【米イラン緊迫】トランプ氏「勝利」掲げ期限再延期も、深まる人道危機と市場の混乱 原油急騰108ドル

2026年3月26日、ホワイトハウスで閣議を行う米大統領・トランプ氏。(AP通信)
2026年3月26日、ホワイトハウスで閣議を行う米大統領・トランプ氏。(AP通信)

トランプ米大統領は26日、イランに対し「ホルムズ海峡の全面開放」を求めている最後通牒の期限を再び延期すると発表した。当初27日に設定されていた期限は、これまでの「48時間以内」から「5日以内」、さらに今回の発表で「10日以内(4月6日まで)」へと引き延ばされた。トランプ氏は「イランは交渉を強く望んでいる」とし、「テヘランは贈り物として、ホルムズ海峡で複数のタンカーを放行した」と成果を強調した。一方で、要求に応じない場合は、発電所への壊滅的な打擊を辞さない構えを改めて示している。

「アメとムチ」の交渉術、深まる混迷

​世界経済の命脈を握るホルムズ海峡を巡る対立において、トランプ氏は「イラン側が対話を求めてきている」とのシグナルを送り続けているが、事態は依然として各国の主張が食い違う「羅生門」の様相を呈している。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」への投稿で、今回の期限延期は「イラン政府からの要請に応じたもの」であると説明。平和交渉は「極めて順調」であると述べ、自身の姿勢を疑問視するメディアを「フェイクニュース」と批判した。『ロイター』によると、トランプ氏は閣議において、イランが合意を受け入れなければ「最悪の悪夢」となり「完膚なきまでに爆撃し続ける」と威嚇。その一方で、核兵器の野望を放棄すれば新たな繁栄の道が開かれると示唆し、硬軟織り交ぜた姿勢を見せている。

「ある意味、我々はすでに勝利した」

​トランプ氏は『FOXニュース』(Fox News)の独占インタビューに対し、イラン側は当初7日間の延期を求めてきたが、相手が善意を示したため「寛大に10日間を与えた」と明かした。

同氏によれば、イラン側は当初パキスタン船籍のタンカー8隻の放行を提案していたが、最終的に10隻を放行したという。トランプ氏はこの動きを、イラン指導部が交渉を真剣に捉えている証拠であり「ギフト」であると評価。「ある意味、我々はすでに勝利した」と述べ、自身の外交戦略の正当性を強調した。

仲介国がトランプ氏の主張を否定、和平案「15カ条」巡り平行線か

​トランプ大統領が自信を見せる一方で、交渉を支援する仲介国側からはそれとは対照的な見解が出されている。『ウォール・ストリート・ジャーナル』(WSJ)の報道によると、和平交渉に携わる仲介国は、イラン側がエネルギー施設への攻撃停止を求めた事実はなく、トランプ氏が提示した「15項目の和平案」に対しても最終的な回答は得られていないと明言した。仲介国側は、イラン当局者が交渉自体には関心を示しているものの、テヘラン指導部による最終決定には至っていないとの見方を示している。
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「15項目の和平案」の全容と米側の説得

​米国が提示した15カ条の計画は、厳しい経済制裁の解除と引き換えに、イランがあらゆる対立点において譲歩することを求めたものだ。『ロイター』によると、トランプ氏の特使であるスティーブ・ウィトコフ氏は、核計画の解体、ミサイル開発の制限、およびホルムズ海峡の管理権譲渡を含む要求リストの存在を認めた。

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