トランプ氏、対イラン「無期限停戦」を表明 直前まで爆撃再開を警告、FRBや最高裁にも不満噴出

米国のトランプ大統領がCNBCの電話インタビューに応じた。(画像/YouTubeより)
米国のトランプ大統領がCNBCの電話インタビューに応じた。(画像/YouTubeより)

米国のトランプ大統領は21日、イランの指導部と交渉担当者が統一した提案を示すまで、対イラン軍事行動を「無期限で停止する」と表明した。だが、この発表に先立ち、トランプ氏は米経済専門チャンネルCNBCの朝番組「スクウォーク・ボックス」の電話インタビューに応じ、交渉がまとまらなければ爆撃を再開する用意があると強調していた。インタビューではイラン情勢に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)の本部改修費問題や、関税を巡る連邦最高裁の判断にも強い不満を示しており、強硬発言を連発した直後に停火へ転じた格好だ。

「交渉しなければ攻撃」 停火延長にも否定的

​今回のインタビューで最大の焦点となったのは、5カ月に及ぶ米国とイランの武力衝突と、目前に迫る停火交渉の行方だった。トランプ氏は、イランには「選択肢がない」と断言し、交渉の席に着く以外に道はないと主張した。

その理由として、米軍は開戦後わずか3日間でイラン海軍の艦隊を壊滅させ、計159隻の艦艇を撃沈したと説明。さらに、イランの空軍、防空システム、レーダー施設も「完全に消し去った」と述べ、指導部を狙った精密攻撃も実施したと強調した。

トランプ氏はまた、これまで公にはイランの政権交代を約束したことはないとしつつも、今回の軍事行動を通じて、米国が「間接的に政権交代を実現した可能性がある」と語った。自身がオバマ前政権から引き継いだ米軍は「極度に疲弊した状態」だったが、第1次政権時代に巨額の再建投資を行った結果、現在では世界最強の軍になったと誇示した。

また、B2戦略爆撃機がイランの核施設を破壊したとした上で、米宇宙軍の衛星画像からは、イラン側が破壊された施設に入り、核関連物質の回収を試みた形跡も確認されたが、「破壊が徹底しすぎて何も回収できなかった」と主張した。

「いつでも爆撃できる態勢で交渉に臨む方がいい」

​トランプ氏はさらに、イラン政権が過去2カ月で多数の抗議参加者を殺害したとも主張し、そうした体制に対しては「極端な措置」が必要だったと訴えた。イランの統治は「死と恐怖の上に成り立っている」との認識も示している。

停火期限について、交渉を促すために延長の余地があるかと問われると、トランプ氏はこれを明確に否定した。軍は停火期間を利用して弾薬補給を進めており、現在の戦力は4〜5週間前よりさらに強いと説明。今後1、2日以内に合意署名の具体的な展望が見えなければ、イランに対する爆撃を再開する用意があると威嚇した。

その上で、「いつでも爆撃できる態勢で交渉に臨む方が、より優れた戦略だ」と述べ、軍事圧力を維持したまま協議に臨む考えを隠さなかった。

ただ、その直後にトランプ氏は、対イラン軍事行動の「無期限停止」を表明した。強い圧力をかけた上で停火に転じたことで、交渉主導権を握ろうとする思惑がにじむ。
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中国の関与にも言及 「敏感物資積載船」を拿捕と主張

​トランプ氏はインタビューの中で、中国の関与にも触れた。前日に米軍が敏感物資を積載した船舶を拿捕したと述べ、それが中国からの「贈り物」だった可能性があるとの見方を示した。

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