プロ野球の日本ハムや巨人で活躍し、現在はファームリーグに参加するオイシックスに所属する陽岱鋼外野手が2026年8月1日、新潟市内のホテルで現役引退記者会見を行った。台湾から来日してプロ選手となり21年、39歳となった陽岱鋼は「これでよかったなと思う」と心境を明かし、周囲への感謝の思いを語った。
日本ハム、巨人時代を回顧「多くの人に支えられた」
会見では所属した各球団での思い出を振り返り、プロの基礎を叩き込まれた日本ハム時代について「プロ野球の世界というものを教えてくれた」と感謝を述べた。
千葉・鎌ケ谷の2軍施設での野球漬けの日々が最も強烈な印象として残っているとし、朝から夜まで練習と試合を重ねた2軍生活を「練習は嘘をつかない。この年になって野球ができたのは福良(淳一)さんの教え、厳しさも優しさも、愛情ある練習や言葉をいただいたから」と感慨深げに語った。

FA移籍した巨人時代については「最高の環境を作ってもらった」と感謝し、チームに慣れるまでに時間を要したものの、坂本勇人や年下の岡本和真から打撃の助言を受けるなど多くの人に支えられたと振り返った。
今後の進路については、シーズンが残っているため「最後1試合1試合、全力で戦ってから考える時間はある」と明言を避けた。
「頭は勝てるのに体が動かない」引退決断の理由明かす
引退を決断した理由について陽岱鋼は「自分の中の壁を乗り越えないといけない。人に勝つ前に自分に勝たないといけない」と語り、去年さまざまなチャレンジをする中で体の限界を感じたと説明した。「年とともに衰えるので現実を見ながら、頭は勝てるのに体が動かない。自分に勝てないことが一番の理由」と葛藤を明かした。
質疑応答では、日本ハム時代の同僚でオイシックス2026アンバサダーを務める今浪隆博氏から質問を受けると涙を流した。
現役を続けられた原動力について「去っていく仲間の分も活躍しないとと使命感を持っていた。辞めていった先輩や後輩が『ダイさんまだ野球をやっているな』と思い出してくれたらそれが力になった」と明かした。会見の最後には日本ハムの稲葉篤紀2軍監督がサプライズで登場して花束を贈呈し、陽岱鋼は号泣した。
NPB通算1164安打、日米豪で21年間の現役生活
台湾・台東出身の陽岱鋼は福岡第一高へ留学後、2005年高校生ドラフト1巡目で日本ハムに入団した。2013年に47盗塁で盗塁王を獲得し、2014年には25本塁打を記録するなど俊足強打の外野手として2012年のリーグ優勝や2016年の日本一に貢献、ゴールデングラブ賞も4度受賞した。
NPB通算1322試合で1164安打、105本塁打、141盗塁の成績を残し、巨人退団後は米独立リーグや豪州リーグを経て2024年からオイシックスでプレーしていた。
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編集:小田菜々香


















































