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デンソーとオラクルが戦略的提携 AI活用の次世代サプライチェーン基盤を構築へ デンソーとオラクルはAIを活用した次世代サプライチェーン基盤の構築で提携し、複雑化するグローバルな製造現場の意思決定迅速化と効率化を目指す。(写真/デンソー提供)
株式会社デンソーは2026年4月15日、サプライチェーン領域の中核システムを刷新するため、オラクル・コーポレーションと戦略的提携を締結したと発表した。両社は今月より共同での取り組みを開始しており、最新のAI技術を組み込んだ「Oracle Fusion Cloud Applications」を基盤とする新たなグローバル基盤の構築を目指す。
自動車業界では、車両システムの高度化や多様化、さらには地政学リスクの増大によりサプライチェーンが複雑化しており、デジタル技術による業務プロセスの標準化と強化が急務となっている。
製造の中核領域へクラウド活用を拡大、AI CoEも設立 両社はこれまで、財務や間接調達、人事領域においてクラウド技術を用いた業務改革を進めてきたが、今回の提携により、その範囲を調達や物流、生産といった「製造の中核」を担うサプライチェーン領域へと拡大する。デンソーが長年培ってきた自動車部品製造の知見と、オラクルの最新クラウドアプリケーションおよびAI技術を融合させることで、グローバル規模でのシステム近代化を図る。
また、AI活用の知見を集約し、先進的なAIエージェントの本格利用を推進する組織として「AI Center of Excellence(AI CoE)」を共同で設立する計画だ。
データのリアルタイム可視化と意思決定の迅速化 新たな基盤の導入により、世界各地に分散している計画、調達、生産、配送、会計などのデータがクラウド上で一元管理され、サプライチェーン全体のリアルタイムな可視化が可能となる。
業務の自動化: 統合されたデータに基づき、AIが定型業務の自動化や推奨アクションを提示。従業員がより戦略的で価値の高い業務に専念できる環境を整える。 リスク管理の強化: AIによるシミュレーションを通じて、調達・供給リスクを早期に特定。変化する環境に応じた迅速な経営判断と戦略立案を支援する。
今後のロードマップ 新システムは、約2年後を目途に海外拠点でのパイロット導入を開始し、その後、段階的にグローバル展開を進めていく。
デンソーの竹内弘嗣取締役(CTO兼CDO)は、「AIやデータ分析プラットフォームはもはや不可欠な前提条件である」とし、今回の取り組みがグローバル規模での意思決定の質と速度を根本から変革するものになると強調した。また、オラクルのスティーブ・ミランダ氏も、AIを中心とした統合アプローチがデンソーの効率的なグローバル成長を牽引するとの期待を寄せている。
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