そこで苦しみと裏切りを経験したことが、彼女の心を大きく歪めていった。
李夢の演技によって、婉寧長公主は同作で最も語られるキャラクターの一人となった。彼女は、婉寧の狂気、恨み、壊れそうな危うさをはっきりと見せる。序盤ではその残酷さに怒りを覚えさせながら、物語が進むにつれて、その境遇に複雑な感情を抱かせる。憎らしいのに、ただ憎みきれない。そんな余韻を残す長公主だ。
トップ2 李夢『墨雨雲間』(写真/Weiboより)
トップ3 趙今麦『度華年』 前世の李蓉は、裴文宣(ペイ・ウェンシュエン) との誤解から愛し合いながらも傷つけ合い、最後は後悔と策略の中で命を落とす。だが、18歳の頃に戻った彼女は、もはや運命に流されるだけの存在ではない。自分の人生と朝廷の流れを、再び自ら動かそうとする。
李蓉の魅力は、皇族の公主としての誇りと威厳に加え、二度目の人生を生きる女性としての冷静さと決断力にある。趙今麦は少女らしい雰囲気を持ちながらも、二つの人生を経験した李蓉の落ち着きやしたたかさを自然に表現し、多くの視聴者を驚かせた。
張凌赫(ジャン・リンホー)が演じる裴文宣との関係も見どころだ。互いに探り合いながら、再び手を組んでいく二人の掛け合いは、まるで互いを知り尽くした夫婦のようだと話題になった。転生ロマンスでありながら、政治劇としても楽しめる長公主像を見せている。
トップ3 趙今麦『度華年』(写真/Weiboより)
トップ4 陳都霊『翹楚』 陳都霊(チェン・ドゥリン)は『翹楚(ぎょうそ)』で、鎮国長公主・楚朝(そ・ちょう)を演じた。楚朝は、一見か弱く清純に見えながら、実はしたたかな策略家という「白切黒」タイプの人物だ。
もともとは将軍の娘だった楚朝は、前世で夫に裏切られて命を落とす。生まれ変わった彼女は、同じ運命を繰り返さないと誓い、皇長孫を救い、少しずつ権力の中心へと近づいていく。か弱い令嬢に見えた彼女は、やがて国を背負う長公主へと変わっていく。
陳都霊の古装姿は以前から注目されてきたが、今回の楚朝では、清らかさ、儚さ、そして内に秘めた殺気がより強く引き出されている。表面上は繊細だが、その一歩一歩には計算がある。「簡単に操れると思っていた相手に、最後は逆に追い詰められる」ような圧迫感こそ、視聴者が好む黒蓮花タイプの魅力だ。
華やかな衣装や美術も、陳都霊の冷ややかで高貴な雰囲気を引き立てている。楚朝は、近年の時代劇の中でも目を引く長公主キャラクターの一人となった。
トップ4 陳都霊『翹楚』(写真/Weiboより)
トップ5 陳喬恩『山河枕』 陳喬恩(ジョー・チェン)は『山河枕(さんがしん)』で、美しく覇気のある長公主を演じた。世間の価値観に縛られず、自分のやり方を貫く伝説的な女性だ。劇中では、華やかで気品ある装いを見せる一方で、強さ、狂気、そして愛に対する激しさも見せる。
彼女と薛寒梅(せつ・かんばい)の間には、深い因縁と血の恨みがある。それでも二人の関係は、単純な敵対では終わらない。愛と憎しみが絡み合う感情線が、役柄に濃いドラマ性を与えている。
多くの視聴者にとって、陳喬恩の長公主姿は新鮮に映った。これまで恋愛ドラマのヒロインという印象が強かった彼女が、華やかな衣装をまとい、権力と愛憎が交錯する時代劇の世界に立つことで、大人の女性ならではの妖艶さと貫禄を見せた。
トップ5 陳喬恩『山河枕』(写真/Weiboより)
トップ6 喻鍾黎『逐玉』 喻鍾黎(ユー・ジョンリー) は『逐玉(ちくぎょく)』で、長公主・斉姝(せい・しゅ) を演じた。斉姝は、明るく率直で、勇気と知恵を兼ね備えた親しみやすいキャラクターだ。長公主という高貴な身分でありながら、周囲を見下すような距離感はない。恋愛においても、自分の気持ちに素直で、まっすぐに行動する。
斉姝は軍師の公孫鄞(こうそん・ぎん) に思いを寄せ、彼に近づくために身分を隠して行動する。その過程で、ヒロインの樊長玉(はん・ちょうぎょく) とも軽快で楽しいやり取りを繰り広げる。
彼女が愛される理由は、恋愛要素だけではない。長公主としての責任感も持ち、天下の将兵を思いやる姿が描かれている。そのため、単なる「かわいい担当」にとどまらず、芯のある人物として印象に残る。
視聴者からは、斉姝の情熱的で飾らない性格が支持された。喻鍾黎の整ったビジュアルと生き生きとした演技も好評で、長公主としては珍しい明るさと誠実さを、親しみやすく表現している。彼女の恋は切なさを含んでいるが、キャラクターそのものの魅力は鮮やかに残る。
トップ6 喻鍾黎『逐玉』(写真/Weiboより)
トップ7 張棪琰『琅琊榜』 張棪琰(チャン・イェンイェン) は『琅琊榜(ろうやぼう )~麒麟の才子、風雲起こす~』で、蒞陽(りよう) 長公主を演じた。蒞陽は、清らかな気品と、長年胸に秘めた苦しみを併せ持つ皇族女性だ。
若い頃、蒞陽は人質として梁に来ていた南楚の皇子と深く愛し合った。しかし、無理やり媚薬「情絲繞」を飲まされ、最終的に謝玉(しゃ・ぎょく) に嫁ぐことになる。それ以降、彼女は夫と心を通わせることのない結婚生活を送り続ける。
年月が過ぎ、謝玉が失脚し、赤焔軍の旧事件の真相が少しずつ明らかになる中で、蒞陽長公主は情と正義のはざまに立たされる。
このキャラクターの魅力は、表に出る強さではなく、長年耐えた末に真実を語る気骨にある。張棪琰は、蒞陽長公主の端正さ、痛み、そして抑え込んできた感情を繊細に演じた。特に、重要な場面で背筋を伸ばし、人々の前で過去を明かすシーンは、『琅琊榜』の名場面の一つとして記憶されている。
蒞陽長公主は、最も派手な長公主ではない。だが、静かな強さと風格を持つ、最も気骨ある長公主の一人だ。
トップ7 張棪琰『琅琊榜』(写真/Weiboより) 更多新聞請搜尋🔍風傳媒日文版
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