トランプ氏、モンロー主義を再び強化? 西半球で緊張激化、中国のラテンアメリカでの進出に台湾も影響か

2025年5月9日、中国国家主席習近平氏がモスクワでベネズエラ大統領マドゥロ氏と会談。(写真/中国外交部公式サイト提供)

2026年の年明け、トランプ政権はマドゥロ氏を拘束する「絶対的な決意」を前面に押し出した行動に踏み切り、西半球における米国の圧倒的主導権の回復を狙っている。一方、中国も先日、10年ぶりとなる対ラテンアメリカ政策文書を公表し、「一歩も譲らない」とする強硬な姿勢を示した。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、米国にとっての「西半球外の競争相手」が明らかに手を緩めるつもりはないと分析している。中国は今後も「米国の裏庭」で影響力を行使し続ける構えだという。

2025年12月、ホワイトハウスは強い言葉遣いの国家安全保障戦略を発表し、「西半球における米国の主導的地位を回復する」と明言するとともに、「西半球外の競争相手を阻止する」と踏み込んだ表現を用いた。これは、長らく棚上げされてきた「モンロー主義(Monroe Doctrine)」に、現代的な刺激剤を注入したものと言える。こうした国家安保戦略の公表から1週間も経たないうちに、中国も「中国のラテンアメリカおよびカリブ海政策文書」を発表したが、国際社会の関心はさほど集まらなかった。

今回の文書は、中国にとって3度目の対ラテンアメリカ政策文書で、過去には2008年11月と2016年11月に発表されている。中国は、団結、発展、文明、平和、民心の「五大プロジェクト」をラテンアメリカ諸国と共に推進し、発展と振興を共に図る姿勢を強調するとともに、「中国はラテンアメリカおよびカリブ海を含むグローバル・サウスと常に運命を共にしてきた」と打ち出した。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、ドナルド・トランプ氏がラテンアメリカで打ち出す主要な動きの背後には、常に北京の存在が透けて見えると指摘している。今回の政策文書に込められた真意は、「われわれはこの地域から退くつもりはない」というメッセージにほかならない、というわけだ。

米国がアジアの軍事同盟を通じて中国包囲を図ろうとする中、中国がラテンアメリカで米国の戦略に対抗しようとするのは自然な流れだ。ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)も、ラテンアメリカを舞台とする大国間競争は始まったばかりであり、中国の基本戦略は「一歩も引かない」ものだとみている。中国はラテンアメリカでの外交・経済関係を拡大し、自らを米国の代替的選択肢として位置づけようとしている。インフラ投資や重要鉱物、その他の天然資源の開発を通じて、中国の政治的影響力は同地域で着実に増している。 (関連記事: トランプ大統領、マドゥロ氏を拘束後、米国がベネズエラを接管し石油施設を再建すると宣言 関連記事をもっと読む

10年前に、中国がラテンアメリカで米国と肩を並べて競い合うと語れば、荒唐無稽に聞こえただろう。だが今や、それはワシントンの政策決定層が直面する現実的で厄介な課題となっている。中国はすでにラテンアメリカ24カ国と「一帯一路」共同建設の協力文書に署名しており、2017年以前はゼロだった。さらに中国は、米国に代わって多くのラテンアメリカ諸国で最大の貿易相手国となっている。中国の対ラテンアメリカ政策文書が言及する「国際的な力関係の深刻な調整」は、米国の単極的覇権の時代が終わりに向かい、中国を中心とする「グローバル・サウス」が台頭していることを示唆している。

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