「中国不動産はポンジ・スキーム」潘石屹氏が3年ぶり発信、反省文削除の波紋

2026-04-22 06:00
2012年12月、米国の「駐中国大使投資フォーラム」に参加したSOHO中国会長の潘石屹氏(在中国米国大使館提供写真)
2012年12月、米国の「駐中国大使投資フォーラム」に参加したSOHO中国会長の潘石屹氏(在中国米国大使館提供写真)

かつての中国不動産大手、中国恒大集団(エバーグランデ)創業者の許家印氏が資金集め詐欺など8つの罪に問われ公判で罪を認めた後、3年間沈黙を守っていた中国の著名不動産起業家であり、SOHO中国創業者の潘石屹氏がこのほど、反省をつづった文章をインターネット上に発表した。同氏は過去約30年にわたる中国不動産市場の発展を「ポンジ・スキーム(出資金詐欺)」に例え、「誠実さを取り戻さなければならない」と訴えた。この文章は中国のインターネット上で大きな波紋を呼んだが、その後直ちに削除された。

香港メディアの報道を総合すると、潘氏は16日、自身の微信(Wechat)公式アカウントに「私の反省」と題する文章を投稿した。その中で、「不動産業界で起きた重大な問題」による損失は数兆元規模に上ると指摘。業界全体が崩壊の危機に瀕しており、無数の家庭と社会全体に与えた傷痕が癒えるには、数年から十数年の歳月を要する可能性があると言及した。

さらに潘氏は、「我々不動産業に携わる者は、ここから一体何を学んだのかを深く考え直すべきだ。30年以上にわたって歩んできた道を直視しなければならない。この『授業料』はあまりにも高額すぎた」と述懐している。

30年に及ぶ不動産狂乱、「数兆元の授業料」となった背景

文章では、中国が分譲住宅の開発を始めた1998年当時を回顧している。不動産開発業者は香港に赴き、必死に販売手法を学び、住宅ローン(、物件、分譲開始といった専門用語を習得したという。「その後、高レバレッジや高回転といった手法も持ち込んだが、国内ですぐに本来の趣旨から外れ、変質してしまった」と指摘した。

潘氏によると、わずか数年の間に、業界の競争は「いかに良質な住宅を建て、適切に販売するか」ではなく、「いかに多くの土地を取得し、迅速に資金を調達し、猛烈な勢いで事業を拡大するか」にすり替わり、中国の不動産業界はこれによって制御不能に陥ったという。

中国社会の焦点は過去において「住宅価格の異常な高騰」にばかり当てられていたが、潘氏は、真の問題は不動産業界の背後にあるビジネスモデルそのものにあったと分析する。開発業者は予約販売による資金回収に依存し、今日住宅を売った資金で昨日の赤字の穴埋めを行う。企業は新たな借入で旧債務を返済する自転車操業を続ける。地方政府は土地の売却益に依存しているため、意図的に地価を押し上げる傾向にある。そして購入者も住宅価格が永遠に上昇すると信じ、居住目的ではなく転売益を目当てに物件を購入していた実態を列挙した。 (関連記事: 【独占】信義房屋不動産、日本市場に根を下ろして16年 社長が語る究極のサービスと日台文化融合の鍵 関連記事をもっと読む

中国の不動産市場と金融市場は重大な試練に直面している。(写真:AP)
中国の不動産市場と金融市場は重大な試練に直面している。(写真:AP)

投資における「ババ抜き」の幻覚:四位一体のポンジ・スキームの実態

「これら4つの要素は固く結びついており、どれか一つでも途切れれば、その他も全て連鎖的に崩壊する。業界は表面上繁栄しているように見えたが、実際には極めて脆弱になっていた。過去の約束や赤字を補填するためには、後から参入する者の資金投入や、継続的な資金調達、そして価格上昇の期待感に依存し続けるしかなかったのだ」と文章は綴っている。

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