「2026台中スマートポールフォーラム」が本日(10月2日)、台中市政府で盛大に開催された。台湾内外の産業界、行政、大学、研究機関の代表者が一堂に会し、「都市ガバナンスの高度化」と「実用化によるビジネス機会の創出」を二つの柱として交流を深めた。
世界のスマートシティ開発動向、5Gスマートポールの整備、AIoTの活用、AI・クラウド技術による都市ガバナンスなどを取り上げ、スマートポールが従来型のインフラから、都市のセンシング、通信、データ活用を担う重要な拠点へと進化する可能性を議論。台中のスマートシティ開発に新たな推進力をもたらす場となった。

スマートポールを都市ガバナンスの「神経末端」に
台中市政府の黃崇典秘書長は、スマートポールの推進で重要なのは、ポール本体などのハードウェアを更新することだけではなく、都市ガバナンスの「神経末端」として機能させることだと述べた。
5G通信、小型の環境センサー、エッジコンピューティングなどの設備を統合することで、都市の情報をリアルタイムに収集し、バックエンドでのデータ分析やスマート技術の活用と組み合わせることができる。これにより、交通、環境、公共の安全など、都市が抱える実際の課題に技術で応えていく考えを示した。
黃秘書長によると、市政府は昨年、経済部産業発展署の「スマートポール計画策定事業」による支援獲得に向けて積極的に取り組み、今年3月に事業を開始した。
都市空間におけるスマートポールの多様で革新的な活用方法を詳しく検討するとともに、持続可能な運営につながるビジネスモデルを模索している。
通信、センシング、演算などの設備をスマートポールに集約することで、各種設備の重複整備に伴うコストを削減できるだけでなく、都市データをリアルタイムに収集・分析・活用する能力も高められる。こうした取り組みを通じ、より効率的で強靱なスマートシティの基盤を段階的に構築していく。
5G・AIoT・クラウド活用、台湾内外の専門家が事例を共有
台中市政府デジタル発展局によると、今回のフォーラムには台湾内外の有力な講演者を招き、第一線での実務経験を共有した。
フランスのシャントルー=アン=ブリ(Chanteloup-en-Brie)市のOlivier Colaisseau市長は、海外の都市ガバナンスの経験を踏まえ、世界のスマートシティ開発動向を紹介。和碩聯合科技(Pegatron)の黃中于上級副総経理兼最高技術責任者(CTO)は、システム統合とグローバルサプライチェーンの視点から、5Gスマートポールの整備経験を共有した。
遠傳電信(Far EasTone Telecommunications)の井琪総経理は、5GとAIoTを活用して都市のスマートサービスを連携させる方法を取り上げた。
華碩雲端(ASUS Cloud)および台智雲(Taiwan Web Service)の吳漢章総経理は、AIとクラウド技術により、データ統合を都市ガバナンスの高度化へとつなげる方策に焦点を当てた。

台中の5Gスマートシティ構築へ、官民が意見交換
フォーラムの締めくくりには、「都市のスマート神経網を構築する:スマートポールが切り拓く台中の5Gスマートシティの新たな未来」をテーマとするパネルディスカッションが行われた。
台湾メディア『風傳媒(ストームメディア)』の王學呈社長が司会を務め、遠傳電信の井琪総経理、和碩聯合科技の黃中于上級副総経理兼CTO、台中市政府の葉昭甫交通局長、台中精機の黃明和董事長(会長)、華碩雲端および台智雲の吳漢章総経理が登壇。
台中の都市特性に合ったスマートインフラの構築に向け、都市ガバナンスのニーズ、5G・AI技術、システム統合、産業発展など、さまざまな観点から意見を交わした。
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編集:梅木奈実













































