アジア屈指の映画の祭典「第39回東京国際映画祭」が10月26日、東京・日比谷で開幕した。東京ミッドタウン日比谷の日比谷ステップ広場で行われたレッドカーペットイベントには、華麗な衣装に身を包んだ豪華俳優陣が続々と登場。
あいにくの秋雨に見舞われた会場となったが、詰めかけた大勢の映画ファンから熱狂的な歓声が送られ、登壇者たちは満面の笑顔で行進を繰り広げた。
華やかな衣装の俳優陣がレッドカーペットに集結
レッドカーペットでは、各作品を代表する出演陣が個性豊かなファッションで観客を魅了した。オープニング作品『映画 「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」』に出演する清野菜名は純白の華やかなロングドレスで抜群の存在感を放った。
コンペティション部門に出品された『男ともだち』の松岡茉優はオーバーサイズのクールなスーツスタイルで登場し、階段では三島有紀子監督の腕を取って優しくエスコートする姿を見せたほか、同部門『過怠』の唐田えりかはシックなブラウンのロングドレスを纏った。

話題作が揃うガラ・セレクション部門からは、『すべて真夜中の恋人たち』の岸井ゆきのが洗練された黒のパンツルック、森田望智が優美な黒のロングドレス、浅野忠信が大型フレームのサングラスを効かせたスーツ姿を披露。『君の話』の北村匠海は特徴的な襟元のシャツにグレーのスーツ、出口夏希はスリットが入ったエレガントな黒のドレスで視線を集めた。
『Diary of a Mad Old Man(原題)』のリリー・フランキーは黒のハットにメガネを合わせた全身ブラックコーデ、『ないものねだりの君に光の花束を』の原菜乃華はシックなホルターネックドレス、作間龍斗(ACEes)は端正なグレースーツ姿を披露し、『劇場版 虎に翼』の伊藤沙莉はクラシカルな黒のドレスに耳元のジュエリーを輝かせた。
特別上映『ヒマチの嬢王』の永野芽郁もシックな黒のロングドレスで観客を惹きつけ、エシカル・フィルム賞審査委員長の磯村勇斗はアシンメトリーなアウターを取り入れた先進的な装いでレッドカーペットを彩った。
岡田准一、松坂桃李らが登壇 開幕作品への思いを語る
同日、ヒューリックホール東京で開催されたオープニングセレモニーでは、開幕作『映画「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」』の主演・岡田准一をはじめ、松坂桃李、清野、瀬々敬久監督が登壇した。
1963年に米ビルボードチャートで3週連続1位を記録した名曲「上を向いて歩こう」の誕生をめぐる“六八九トリオ”(中村八大、永六輔、坂本九)の青春や友情を史実に基づくフィクションとして描いた同作について、中村八大役の岡田は「選ばれたこと、とても光栄に思っています。音楽を体験する、映画の良さに詰まった作品」と感無量の表情でアピール。
永六輔役の松坂も「音楽を楽しむだけではない、会場にいるようなライブ感を味わえる」と自信を込めた。坂本九役の仲野太賀らと共演した清野は「役を超えた、皆さんの魂のぶつかり合いを目の当たりにして胸に来るものがあった」と撮影時の熱気を振り返った。また、コンペティション部門審査委員長を務めるロルフ・デ・ヒーア監督は小津安二郎や黒澤明、大島渚らに敬意を表し、公平で情熱ある審査を誓った。
東南アジア映画の新部門「CROSSCUT ASIA+」が始動
さらに今映画祭では、国際交流基金(JF)が東南アジア映画の特集上映部門「CROSSCUT ASIA+(クロスカットアジア・プラス)」を新設。かつて展開されていた部門の趣旨を受け継ぎ、インドネシアのプログラマーであるラスリーン氏と日本の上田真之氏が協働し、「Side by Side」をテーマにクラシックから最新作まで厳選された6作品を上映する。
会場では黒沢清監督のエッセイを収録した特別冊子が無料配布されるほか、シンポジウム「時間と場所のSIDE BY SIDE――生成するアーカイブ、歴史をひらく映画」の開催も予定されている。華やかな開幕を迎えた第39回東京国際映画祭は、11月4日まで日比谷、有楽町、丸の内、銀座地区で開催される。

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