駐車スペースを探して街中を何度も走り回る――。ドライバーにとって負担となっている路上駐車スペース探しが、台湾北部の新北市で大きく改善される見通しだ。
新北市交通局は、交通分野の低炭素化と利便性向上を目的に、「路上駐車のデジタル管理」を進めている。市内に3万区画以上ある自動車用の路上駐車スペースを順次スマート化し、2027年までに全区画の整備を完了する計画だ。
空き状況をリアルタイムで確認できるようにすることで、駐車スペースを探す時間を短縮するほか、空きを探して周辺道路を走り回る車両による渋滞や二酸化炭素排出量の削減につなげる。
新北市交通局駐車運営課の王昶閔課長によると、市は2022年から路上駐車のスマート化サービスをいち早く進め、路上駐車区画にセンサーなどを備えたスマート路側設備を設置してきた。
これにより、駐車料金の請求をペーパーレス化できるようになったほか、駐車区画の利用状況を24時間把握し、リアルタイムで空き情報を提供できるようになった。
これまでドライバーは、空いている駐車スペースを探して同じ地域を繰り返し走り、時間や燃料を浪費することも少なくなかった。導入済みの区画では、スマートフォンのアプリを通じて、周辺の空き状況を確認できる。空きスペースを探して走り回る負担の軽減が期待されている。
空き情報をクラウドに集約 スマホの地図で確認
新北市交通局によると、従来の路上駐車管理は、担当者が現場を巡回して駐車料金の納付書を発行する方法が中心だった。このため、駐車区画の利用状況をリアルタイムで更新することが難しく、アプリ上では空きと表示されていても、到着した時にはすでに埋まっているケースがあった。

スマート路側設備と地磁気センサーを組み合わせることで、駐車区画の利用状況を24時間継続してシステムに送信できるようになった。
収集した情報はオープンデータ形式でクラウド上のデータベースに送られ、地理情報システム(GIS)と連携して地図上に表示される。従来より迅速で正確な空き情報を提供できるという。
全区画の整備が完了すれば、利用者は外出前にスマートフォンで駐車状況を確認できる。新北市の交通情報サイト「新北市即時交通資訊網」のほか、駐車情報サービス「易停網」やアプリ「停車大聲公」などを通じて、周辺の路上駐車スペースの空き状況を調べられる。
通りを一本ずつ走って駐車スペースを探す必要がなくなり、時間を節約できるほか、駐車場所を探す車両による交通への影響も抑えられるとしている。
3万区画を全面スマート化へ
新北市は、路上駐車のデジタル管理を今後も加速させる。
これまでに市内293区間、計9383区画の路上駐車スペースに地磁気センサーを設置し、24時間、最新の駐車情報を提供している。2027年には、市内に3万区画以上ある自動車用路上駐車スペースのスマート化を完了する予定だ。

交通局は、駐車サービスの改善に加え、交通管理や都市運営の効率化にもつながるとしている。
リアルタイムの駐車情報とデジタル管理の仕組みを充実させることで、駐車スペースを探す時間や走行距離、燃料消費を減らし、より効率的で利用しやすい駐車環境を整える。
保育施設の送迎や物流にも専用区画
新北市は、保護者による子どもの送迎や、生活に必要な物流車両の駐車環境の整備にも取り組んでいる。
2021年から駐車区画のデジタル管理を進め、料金管理設備を活用することで、利用効率と公平性の向上を図ってきた。
物流需要にも対応するため、主要道路にはデジタル管理に対応した荷物の積み降ろし用駐車区画を設置している。
2026年6月末までに、公立保育施設42カ所の保護者送迎エリアに計326区画、荷物の積み降ろし用として計270区画を整備した。今後も設置を拡大し、送迎や一時駐車、物流車両が、より円滑かつ便利に利用できる環境を整える方針だ。

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編集:梅木奈実


















































