オリンピックでの台湾選手批判と政府の対応
JKローリング発言への即時対応
オリンピック期間中、台湾の選手たちは国際的な批判にさらされた。特に注目を集めたのは、『ハリーポッター』シリーズの著者JKローリングによる発言だ。ローリングは、台湾のボクシング選手である林郁婷選手とアルジェリアの選手イマーヌ・ケリフがトランスジェンダーではないかとSNS上で示唆した。
この事態を受け、賴清德総統と卓榮泰行政院長は即座に対応を協議。政府は緊急タスクフォースを設置し、国際ボクシング協会(IBA)の記者会見後、国際オリンピック委員会(IOC)を通じてIBAの主張を否定する声明を発表した。さらに、体育署も選手の擁護に乗り出した。
法的対応の検討
政府関係者によると、賴清德総統は関係省庁に対し、IBAへの法的措置を検討するよう指示。台湾選手の名誉と権利を守るための具体的な行動を求めたという。
賴清德政権100日間の取り組み
災害対応での「チーム戦略」
7月の台風凱米(カイミー)による中南部での豪雨災害では、賴清德総統と行政チームが「分担戦略」を採用。総統、行政院長、副院長、国防部長が同日に全国6県市を視察し、迅速な対応を行った。
3大委員会の設立
就任1ヶ月を機に、賴清德総統は3つの重要委員会を設立した:
国家気候変動対策委員会
全社会防衛レジリエンス委員会
健康台湾推進委員会
これらの委員会を通じ、政府は民間との対話や国際経験の吸収、戦略的政策の立案を進めている。
憲法裁判所での攻防
立法院の権限拡大に関する憲法裁判所での議論では、政府、行政院、与党団が連携。「立法院職権行使法」の改正案における違憲の疑いについて、それぞれの立場から国民に説明を行った。
編集/高畷祐子
(関連記事: 内幕:民進党「調整役」議員に疑惑 柯建銘氏の中国投資問題が再浮上 | 関連記事をもっと読む )台湾ニュースをもっと深く:風傳媒日本版Xをフォロー👉@stormmedia_jp