シンガポールの不動産大手キャピタランド・インベストメント傘下のアスコットが展開するアパートメントホテル「シタディーンノース新宿東京」が2026年10月28日、東京都新宿区百人町に開業し、オープニングセレモニーと報道関係者向けの内覧会が開催された。
アスコットとキャピタランドが総額約400億円を投じ、築約34年の複合ビルを再生した「シタディーンノース新宿東京」が開業。百人町の多文化共生を映し出す「パッチワーク」をデザインコンセプトに、ホテルとサービスレジデンスを合わせて全179室を擁する複合型宿泊施設として展開する。(黄信維撮影)
国内4軒目となるシタディーンブランドの同施設は、JR大久保駅から徒歩約3分、JR新大久保駅から徒歩約7分に位置する。10月28日に先行開業したホテル客室106室と、2027年3月に開業予定のサービスレジデンス73室を合わせ、計179室を備える都市型ハイブリッド施設として展開する。
アスコットとキャピタランドが総額約400億円を投じ、築約34年の複合ビルを再生した「シタディーンノース新宿東京」が開業。百人町の多文化共生を映し出す「パッチワーク」をデザインコンセプトに、ホテルとサービスレジデンスを合わせて全179室を擁する複合型宿泊施設として展開する。(黄信維撮影)
アスコットのボーダー社長「都市の個性を体験する滞在拠点に」 セレモニーの冒頭では、アスコットジャパンのクリスチャン・ボーダー代表取締役社長が登壇した。
ボーダー社長は、多様な文化が集まり、活気にあふれる新宿・百人町に新たな拠点を開業できたことへの謝意を表明した。
また、ブランドコンセプトである「For the Love of Cities」を掲げ、旅行者が実際に街を歩き、その土地を知ることで、都市ならではの個性をより深く体験できる滞在拠点を目指すと強調した。
客室には2人から最大6人まで宿泊できる多様なタイプを用意。館内にはフィットネスジムやランドリールームを備えるほか、チェックイン時から楽しめるコーヒー体験も提供する。
国内外の旅行者による短期宿泊から中長期滞在まで、幅広いニーズに対応していく方針を示した。
アスコットとキャピタランドが総額約400億円を投じ、築約34年の複合ビルを再生した「シタディーンノース新宿東京」が開業。百人町の多文化共生を映し出す「パッチワーク」をデザインコンセプトに、ホテルとサービスレジデンスを合わせて全179室を擁する複合型宿泊施設として展開する。(黄信維撮影)
キャピタランドが語る投資戦略 約400億円規模の再生事業と運営力の強み 続いて登壇したキャピタランド・ジャパンの山田秀人代表取締役社長は、アスコットの親会社であるキャピタランド・インベストメントの事業基盤と投資戦略について説明した。
山田社長によると、同社はシンガポールの政府系投資会社から約54%の出資を受け、世界で10兆円を超える資産を運用している。
こうした事業基盤の中で、アスコットが培ってきたホテルやサービスアパートメントの運営力と経営資源は、重要な収益源となっているという。
山田社長は、現場で顧客の声に耳を傾け、サービスの差別化につなげる運営ノウハウが、世界各国の投資家から高く評価されていると説明した。
さらに、「キャピタランド・アスコット・トラスト」やプライベートファンドを通じて資産規模を拡大していくことの意義を強調した。
アスコットとキャピタランドが総額約400億円を投じ、築約34年の複合ビルを再生した「シタディーンノース新宿東京」が開業。百人町の多文化共生を映し出す「パッチワーク」をデザインコンセプトに、ホテルとサービスレジデンスを合わせて全179室を擁する複合型宿泊施設として展開する。(黄信維撮影)
築約34年の大型複合ビルを再生 地上22階建て、総投資額は約400億円 今回の開発対象となった建物は、敷地面積約1500坪、延べ床面積約9300坪、地上22階・地下4階の大型複合ビルだ。
総投資額は約400億円に上るといい、1992~1993年ごろに建設された築約34年の建物を、大規模なリノベーションによって再生した。
改修では、1階にオフィスや商業施設を配置するとともに、配管設備の改修を含め、3~21階の宿泊機能を再編した。
アスコットとキャピタランドが総額約400億円を投じ、築約34年の複合ビルを再生した「シタディーンノース新宿東京」が開業。百人町の多文化共生を映し出す「パッチワーク」をデザインコンセプトに、ホテルとサービスレジデンスを合わせて全179室を擁する複合型宿泊施設として展開する。(黄信維撮影)
周辺に高層ビルが密集していない立地を生かし、360度に広がる眺望を確保。さらに、1室当たり最大6人が宿泊できるゆとりある客室設計を採用することで、収益性の最大化を図っている。
キャピタランドとアスコットによる国内の協業案件としては、「lyf銀座東京」「lyf渋谷東京」に続く3件目となる。
今後は、2027年3月に予定するサービスレジデンスの本格稼働や、新たなテナントの入居に向けて事業を進めていく。
アスコットとキャピタランドが総額約400億円を投じ、築約34年の複合ビルを再生した「シタディーンノース新宿東京」が開業。百人町の多文化共生を映し出す「パッチワーク」をデザインコンセプトに、ホテルとサービスレジデンスを合わせて全179室を擁する複合型宿泊施設として展開する。(黄信維撮影)
百人町の多文化共生を「パッチワーク」で表現 全15タイプの客室を展開 施設のコンセプトや設備については、「シタディーンノース新宿東京」の開業準備を統括した山根ゆか氏と、街の魅力を案内する「シタズン」の榊原氏、アドリアン氏が登壇して説明した。
アスコットとキャピタランドが総額約400億円を投じ、築約34年の複合ビルを再生した「シタディーンノース新宿東京」が開業。百人町の多文化共生を映し出す「パッチワーク」をデザインコンセプトに、ホテルとサービスレジデンスを合わせて全179室を擁する複合型宿泊施設として展開する。(黄信維撮影)
館内デザインには、400年以上の歴史を持ち、国際色豊かなコリアンタウンとしても発展してきた百人町の多文化共生を表現する「パッチワーク」のコンセプトを採用した。
異なる文化や歴史が重なり合う街の特徴を、館内の空間デザインに取り入れている。
アスコットとキャピタランドが総額約400億円を投じ、築約34年の複合ビルを再生した「シタディーンノース新宿東京」が開業。百人町の多文化共生を映し出す「パッチワーク」をデザインコンセプトに、ホテルとサービスレジデンスを合わせて全179室を擁する複合型宿泊施設として展開する。(黄信維撮影)
ホテルとサービスレジデンスを合わせた客室は、25~152平方メートルの全15タイプを展開する。多くの客室にキッチンや洗濯乾燥機などの生活設備を備え、短期宿泊から暮らすような長期滞在まで対応する。
また、館内ではライフスタイルプログラム「Activ∞(アクティベート)」や、1階に出店する「UNI COFFEE ROASTERY」と連携したコーヒープログラムを展開する。
アスコットとキャピタランドが総額約400億円を投じ、築約34年の複合ビルを再生した「シタディーンノース新宿東京」が開業。百人町の多文化共生を映し出す「パッチワーク」をデザインコンセプトに、ホテルとサービスレジデンスを合わせて全179室を擁する複合型宿泊施設として展開する。(黄信維撮影)
開業日の10月28日には、グローバルシューズブランド「スケッチャーズ(SKECHERS)」とコラボレーションしたランニング・ウォーキングイベントも行われた。
アスコットは現在、日本国内で5ブランド、計22施設を運営しており、2026年6月に開業した「オークウッド大井町トラックス東京」に続く新たな拠点となる。
アスコットとキャピタランドが総額約400億円を投じ、築約34年の複合ビルを再生した「シタディーンノース新宿東京」が開業。百人町の多文化共生を映し出す「パッチワーク」をデザインコンセプトに、ホテルとサービスレジデンスを合わせて全179室を擁する複合型宿泊施設として展開する。(黄信維撮影)
山口日記氏が開業記念アートを制作 廃棄予定のスーツケースを再生 かつて百人町に暮らし、2025年の大阪・関西万博でもアスコット関連のイラストを手がけた山口氏は、ホテルで不要となり、廃棄される予定だったスーツケースを再利用したアップサイクルアートを制作した。