【寄稿】中国・インドネシア海軍が台湾東方で演習 中国が示した「バシー海峡制圧」のシグナルとは 中国海軍の空母「山東」を中心とする艦隊がバシー海峡を通過する様子。(資料写真/台湾国防部提供)
2022年8月の中国軍による台湾包囲軍事演習以降、筆者は台湾国防部などの多くの情報を長期間追跡してきたが、中国艦艇が交代で蘭嶼(らんしょ)東北、緑島東南付近の海域に常態的に展開していることを発見した。その目的は西太平洋と南シナ海を往来する外国軍の動向を監視することにある。
最近、中国国防部は中国艦艇とインドネシア軍艦が台湾東部海域で「通過訓練」を行ったと発表し、筆者の以前からの推測を裏付けた。中国はまさにこの「低レベルの演習」を通じて、バシー海峡という戦略上の要衝を制圧する能力を既に持っていることを対外的に伝えている。ただ気になるのは、台湾の「漢光42」演習が、3年を経てようやく初めて蘭嶼で対上陸作戦の想定と演練を行ったことだ。
最近、筆者は中国軍南部戦区がフィリピン・米国・日本の軍事同盟による南シナ海での挑発に対応して、各種軍事訓練を相次いで実施していることに気づいた。中国軍北部戦区も米韓合同軍事演習の期間中、黄海で大規模な海軍軍事訓練を展開し、直接対応した。中国大陸が対外的に示す「四海に武力を伏せ、大洋を共に治める」という姿勢は、既に周辺各国の高い関心を引き起こしている。
中国、バシー海峡を制圧する能力があると対外的に発信 各メディアは8月11日から15日にかけて、中国国防部が11日夕方に発表した内容を大々的に報道・引用した。それによると、中国海軍は8月中旬にインドネシア海軍のフリゲートと台湾以東の海域で「通航演練」を実施し、演習項目には通信訓練や海上補給などが含まれ、合同作戦能力の向上と協力の深化を目的とすると主張した。翌12日、インドネシア海軍は即座に、フリゲート「ライ」332号(I Gusti Ngurah Rai)がロシア訪問後の帰路において、中国、日本および米海軍第7艦隊などと「すれ違い演習」を行うとし、「作戦」とは無関係だと表明した。一部メディアは学者の見解を引用し、中国・インドネシア両海軍による台湾以東海域での合同演習は「低レベルの演習」だと報じた。
インドネシア海軍のフリゲート「ライ」332号は、ロシア太平洋艦隊所属のフリゲート「ソヴェルシェンヌイ」と7月29日にウラジオストクで行われたロシア・インドネシア海軍合同演習「ORRUDA-2026(オルーダ2026)」の開幕式に参加し、陸上での活動終了後、直ちに日本海に移動して合同機動、砲撃、海上捜索救難などの各種海上合同訓練を実施した。
8月12日、台湾《自由電子報》の報道によると、インドネシアの作戦艦は「8月8日に日本の横須賀港を出港後、11日に台湾東部および東南部の海域に現れ、一周する形で航行した。全体の航行データと動向から見て、当該艦に特段の異常な動きはなく、12日夜には南下してインドネシアへ帰還する方向に転じた」という。このインドネシア作戦艦がロシア太平洋艦隊訪問後に南下した航路について、米日台のいずれも明らかにしていない。ただ、インドネシア海軍全体のアジア太平洋地域における訪問や合同訓練について、筆者はさほど注意を払っていない。
むしろ筆者が重視しているのは、今回中国国防部が中国艦艇とインドネシアの作戦艦による台湾東部海域での「通過訓練」「低レベルの演習」を通じて、「中国はすでにバシー海峡という戦略上の要衝を制圧する能力を持っている」というメッセージを対外的に発信した点である。
中国国防部は12日、中国海軍の作戦艦「紅河」フリゲートがインドネシア軍艦と海上での関連演習を行ったと改めて発表した。筆者が調べたところ、この艦は中国軍東部戦区海軍の廈門駐留第16フリゲート艦隊支隊に所属している。「紅河」はタイプ054Aのフリゲートだが、054A型の第5次建造分にあたり、054AG改良型とも呼ばれる。
これは既存の054A型(標準排水量3600トン、満載排水量4100トン、全長134メートル)を基に船体を延長したもので、船体後部の上部構造の配置を調整し、飛行甲板を拡大して直-20F(Z-20F)艦載ヘリコプターに換装している。「紅河」の駐留地である福建省廈門と、その担当区域である台湾海峡から台湾西南海域を踏まえると、同艦はかつてアデン湾護衛部隊や対潜訓練にも参加した経験があり、その長距離航行能力から、駐留地の廈門から鵞鑾鼻以南を経て台湾東部海域まで到達し、約1ヶ月間の自己完結的な常態展開が可能な近海活動能力を持つと考えられる。
台湾国防部が公表した中国軍機の活動を示す図を照合すると、12日13時40分から13日6時までの間、ヘリコプター2機が花蓮以東から台湾防空識別圏以東の縁にあたる方形空域で活動していた。筆者は当日、この海域には少なくとも3000トン級以上の中国軍艦が2隻展開していると記録・推測した。そのうち特定できるのは054AG型フリゲート「紅河」であり、既にしばらくこの海域に展開していたと見られる。艦載ヘリコプターの滞空時間が延びていることから、当該艦の艦載ヘリコプターが対潜ヘリコプターの直-9(Z-9)から、滞空能力の高い直-20(Z-20)に変わったことが読み取れる。
付表:中国軍の各種ヘリコプターの諸元表。(陸文浩提供) 前述の内容は、筆者の以前からの推測をさらに裏付けるものである。すなわち、中国軍東部戦区は2022年8月の台湾包囲軍事演習以降、台湾周辺海域である台湾西南、東南から以東、台湾東北、台湾以北(台湾海峡正面には元々空母1隻が展開)という4方向に、それぞれ最低1隻の艦艇を常態的に展開している。台湾東南から以東(すなわち蘭嶼東北、緑島東南付近の海域)に展開する中国艦艇の任務は、西太平洋と南シナ海を往来する動きを監視することであり、この見解は後に一部の学者もメディアで論じている。
(関連記事:
【寄稿】中国が台湾東部海域で軍・海警連携を常態化か 日本・フィリピン境界画定協議に強まる圧力
|
関連記事をもっと読む
)
もう1隻の中国艦艇について、筆者はあえて大胆に推測すると、民間の軍事系SNSアカウント「Taiwan ADIZ」が8月12日に記録した、米軍機が付近の空域で活動した際に中国艦から警告放送を受けたという事案に関連するものだと考える。当該艦は中国軍東部戦区海軍の浙江省舟山駐留第6駆逐艦支隊所属の052D型駆逐艦「南京」155号であり、過去にも台湾海峡での長距離訓練や活動に参加した経験がある。
さらに、同じ民間軍事系SNSアカウントは8月18日18時52分にも両岸の軍艦による国際通信周波帯でのやり取りを傍受したとされ、「中国の174合肥艦と台湾海軍の1805馬公艦が対峙している」と述べた。前者について調べると、中国軍南部戦区海軍の海南省三亜亜龍湾駐留第9駆逐艦支隊所属の055型駆逐艦「合肥」174号である。
筆者が公開情報に基づいて確認したところ、台湾の馬公艦(1805)は蘇澳港中正基地に駐留する一六八艦隊に所属している。このため台湾海軍作戦艦の駐留地から推測すると、中国の合肥艦は台湾東北付近の海域にいるはずである。合肥艦は中国軍南部戦区海軍に所属しているため、それが本当に台湾東北海域に現れたのであれば、これは先日台湾《自由電子報》が8月11日に報じた、正午12時頃に澎湖県目斗嶼の北西35海里の地点で台湾の漁民が中国艦艇7隻が単縦陣で航行しているのを目撃したという事案と関連があるのではないか。
その編隊の先頭には作戦艦がおり、そのうち南部戦区海軍の082I型掃海艇「陽朔」、6番目の船には赤十字マークが描かれていた(南部戦区には920型病院船「絲路方舟」867号が1隻のみ配備されている)、7番目の船は球状のレーダーシステムを3基備えており、815A型電子偵察船(南部戦区には「天王星」793号、「天権星」795号、「海王星」792号がある)と見られる。
また、一部の学者は、中国軍艦とインドネシア軍艦が台湾東部海域で行った「すれ違い演習(Passex)」は海軍演習の中でも「最低レベル」に属し、多くの国がこの種の演習を中国と行った経験があると述べている。しかし、こうした楽観的な見方こそが、筆者が最も懸念する点である。
なぜなら、筆者が長期にわたり人民解放軍と外国軍との合同演習を観察してきた経験から言えば、これらはいずれも「低レベルの演習」から段階的にレベルを上げていくものだからだ。今回、中国は実際に第一歩を踏み出す行動を通じて、この海域において実質的な管轄権と監視能力を持っていることを対外的に発信している。
筆者の長期の観察と追跡によれば、中露両海軍は2024年7月3日から16日にかけて中露第4回海上合同巡航任務を実施した。中国側は南部戦区海軍の052D型駆逐艦「銀川」175号、054A型フリゲート「衡水」572号、903型総合補給艦「微山湖」887号を派遣し、ロシア太平洋艦隊のステレグシチイ級コルベット「ソヴェルシェンヌイ」333号とドゥブナ級補給艦と共同で行動した。中露両海軍は少数の兵力で、東シナ海から西太平洋、バリンタン海峡を経て南シナ海に進入した。こうした中露モデルが、今後中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で「全面的戦略協力パートナー」関係にある国々にも展開されるかどうかは、長期的に注視する必要がある。
合同戦備警戒巡航、出動機数が過去最少を記録 筆者は既に別稿で読者に注意を促していた。これまでの中国軍の軍事訓練等に関する情報に基づけば、中国軍東部戦区は台湾の漢光演習終了から1週間以内に、天候の良い日を選んで台湾周辺の海空域で「合同戦備警戒巡航」任務を行う傾向がある。実際、台湾の「漢光42」演習が8月14日に終了した翌日、15日(土曜)に台湾国防部は15時、8時28分(0828時)から順次、中国軍の殲-11、殲轟-7、Su-30など各種主力・支援戦闘機を延べ10機把握し、そのうち延べ6機が中間線を越えて台湾北部・中部の空域に進入し、中国艦艇と連携して、いわゆる「合同戦備警戒巡航」を行ったと発表した。しかし中国軍機の数を見て、筆者は即座に驚いた。これは中国軍がこれまでに行った海空「合同戦備警戒巡航」の中で、出動空中兵力の数が最も少ない事例だったのだ。
翌16日(日曜)朝、筆者は台湾国防部が「中国人民解放軍の台湾海峡周辺海空域における動向」を公表するのを待っていたが、それより先に台湾《自由電子報》が16日10時35分に、前日午前6時から本日午前6時までの間に、台湾軍が中国軍機延べ11機を把握し、そのうち延べ7機が中間線を越えて台湾北部・中部の空域に進入したと報じた。合計で中国軍機延べ11機、中国艦艇8隻、中国公船2隻が把握され、台湾海峡周辺で活動を続けているという。
この報道を見た筆者は、一時的にそんなはずはないと疑った。台湾海峡正面では7時50分から10時55分までの間に、主力・支援戦闘機延べ10機のみが、東引島の東北から金門島の東南にかけての台湾海峡以西の空域で活動しており、そのうち延べ6機が前述の空域で中間線を越えていたのだ。
16日12時50分になってようやく台湾国防部が公式サイトに中国軍の情報を掲載し、メディアの報道が正確であったことが確認できた。というのも、前述の疑念の根拠は、これまで中国軍が台湾に対して行う「合同戦備警戒巡航」では、少なくとも台湾に対するC字型の包囲態勢を示す空中兵力の展開が伴っていたのに、今回はそれが見られなかったためである。
さらに8隻の中国艦艇の活動は8月18日まで続いた。台湾国防部は同日13時10分、8時55分から順次、中国軍の殲-10、殲-11、殲-16、空警-500など各種主力・支援機を延べ18機把握し、そのうち延べ13機が中間線とその延長線を越えて台湾北部・中部・西南部の空域に進入し、中国艦艇と連携して、いわゆる「合同戦備警戒巡航」を行ったと発表した。
一方、日本側の公表によると、中国軍東部戦区は18日、運-9電子偵察機とTB-001型偵察・攻撃無人機を各1機、東シナ海の広範な空域で活動させた。これは中国軍による台湾への「合同戦備警戒巡航」の実施期間を利用して、日米の軍事施設に対する情報収集を行ったものと考えられる。
台湾周辺海域は中国海軍の訓練場に これまでの筆者の研究によれば、中国軍が台湾に対して海空の「合同戦備警戒巡航」を発動する要因には、台湾に関連する政治・軍事・外交上の事情がある。中国軍の軍事行動は、その文献によれば、外交や政治力の延長線上にあり、その後ろ盾となるものである。今回それに近いと思われるのは、台湾メディアが15日に報じた、海巡署(台湾海上保安当局)による「訓練は10日に教育訓練測考センターで開始され、米国沿岸警備隊(コーストガード)の機動支援教育チームの教官が海巡人員と実務経験や運用方式について交流を行った」との発表である。
台湾側がこのように大々的に宣伝する姿勢は、中国大陸側の敏感な部分を刺激し、台湾に対する反応をより迅速かつ多様なものにしたとみられる。台湾国防部の8月16日から19日までの情報によると、平均して中国艦艇8隻、公船6~7隻(中国海警船を含む可能性あり)が確認されている。
天気予報によると、雲や雨の分布は、東北季節風の影響下で北部・東北部では短時間の雨や雷雨が発生しやすく、特に午後にその傾向が顕著になる。中南部でも時折午後の熱対流により局地的な雷雨が発生する。このため、台湾周辺の天候は良好とは言えない状態が続いた。台湾国防部が8月20日に公表した19日の中国軍機の動向によると、依然として中国軍機延べ7機(北部、西南部、東部空域への進入は延べ5機)が台湾周辺の空域で活動していた。
筆者が中国軍機の活動を示す図を観察したところ、16時から18時5分までヘリコプター1機が釣魚台(尖閣諸島)以北の空域で活動していた。12時25分から13時55分までは主力戦闘機2機が烏坵島の西南から金門島の以南にかけての台湾海峡以西の空域で活動していた。10時から17時35分までは無人機とヘリコプター延べ2機が広東省南澎島の東南から台湾西南の遠方空域で活動していた。8時30分から17時10分まではヘリコプター延べ2機が花蓮以東から緑島東南にかけての空域で活動していた。天候が不安定であるにもかかわらず、主力・支援戦闘機2機による台湾海峡での戦闘巡航が依然として1回あり、残りの3機のヘリコプターはすべて艦載ヘリコプターであったことから、少なくとも3隻の中国艦艇が台湾西南、東南、北部にそれぞれ展開し、台湾を包囲する態勢を形成していると推測される。この点は軽視できない。
(関連記事:
【寄稿】中国が台湾東部海域で軍・海警連携を常態化か 日本・フィリピン境界画定協議に強まる圧力
|
関連記事をもっと読む
)
今年の中国軍による台湾海峡での活動の傾向から見ると、艦船は海上での自己完結能力が高く、艦載の防空レーダーの探知距離が長く、防空ミサイルの射程も長く、総合的な戦力も単一の戦闘機より優れているという点を考慮すると、これまでの中国軍機を中心とした活動から、質の高い空中兵力に加え、海上に長期間滞留可能な艦船の数を増やす方向へと変化しつつある。これらは台湾周辺の24海里海域に常態的に展開して活動しており、今や台湾海峡は中国海軍の訓練場となっている。
中国人民解放軍海軍「四海に武力を伏せ、大洋を共に治める」 最後に、最近一部のメディアが次のように報じている。8月15日は日本の終戦記念日であり、日本の高市早苗首相は靖国神社への参拝は行わなかったものの、自民党総裁の名義で自費により玉串料を奉納し、隣接する武道館の駐車場から神社の方向に向けて遥拝を行った。これが中国の不満を招き、中国軍は8月16日16時から30日16時まで、渤海海峡および黄海北部の一部海域で軍事任務を実施したという。この報道について、筆者が長年観察・統計を取ってきた限りでは、中国軍がこの区域で行う軍事任務は年間を通じて毎月2回、1回あたり14日間にわたって各種軍事任務を実施している。
昨年11月7日、高市早苗氏は国会衆議院での質疑において、中国が台湾に対して武力を行使する場合、日本の「存立危機事態」に該当する可能性があると述べ、日本が自衛隊の武力を用いて台湾海峡危機に介入する可能性を示唆した。当時も、中国軍が11月9日16時から23日16時まで実施した軍事任務は、高市早苗氏の台湾関連の発言と関連があるとの見方があった(昨年10月12日16時から26日16時まで、10月26日16時から11月9日16時まで、11月23日16時から12月7日16時までなど)。この点についてはここでは詳述しない。
図版。(陸文浩提供) この1ヶ月ほど、筆者は中国大陸の官営メディアの報道を収集し、大陸沿岸の各海域における軍事訓練・任務等の対外発表状況をまとめた。その中でも直近2週間で特に重要なものは以下の通りである。
(一)南シナ海 中国軍は8月12日から18日まで、毎日9時から18時まで海南島東北方の4点を結んだ範囲1,468平方キロメートルで軍事訓練を実施した。また別の中国軍部隊が8月13日9時から12時まで、14日10時から11時30分まで、15日9時から12時まで、前述の区域内の4点を結んだ範囲407平方キロメートルでも軍事訓練を実施した。
さらに中国軍は8月12日と14日、毎日8時から18時まで汕頭東南の4点を結んだ範囲806平方キロメートルで実弾射撃を実施した。8月11日6時から2026年8月15日18時まで、西沙諸島西北方海域の4点を結んだ範囲12,145平方キロメートルで軍事訓練を実施した。地理的な観点から推測すると、これは中国軍南部戦区の西沙水上警察区、海南省三亜駐留の駆逐艦・フリゲート艦支隊、潜水艦支隊などの各種兵力がこの海域で行った合同軍事訓練と関連があると見られる。
(三)東シナ海 中国軍は8月18日13時30分から15時30分まで、8月19日14時30分から16時30分まで、8月20日9時から16時30分まで、温州甌飛灘以東の4点を結んだ海域範囲85.3平方キロメートルで軍事訓練を実施した。また中国軍は8月13日7時から10時まで、浙江省象山港東南方の5点を結んだ範囲215平方キロメートルで軍事演習活動を実施した。象山港には中国軍東部戦区海軍の潜水艦部隊が駐留していることから、今回の演習は重要な軍事拠点の防御を目的としたものと見られる。
(四)黄海 韓国の《朝鮮放送》は8月14日、米韓が今回実施する「乙支フリーダムシールド(UFS)」演習について、北朝鮮の軍事能力の変化に対応するため、無人機、GPS妨害、電子戦、サイバー攻撃を主要な訓練内容に組み込むと報じた。これには中国を牽制する性質も含まれるとされる。米陸軍第8軍団も参加を発表し、「今夜にも戦える(Fight Tonight)」能力の強化などに重点を置くとしている。
中国大陸の官営メディアは同日夜、中国軍が8月17日8時から20日12時まで、黄海の5点を結んだ範囲29,752平方キロメートル、および4点を結んだ範囲2,280平方キロメートルの2箇所の海域で軍事活動を行うと発表した。8月17日の韓国連合ニュースの報道によると、韓国と米国は月曜日から年次合同演習「乙支フリーダムシールド」を開始し、この演習は8月27日まで続く予定である。演習はすべての領域における合同作戦を対象とし、現代戦の変化する特性を踏まえた現実的な脅威を想定した訓練を通じて、同盟国の戦備態勢と作戦能力の向上を図ることを目的としている。
同じく17日未明、中国大陸は魯航警657/26号を発表し、中国軍が山東省青島から成山角にかけての10点を結んだ範囲31,378平方キロメートルで軍事活動を行うとした。8月19日になると、韓国統合参謀本部は、当初17日から27日まで予定されていた米韓の「乙支フリーダムシールド」合同軍事演習を6日早めて21日に終了し、日程を半分以上短縮すると発表した。反攻演習は取り消され、防御訓練に重点が置かれることとなった。中国大陸のメディアの報道によると、19日夜には再び、中国軍が8月20日8時から23日16時まで、山東省青島から成山角にかけての10点を結んだ範囲33,951平方キロメートルで軍事活動を行うと発表し、進入禁止とするとともに、17日未明に発表した魯航警657/26号を撤回した。
山東省青島の地理的位置および公開情報から見ると、この海域は中国軍北部戦区海軍の本拠地である。同戦区には第1駆逐艦支隊、第2潜水艦支隊、第1上陸艦大隊、第1作戦支援艦支隊などが配属されている。近年、このような形状の航行禁止区域が設定された例は見られなかった。米韓合同演習の報道時期、中国当局系メディアの報道時期、米韓合同演習の期間短縮、中国側による軍事活動内容の変更などを踏まえると、8月17日から20日、および20日から23日の期間において、中国軍が米韓合同演習に迅速に対応し、海空兵力を動員して海空合同警戒巡航および沿岸防御演習を相次いで実施したと初期的に推測される。
ただし、本稿で述べた中国軍が黄海および黄海北部などの区域で行った軍事任務・活動・訓練は、いずれも高市早苗氏による「戦争犯罪者を祀る神社」への遥拝(この表現は中国大陸外交部が初めて公然と用いたもの)とは無関係であり、各方面もこの点について過度な憶測をする必要はない。
更多新聞請搜尋🔍風傳媒日文版
最新ニュース
ディズニーストア 心斎橋パルコ店が8月26日にグランドオープン 日本初「魔法の旅」がテーマ ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は、大阪市中央区の心斎橋パルコ5階に「ディズニーストア 心斎橋パルコ店」を2026年8月26日にグランドオープンする。オープンを記念して、大阪らしさを取り入れた店舗限定アイテムの発売やプレゼントキャンペーン、ポイント還元キャンペーンなどを実施する。ディズニーストア 心斎橋パルコ店が8月26日にオープンし、日本初となる“魔......
愛知・名古屋2026アジア大会の対戦カードが続々決定 オアシス21にチケット販売所も開設 公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会は20日、大会各競技の対戦カードが順次決定していることを発表した。あわせて、対面で観戦チケットを購入できる「愛知・名古屋2026 まちかどチケット販売所」を同日より期間限定で開設した。対戦カードの決定が発表されたのは、水球、野球、ソフトボール、バスケットボール、3×3バスケットボール、サッカー、ホッ......
台風18号(ソウデル)はさらに発達か 台湾、25日まで天気不安定 南西部は大雨警戒 国立中央大学大気科学系非常勤副教授の呉徳栄氏は、気象応用推進基金会のコラム「洩天機教室」で、低圧帯のゆっくりとした北上と、南西の風が運ぶ豊富な水蒸気の影響により、21日から8月25日まで台湾各地で大気の状態が不安定となり、特に南西部で影響が大きくなると指摘した。大気の状態が不安定な中、発達した対流雲が断続的に発生したり、海上から流れ込んだりし、ほかの地域......
パナソニックが夏休みの食卓事情を調査 5割以上の親が「食事時間バラバラ」に悩み パナソニック株式会社は、日常的に調理習慣があり、小学生から高校生の子どもを持つ親800名を対象に実施した「夏休みおよび夏休み明けにおける食卓事情調査」の結果を公表した。調査によると、夏休みの不規則なスケジュールや子どもの習い事、共働き世帯の増加などを背景に、家族の食事時間がずれる「時間差夕食」の実態と、それに伴う温め直しによる料理の劣化や調理担当者の心理的負......
台湾ファミマ、深夜の無人営業を試験導入 0~6時はセルフレジ、現金不可 深刻な人手不足の波が押し寄せる中、台湾のコンビニエンスストア各社はセルフレジの導入など省人化を加速させている。台湾ファミリーマート(全家便利商店)は近年、セルフレジの導入を進めており、一部直営店ではすでに「深夜帯の無人営業」モデルの試験運用を開始した。同社の説明によると、午前0時から午前5時59分まで、利用客はセルフレジなどの機器を通じて自身で会計を済ませる......
てんや、「海老と活〆穴子切身の天丼」を季節限定発売 藪そばセットで清涼感あふれる味わいに 天丼・天ぷら専門店「天丼てんや」は、季節限定メニューとして「海老と活〆穴子切身の天丼」の販売を開始した。本商品は年末までの期間限定で提供する予定で、記者は8月10日に「てんや桜新町店」を訪れ、実際に試食を行った。天丼てんやが年末までの季節限定で「海老と活〆穴子切身の天丼」を発売し、藪そばとのセットで夏場にも適した清涼感ある味わいを提供する。(写真/黃信維撮影......
台湾ゲーム翻訳企業「ミエトランスレーション」がTGS2026へ 中国語対応で海外市場を開拓 ゲームの中国語ローカライズを専門に手がける台湾・台北市のミエトランスレーションサービス(米耶翻譯)は、2026年9月17日および18日に幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2026」のビジネスデイに出展することを発表した。同社は「ここからはじまる、世界への道。~台湾からアジア、そしてグローバルの舞台へ」をブースコンセプトに掲げ、世界展開を目指すゲームパブ......
エキュート大宮で埼玉梨フェア初開催 希少ブランド「彩玉」など旬の地産地消スイーツ全8種登場 JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーは、運営するエキナカ商業施設「エキュート大宮」および「エキュート大宮 ノース」において、8月31日から9月13日までの期間、埼玉県産の梨を使用した地産地消フェア「埼玉梨も ころんと丸い潤いの味」を初開催する。江戸時代中期から約300年の栽培の歴史を持つ埼玉県が、12年の歳月をかけて開発した県内限定栽培の......
韓国・仁川「パラダイスシティ」が最大50%オフ ハイアット宿泊者向け特典を実施 株式会社パラダイスセガサミーが展開する韓国・仁川のアートテインメントリゾート「パラダイスシティ」は、近隣の「ハイアット リージェンシー 仁川」宿泊者を対象に、施設内のアクティビティやダイニングがお得に利用できる期間限定キャンペーンを実施している。仁川の人気リゾートを半額で楽しめるキャンペーン
仁川国際空港から車で最短5分の場所に位置するパラダイスシティは、ホ......
マレーシア首相の「台湾は中国の一部」発言、アルジャジーラ単独インタビューの全容 マレーシアのアンワル・イブラヒム首相はこのほど、中東の衛星テレビ局、アルジャジーラ(Al Jazeera)と「大国の間のマレーシア(Malaysia between the superpowers)」をテーマとする単独インタビューに応じた。その際、「一つの中国」原則や台湾の武力統一を支持すると思わせる中国寄りの発言を行った。この発言はSNS上でまたたく間に拡......
EVや電動航空機の未来を変える? 次世代パワー半導体「フェザーインバータ」が世界初公開へ RX Japanは、2026年9月9日から11日までの3日間、千葉市の幕張メッセにおいて「第5回 ネプコン ジャパン[秋]-エレクトロニクス開発・実装展-」を開催する。次世代パワー半導体「フェザーインバータ」を初公開
同展では、名古屋大学の山本真義教授が主導する産学連携プロジェクトによる次世代パワー半導体「フェザーインバータ」の実物および詳細情報が、世界に先......
台北MRT信義線東延伸区間、8月30日開業へ 象山―広慈/奉天宮間は無料に 長年にわたる施工の課題を乗り越え、台北MRTの路線網は大きな進展を迎えた。台北市長・蔣万安氏は20日、台北市議会での専案報告(特定議題に関する報告)において、淡水信義線の東延伸区間(信義線東延段)が8月30日に正式開業すると発表した。蔣氏は、信義東延伸区間について極めて複雑な地質構造や数々の施工上の試練に直面したとし、MRT史上最も困難な区間の一つであったと......
陸自が多国間実動訓練「スーパー・ガルーダ・シールド26」参加へ 島嶼奪回作戦を強化 陸上幕僚監部は6日、陸上自衛隊が「自由で開かれたインド太平洋」の実現に一層寄与するため、令和8年度米尼軍等との実動訓練「スーパー・ガルーダ・シールド26」に参加すると発表した。訓練を通じて共同による島嶼奪回に係る作戦および戦闘を演練し、作戦遂行能力と戦術技量の向上を図る。実施期間は令和8年8月26日から9月11日まで。訓練はインドネシア共和国のスマトラ島バト......
台湾漫画35作品が東京3書店に 「NEW VISIONS」開幕、限定ブックカバーも配布 台湾駐日本代表処台湾文化センターが主催する特別企画展「NEW VISIONS-ひらけ、台湾漫画の窓」(台湾名:「NEW VISIONS-打開臺灣漫畫之窗」)が18日、ジュンク堂書店池袋本店で開幕した。同展はmagmabooks虎ノ門ヒルズ店および東京堂書店神田神保町店でも同時開催されており、都内3書店で厳選された計35作品の台湾漫画を展開している。
各書店......
台湾、2027年1人1万台湾元を一律給付へ 頼清徳総統「AIの恩恵を国民に」 台湾行政院主計総処(以下、主計総処)が先週金曜日に発表した最新データによると、台湾経済は当初の予測を上回る底堅さを見せ、成長見通しが継続的に上方修正されている。これを受け、台湾総統・頼清徳氏は17日、政府は歳入と歳出の均衡を保ち、実質的な新規国債発行ゼロを前提とした上で、歳出を2357億台湾元増額し、「2027年、台湾の国民1人当たり現金1万台湾元を一律給付......
陸上自衛隊が日米豪共同指揮所演習「YS-91」を8月29日から実施へ 陸上自衛隊は7月31日、日米同盟の抑止力および対処力を一層強化するとともに、日米豪3か国の連携を強化し「自由で開かれたインド太平洋」の実現に寄与することを目的として、令和8年度日米豪共同指揮所演習(YS-91)を実施すると発表した。陸上自衛隊、米軍およびオーストラリア陸軍が共同して作戦を展開する際の指揮幕僚活動を演練し、部隊の能力維持と向上を図る。日米豪共同......
ディズニーストア心斎橋パルコ店が8月26日オープン 「魔法の旅」テーマに日本初デザイン採用 ウォルト・ディズニー・ジャパンは、大阪市中央区の心斎橋パルコ5階に「ディズニーストア 心斎橋パルコ店」を2026年8月26日にグランドオープンする。「魔法の旅」をコンセプトに据えた日本初の店舗デザインを採用し、開業を記念した限定商品の販売やプレゼントキャンペーンを展開する。営業時間は10時から20時までで、オープン当日の入店には公式アプリを通じた事前予約が必......
中国海警船の衝突事故が転機か 米国が「グレーゾーン」対策強化、AIT投稿写真が示す変化 米国在台協会(AIT)は7月末、公式フェイスブックに1枚の写真を投稿した。所属不明の海域で米国沿岸警備隊の巡視船が台湾海巡署(沿岸警備隊に相当)の巡視船と並走する様子が収められており、説明文には「台風シーズンの到来に伴い、米国沿岸警備隊と台湾海巡署は、捜索救難、熱帯低気圧対策、災害救援、海洋資源保護、違法漁業対策、海上での麻薬密輸阻止など、複数の共通する海事......
愛知・名古屋2026大会、チケット追加販売やリアル店舗開設など新施策を発表 公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会は、愛知・名古屋2026大会の観戦チケットに関する最新情報および大会応援ソングのリリースを発表した。会場座席数の確定に伴う一部競技の追加販売をはじめ、実店舗での販売所開設や新たなチケット種別の導入など、観戦機会の拡大に向けた複数の施策が順次展開される。人気競技のチケットを追加販売
チケットの追加販売......
【北京観察】朱鎔基元首相が死去、97歳 中国をWTO加盟へ導いた「改革の時代」とその代償 中国の元国務院総理(首相)で、中国共産党中央政治局常務委員を務めた朱鎔基氏が、8月12日午前、北京市内で死去した。97歳だった。中国共産党中央委員会、全国人民代表大会(全人代)常務委員会、国務院、全国政治協商会議(政協)は同日午後、訃報を発表し、朱氏が病気療養の甲斐なく、同日午前11時6分に北京で息を引き取ったことを確認した。公式発表では同氏を「党と国家の卓......
マレーシア首相「台湾は中国の一部」 中国の武力行使問われ「国家の統一守る」、台湾が反発 マレーシア首相のアンワル・イブラヒム(Anwar Ibrahim)氏は、中東のメディア「アルジャジーラ」のインタビューに応じた際、台湾問題について「台湾を中国の一部と見なしている」と述べた。中国が武力で台湾に侵攻した場合に非難するかという質問には正面から答えず、逆にマレーシアの一つの州が離脱を試みた場合、自身は国家の「神聖性と統一」を守るためなら武力行使も辞......
トランプ氏、オマーンに「爆撃する」と警告 イランとのホルムズ海峡協議に不満 60日間にわたる米国とイランの停戦は期限を迎えたが、双方は現在も外交上の突破口を見出していない。米国の元駐オマーン大使、マーク・シーバース氏は18日、米経済専門チャンネル、CNBCのインタビューに応じ、米国とイランの外交交渉はすでに暗礁に乗り上げていると指摘。さらに、ドナルド・トランプ米大統領がこれまで追求してきた外交的解決策について、同氏は外交の専門家とし......
中国麻辣湯チェーン仙台駅前店、羽生結弦さんら著名人の名を無断使用 祝い花めぐり謝罪 世界で7000店舗以上の飲食店をチェーン展開する中国の楊国福集団(ヤングオフー・グループ)が8月、宮城県に新規店舗「楊国福麻辣湯(マーラータン)仙台駅前店」を出店した。しかし、同店の店頭に飾られた開店祝いの花を巡り、著名人の名前を無断で使用した疑いがあり、地元ネットユーザーの間で物議を醸している。同店は18日、SNSを通じて謝罪声明を出し、許可なく著名人やト......
台風18号(ソウデル)発生、週末に「非常に強い」勢力へ 台湾は20日から雨強まる 19日正午、トラック諸島近海で台風18号(ソウデル)が発生した。気象庁が同日13時05分に発表した情報によると、発生時の台風18号はほとんど停滞しており、中心気圧は1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルとなっている。23日には暴風域を伴って小笠原近海へ進み、24日には「強い」勢力で日本の南へ進む見込みとなっている......
東ハト、秋の味覚を楽しめる「芋・栗」フレーバーの秋限定商品を8月24日より全国で一斉発売 株式会社東ハトは、2026年8月24日より全国にて、秋の味覚であるさつまいもや和栗を使用した期間限定のスナック菓子およびビスケット・クッキー商品を一斉に新発売する。「おさつポテコ」など秋限定スナックが登場
スナック菓子からは、「おさつポテコ・焼きいも味」と新登場の「あみおさつ・塩バター味」が登場する。「おさつポテコ・焼きいも味」は、生地に安納芋パウダー(さつ......
世界最大級の新エネルギー総合展「スマートエネルギーWEEK【秋】」が9月9日開幕 RX Japanは、世界最大級の新エネルギー総合展「第26回 スマートエネルギー WEEK【秋】」を、2026年9月9日から11日までの3日間、幕張メッセで開催する。同展は水素・燃料電池、太陽光発電、二次電池、スマートグリッド、風力発電、CCUS、核融合発電などの専門展で構成されており、今回は産業用エネルギー消費の約6割を占める熱の脱炭素化に特化した「第1回......
USJ、15周年の「ハロウィーン・ホラー・ナイト」限定フード&グッズ公開 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、2026年9月11日から11月8日まで開催する秋のシーズナルイベント「ハロウィーン・ホラー・ナイト」に合わせ、最新のフードおよびオリジナルグッズの情報を公開した。開業25周年を迎えた同パークにおいて、15周年を迎えるハロウィーン・ホラー・ナイトをより満喫できる多彩なラインナップが展開される。伊藤潤二『富江』とスト......
台湾海峡に現れた中国「藍鯨」 30日超潜伏する無人艇、グレーゾーン運用に警戒 昨年4月に広東省珠海市で進水し、今年から本格的な全システム試験を開始した中国の新型高速無人潜水艇(SUV)「藍鯨(Blue Whale)」。表面上、中国政府は「透明な海洋」国家戦略を推進するための民生用海洋気象観測機材と位置づけている。しかし、水上での36ノットの高速航行、水深60メートルへの潜航、そして30日以上に及ぶ静粛なホバリング潜伏能力を兼ね備えてい......