トランプ大統領、マドゥロ氏を拘束後、米国がベネズエラを接管し石油施設を再建すると宣言

2025年1月3日、トランプ米大統領がベネズエラを接管し、石油施設を再建すると宣言した。(写真/AP通信提供)

米軍は3日、ベネズエラ本土に対する攻撃を実施し、ニコラス・マドゥロ大統領を拘束した。マドゥロ氏は強襲揚陸艦「イオー・ジマ」で米国へ移送され、裁判にかけられるという。

米国のドナルド・トランプ氏は同日、フロリダ州のマール・ア・ラゴで記者会見を開き、「我々はこの国を引き継ぐ」と表明し、「安全で、適切かつ慎重な権力移行が実現するまで」関与を続けると主張した。

さらにトランプ氏は、米国の石油会社がベネズエラに数十億ドル規模の投資を行い、同国の石油インフラの修復や石油産業への参画を進め、「ベネズエラが収益を上げられるようにする」と強調した。

ドナルド・トランプ氏は記者会見で、米軍がベネズエラの首都で「極めて異例の軍事作戦」を実行したと明らかにした。これは第二次世界大戦後ではまれな規模の壮観な急襲であり、米国の軍事史においても、最も衝撃的かつ強力な作戦の一つだと述べた。作戦の目的は「不法な独裁者」であるニコラス・マドゥロ氏を法の裁きにかけることで、実際にマドゥロ氏とその妻を拘束し、同国から退去させたという。作戦は強襲揚陸艦「イオー・ジマ」によって実施され、マドゥロ夫妻は「共に米国の正義に向き合う」ことになるとした。

トランプ氏が記者会見を開く数時間前、ベネズエラの首都カラカスでは相次いで爆発が発生し、政府は沿岸部のミランダ州、アラグア州、ラ・グアイラ州にも被害が及んだと確認した。トランプ氏は、ベネズエラのあらゆる軍事能力は「すでに無力化された」と主張し、作戦中にはカラカスの照明を遮断することにも成功し、闇の中でマドゥロ夫妻を拘束したと説明した。現在、マドゥロ氏は妻のシリア・フローレス氏とともに、米国の正義に直面しているという。

さらにトランプ氏は、マドゥロ氏が長年にわたり米国に対して暴力行為やテロ活動を仕掛け、地域の安全と安定を脅かしてきたと非難した。そのうえで、数千人規模の囚人や精神疾患のある人物、麻薬密売人を米国に送り込んだとも主張した。トランプ氏は、マドゥロ氏の行為は決して許されるものではないとしたうえで、「だからこそ、彼は土壇場で私と交渉しようとしたが、私は拒否した。『いいや、我々はこれをやらなければならない』と言ったのだ」と語った。

ニューヨーク・タイムズ「ベネズエラの石油はアメリカのものに」

トランプ氏は、米国が今後どのようにベネズエラを監督するのか、また同国を「引き継ぐ」期間がどの程度になるのかについては明らかにしなかった。ただし、「他の誰かに任せて、再び同じ過ちを繰り返すリスクは取れない」と強調し、米国が深く関与し、「現地の人々の自由を勝ち取る」と述べた。 (関連記事: 米国、ベネズエラ政権を覆そうとする意図は未来のエネルギー体制の掌握か 中国は最大のリスクを抱える存在に? 関連記事をもっと読む

一方で、米国が占領軍を派遣するのか、それとも傀儡政権を樹立するのかについては、現時点では不明だ。ただ、トランプ氏は米国の石油会社がどのように同国のエネルギーインフラを再構築していくのかを詳しく説明した。

米紙ニューヨーク・タイムズは、これはかつて米国が保有していたベネズエラ原油の採掘権を、再び取り戻すことを意味する可能性があると指摘している。ベネズエラは、世界の石油埋蔵量のおよそ17%を有している。

2025年1月3日、アメリカのトランプ大統領がマールアラーゴで記者会見を開き、マドゥロの捕縛作戦とその後の対応について説明した。(AP通信)
2025年1月3日、米国のドナルド・トランプ大統領はフロリダ州のマール・ア・ラゴで記者会見を開き、マドゥロ氏の拘束に至った作戦と今後の対応について説明した。(写真/AP通信提供)
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