東アジア最大級「台湾LGBT+プライド」31日開催 ゲイバー捜索の余波、台北市長選も焦点に

2026-10-30 12:28
2025年の台湾LGBT+プライドで、台北市政府前のレインボー横断歩道に集まる参加者たち。(顔麟宇撮影)
2025年の台湾LGBT+プライドで、台北市政府前のレインボー横断歩道に集まる参加者たち。(顔麟宇撮影)

東アジア最大規模のプライドパレードとされる第24回「台湾LGBT+プライド(台湾同志遊行)」が10月31日(土)、台北市で開かれる。今年は、例年とは異なる政治・社会情勢の中で開催を迎える。4週間前には台北市内のゲイバーに対する警察の捜索が国内外で批判を呼び、パレードへの参加を表明している蔣万安市長は、約1カ月後に迫った2026年統一地方選挙で再選を目指している。

台湾は2019年5月、アジアで初めて同性婚を法制化し、台北で開かれるプライドパレードは域内外から多くの人が集まるイベントとなった。主催者によると、2024年には18万人以上が参加し、雨が降り続いた2025年も15万人近くが集まった。

今年のテーマは「互いの声に耳を傾けること」

2003年に始まったパレードは、台湾彩虹公民行動協会が主催している。今年のテーマは、台湾語による「聲做伙聽,路做伙行(Our Voices, Our Journey)」で、おおむね「互いの声を聞き、共に道を歩む」という意味だ。

台湾の中央通信社によると、主催者は、互いの声に耳を傾けることが、アイデンティティーのラベルによって生まれる固定観念や誤解を乗り越える出発点になると説明している。

また、障害のある人やHIVとともに生きる人、先住民族、移住労働者、新住民など、社会的に弱い立場に置かれた人々とも連帯し、ともに歩むことを訴えている。

こうしたメッセージの背景には、性的少数者を巡る社会の変化への懸念もある。

同性婚の法制化から7年となる中、主催者は行政院の2026年ジェンダー平等に関する調査を引用し、「同性カップルにも法律上結婚する権利を認めるべきだ」とする意見への賛同が前年から6.3ポイント低下したと指摘した。

また、手術を要件とせず戸籍上の性別変更を認めることへの支持も、40.6%から26.8%に低下したとしている。

主催者はこうした変化を、世界的に広がる多様性、公平性、包摂性(DEI)を巡る反発とも関連づけている。

約15万人が参加した2025年の台湾LGBTプライドで、雨の中を行進する教会のグループ(顔麟宇撮影)
約15万人が参加した2025年の台湾LGBT+プライドで、雨の中を行進する教会関係者のグループ。(顔麟宇撮影)

ルートと時間、参加者が知っておきたいこと

パレードは台北101にほど近い台北市政府前の広場を出発し、同じ場所に戻る。

台北の「レインボー・カルチャー・フェスティバル」を運営するTAIWANIZEが公開したガイドによると、スケジュールは次の通り。

  • 広場でレインボーマーケットが開場(18時まで)12時:
  • 各隊列の集合開始13時:
  • パレード出発14時5分:
  • ステージイベント終了18時40分:

例年通り、パレードは2つのルートに分かれる。北ルートは敦化南路や忠孝東路など繁華街を通り、南ルートは光復南路や信義路を進む。いずれも所要時間は2~3時間ほどだ。

参加は無料で、個人での事前登録は不要。ルート周辺では交通規制が行われるため、ガイドは公共交通機関の利用を勧めている。 (関連記事: 台北・西門町のゲイバー捜索で52人連行 差別発言や「ひざまずけ」に批判、蒋万安市長が謝罪【経緯まとめ】 | 関連記事をもっと読む )

特に混雑が予想される捷運(MRT)の市政府駅や台北101/世貿駅を避け、国父紀念館駅、永春駅、信義安和駅を利用するよう呼びかけている。

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