【図解】台湾の著名タレント・蔡康永氏「台湾独立を支持したことはない」 台湾・大陸委員会「現段階で独立議論はない」
陸委会の沈有忠副主任委員27日、従来より台湾に「台湾独立」という選択肢は存在しないと述べ、市民の言論や政治的立場を尊重する姿勢を示した。(写真:資料画像/顏麟宇撮影)
台湾の著名なタレント、蔡康永氏は、先ごろ、与党・民主進歩党(民進党)の台北市長選候補、沈伯洋氏の選挙対策本部開設集会に出席したことを受け、中国のブランドからイメージキャラクターとしての契約打ち切られたり、ネットユーザーによる不買運動に直面した。
その後、蔡氏は25日、中国のSNS「微博(ウェイボー)」を通じ、自身は「台湾独立を支持したことはない」と表明し、中台の友好を望む姿勢を示した。これに関連して台湾の対中政策を所管する大陸委員会(陸委会)の沈有忠・副主任委員は27日、「台湾には従来より『台湾独立』という選択肢は存在しない」「現段階で独立に関する議論は存在しない」と強調し、国民に対し現在の自由と民主主義の生活様式を大切にするよう呼び掛けた。
蔡氏が先ごろ、沈伯洋氏の選対本部設立集会に出席した後、微博では「蔡康永が台湾独立分子の選挙集会に姿を現した」という言葉がトレンド入りした。今月14日には、中国の国務院台湾事務弁公室(国台弁)が定例記者会見で初めてこの件に言及し、「いかなる者も、大陸で発展の恩恵を享受しながら、同時に台湾独立分裂勢力と結託する『二面性を持つ者』であってはならない」と非難した。
蔡氏は25日、微博で「私は常に中台の友好的な交流を望んできた。台湾独立を支持したことはない」と表明。また、自身が1998年からトーク番組の司会を務め、約1万人のゲストにインタビューを行ってきたことにも触れ、ゲストには多様な立場があるものの、インタビューすること自体が相手の立場に賛同することを意味するわけではないと釈明した。
蔡康永氏「台湾独立支持」否定の経緯 台湾の著名なタレント、蔡康永氏は先ごろ、沈伯洋氏の選対本部設立集会に出席したことで波紋を呼び、「台湾独立を支持したことはない」と表明。その後、蒋万安氏陣営の集会にも出席した。(撮影/顏麟宇)
蔡氏は26日、現職の台北市長、蒋万安氏の選挙対策本部開設集会に出席した。その際、同氏は微博での投稿の意図について、「中国大陸のファン」に向けて別れと感謝、そして謝罪を伝えるためだったと述べた。
一方、同日、「変動する台湾・米国・中国」と題するシンポジウムに出席した陸委会の沈有忠副主任委員は、事前にメディアの取材に応じ、蔡氏が「台湾独立を支持したことはない」と投稿したことについて、「個々の市民の言論や政治的立場を全て尊重する」と述べ、これが前提だとの認識を示した。
その上で、沈副主任委員は「従来より台湾に『台湾独立』という選択肢は存在しない」と強調。中華民国の存在は客観的事実であり、政府、領土、人民、主権といった国家の構成要素がすべて完備されており、中華人民共和国とは互いに隷属しない関係にあると指摘した。
さらに、現段階で台湾独立に関する議論は存在しないとした上で、国民に対して現在の自由と民主主義の生活様式を大切にし、共に国家の主権を防衛していこうと呼び掛けた。
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