トップ ニュース イランが報復予告、エヌビディア等米IT18社が標的 今夜にも中東のデータセンター攻撃か
イランが報復予告、エヌビディア等米IT18社が標的 今夜にも中東のデータセンター攻撃か イランの首都テヘランの高速道路沿いに掲げられた巨大な看板。故アリ・ハメネイ師と、後継者のモジュタバ・ハメネイ師が描かれている=2026年3月24日(写真/AP通信)
米イラン間の緊張が極限まで高まる中、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は31日、声明を発表した。米国とイスラエルによるイラン高官への攻撃が継続される場合、4月1日午後8時(現地時間)より、中東地域に位置する米国のIT・国防関連企業のインフラに対し、壊滅的な報復攻撃を開始すると警告している。
データセンターが戦略的標的に 米ニュースサイト「ポリティコ (Politico)」によると、革命防衛隊の攻撃リストには従来の軍需産業だけでなく、ハイテク大手18社が名指しされている。データセンターやクラウドサーバーが、現代戦において最も脆弱かつ致命的な戦略的標的となっている格好だ。
革命防衛隊は、対象企業の従業員に対し「命を守るために直ちに職場を離れること」を警告。さらに、当該施設から半径1.5キロ以内に居住する住民に対しても、即時の避難を強く勧告している。
標的リストにGAFAやエヌビディア、テスラも イラン国営メディアが公表した声明によれば、報復対象にはマイクロソフト、アップル、グーグル(アルファベット)、メタ、アマゾン、IBM、インテル、HP、オラクル、デル、シスコシステムズ、エヌビディア、テスラ、ボーイング、そしてデータ分析のパランティア・テクノロジーズなどが含まれる。
革命防衛隊は「テロ標的の設計や追跡における主要な要素は、米国の情報通信技術やAI企業によるものだ。これらテロ行為において重要な役割を果たす機関を、今後は正当な攻撃対象と見なす」と強調した。
クラウドインフラへの軍事打撃、現実味帯びる 差し迫った軍事脅威に対し、ハイテク各社は沈黙を保っている。『ポリティコ』 や米IT誌『ワイアード (Wired)』の報道では、マイクロソフト、グーグル、JPモルガンはいずれもコメントを拒否。他の対象企業の広報担当者からも、現時点で回答は得られていない。
実際、イランは3月初旬の攻撃において、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のデータセンター2箇所をすでに破壊している。これは、ハイパースケールなクラウドインフラを対象とした、公に確認された史上初の軍事攻撃となった。
中東の金融・決済システムが麻痺、テック拠点拡大の「代償」 米ニュースサイト『ポリティコ』 は、今回の中東における戦火について、トランプ政権が積極的に推進してきた「中東地域への米ハイテク基礎インフラ拡大政策」に潜む巨大なリスクを浮き彫りにしたと分析している。米ハイテク大手各社は、ペルシャ湾岸地域が次なる「世界的なAI開発のハブ」になると見込み、数十億ドル規模の巨額投資を続けてきた。しかし今、それら膨大なコストを投じたデータセンターは、敵軍の攻撃にさらされる「格好の標的」へと変貌している。
データセンターは「国安インフラ」へ、狙われる軍民両用技術 米シンクタンク「カーネギー国際平和財団」のサム・ウィンターレヴィ研究員は、『ポリティコ』 に対し「データセンターの重要性は高まり続けており、これが最後の攻撃になるとは思えない」との見解を示した。
また、『ワイアード』 は今回のリストにおいて、データ分析大手「パランティア・テクノロジーズ」を名指ししている。アブダビにオフィスを構える同社は、米国防総省(ペンタゴン) による人工智慧(AI)活用型プロジェクトの中核的なデータアーキテクチャ構築を担っているからだ。
国防総省のこの AIプロジェクトは、ドローンや衛星画像から空爆対象を精確に識別・特定する役割を果たしている。イラン革命防衛隊は、これら「軍民両用(デュアルユース)」のハードウェアおよびソフトウェア・サプライヤーが提供する重要技術こそが、米イスラエル連合軍によるハメネイ師の暗殺作戦を成功させた決定的な要因であると断定した可能性がある。
非営利団体「フューチャー・オブ・ライフ・インスティテュート」でAIと国家安全保障を担当するハムザ・チョードリー氏は、「もはや、これらのAIインフラを単なる商業資産として見ることはできない。ある意味で、これらは国家安全保障上の重要インフラなのだ」と警告している。
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