三菱地所株式会社を代表企業とするグラングリーン大阪開発事業者JV9社は、大阪駅前の大規模開発プロジェクト「グラングリーン大阪」内で整備を進めている「うめきた公園ノースパーク後行工区」のうち、約0.9ヘクタールに及ぶ「うめきたの森」エリアを2026年11月20日に先行開園することを決定した。
本プロジェクトは2024年9月の先行まちびらき以降、既に来街者が延べ約2,800万人に達しており、今回の開園によりグラングリーン大阪全体の約9割が開業を迎えることとなる。
土地の記憶を継承する「リジェネラティブ」な都市の森
「うめきたの森」が位置するエリアは、かつて淀川の土砂堆積によって形成された湿地帯であり、その後約85年間にわたり梅田貨物駅として利用されてきた歴史を持つ。本プロジェクトでは、この土地の記憶を継承しつつ「リジェネラティブ(再生成)」をコンセプトに掲げ、都市の森としての再生を図る。
静寂と癒しの空間、全長350メートルの空中通路も全面開通
「静けさと癒し」をテーマにしたノースパーク内には、幅約10メートル、落差約3メートルの滝を含む約1,400平方メートルの水景が整備される。また、南北街区を繋ぐ全長350メートルの空中通路「ひらめきの道」も全面開通し、エリア全体の回遊性が飛躍的に向上する。植栽計画においては、大阪の新たな桜の名所を目指し、エドヒガンやヤマザクラなど6種23本の桜を配置。
さらに、上町台地などに自生する在来種を取り入れた「里山」の植生を再現し、四季折々の美しさを演出する。生物多様性への取り組みとしては、淀川や大阪城公園の調査に基づき56種の誘致目標種を設定しており、現時点で既に30種の生物が観測されている。この森の完成により、大阪都心部における生態系ネットワークの更なる強化が期待される。
社会課題解決の実験場、イノベーション拠点としての役割
また、本エリアは社会課題解決のための実証フィールドとしての役割も担う。イノベーション施設「JAMBASE」には既に約400の企業・団体が集積しており、一般社団法人うめきた未来イノベーション機構(U-FINO)を通じて、認知症予防事業モデルなどの社会実装に向けた実証実験が行われる予定だ。
加えて、市民参加型の活動支援組織「MIDORI CLUB」や、2026年5月に開催予定の「MIDORI FES. 2026」など、来街者が主体的に「みどり」に関わる仕組みも構築される。
公園の景色を望むイタリアンや、次世代のライフモデル「Osaka MIDORI LIFE」
飲食施設としては、森の景色を一望できるイタリアンカフェレストラン「AOI NAPOLI OMBRA(アオイナポリ オンブラ/仮称)」が新たに開業する。薪窯ピッツァを中心に、大阪産の食材を活用したメニュー提供やテイクアウト対応を行い、公園利用者に豊かな食体験を提供する。
グラングリーン大阪は、2027年春頃の公園全体開園、および2027年度内の全体まちびらきを目指し、都市と自然が共生する次世代のライフモデル「Osaka MIDORI LIFE」を世界へ向けて発信していく方針だ。
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(関連記事: 三菱地所がブラインドプール型不動産私募ファンドの運用開始、金利上昇やインフレに対応 | 関連記事をもっと読む )編集:小田菜々香


















































