大阪・中之島に46階建てタワマン完成、最高6億円含め竣工前に全戸完売 新線開業で一変するエリア価値

大阪・中之島でなにわ筋線開業を見据えたタワマンが完売する中、新大阪や十三、淡路でもリニア延伸等を背景とした広域の一体再開発が本格化している。(写真/unsplash提供)
大阪・中之島でなにわ筋線開業を見据えたタワマンが完売する中、新大阪や十三、淡路でもリニア延伸等を背景とした広域の一体再開発が本格化している。(写真/unsplash提供)

大阪市中心部のキタとミナミをつなぐ地下鉄新線「なにわ筋線」が2031年に開業を予定する中、新線の駅ができる北区中之島5丁目の周辺では、タワーマンションの開発が複数進んでいる。

中之島は堂島川と土佐堀川に挟まれた東西約3キロメートルの中州で、大阪市役所や日本銀行大阪支店などがある大阪メトロ御堂筋線淀屋橋駅付近と比べると、西側の5丁目周辺は南北に移動できる鉄路からやや離れ、これまでは住環境として注目されにくいエリアだった。

だが、新駅ができればキタ、ミナミのどちらにも近く、関西空港にも行き来しやすくなる。その圧倒的な利便性が注目され、現在タワマンの開発計画が相次いでいる。

竣工前に全戸完売した「シエリアタワー中之島」

そのタワマンの一つで、関西電力グループの関電不動産開発が大阪市福島区に建設していた地上46階建ての「シエリアタワー中之島」(全364戸)が完成し、2026年2月18日に報道公開された。

間取りは1LDKから4LDKで、価格は5199万円から5億9990万円。期限を設けて借りた土地に建てる約70年の定期借地権付きで、2098年2月末には建物を取り壊して土地を返却しなければならないため、同規模のマンションの相場よりも15〜20%ほど価格を抑えた設定となっている。

2023年8月から5期に分けて順次販売したが、この数年のマンションの値上がりで、最後の2025年8〜11月の販売価格は1期より3割近く上がった。

関電不動産開発の福本恵美社長は、中之島周辺でこれまで大規模住宅が少なかったとした上で「通勤の利便性や職住近接を考え、便利な立地に住まいを持ちたいという方が多い」と話し、駅近の好立地と割安感から最高価格約6億円の物件を含め、竣工前の2025年11月には全戸完売したという。

【購入者の属性と目的】

  • 職業割合: 会社役員(44%)、会社員(30%)、医師(10%)
  • 年齢層: 30代(25%)、40代および60代以上(各24%)
  • 購入目的: 実需の自宅・居住用(59%)、投資目的(21% ※同社の他のタワマンより低い水準)

3階の共用部には堂島川を望む「リバーサイドラウンジ」を設けたほか、マンション頂上部の周囲143メートルにはLEDを約2万個設置し、日没から午前0時まで毎日点灯する。

周辺ではさらなる開発も進み、関電不動産開発、NTT都市開発、住友商事は2032年の完成を目標に、西日本最高層の57階建てタワマンの建築の準備を進めており、その隣でも住友商事などが52階建てのタワマンを計画している。 (関連記事: 大阪・中之島に日本最大級の57階建てタワーマンション 2032年完成へ 関連記事をもっと読む

インバウンドと新幹線延伸を見据える「新大阪エリア」

​一方、大阪の陸の玄関口である新大阪駅周辺の開発も大きく動き出した。他の新幹線の主要駅に比べ開発が進んでこなかったが、地権者が多く調整が難しかったとされる中、2022年10月に新大阪駅周辺が「都市再生緊急整備地域」に指定された。国の後押しに加え、インバウンド需要増の追い風もあり、2037年以降の開業を予定するリニア中央新幹線や北陸新幹線の延伸を見据え、不動産事業者らの開発意欲が高まっている。

最新ニュース
ギネス認定の都庁プロジェクションマッピング、2026年新作品「東京変容紀」が公開 ポップな和の世界観を表現
米連邦最高裁、トランプ氏の関税政策を「違憲・無効」と判断 各国との貿易協定に広がる波紋と不透明感
トランプ氏、イランに「10日以内の核合意」最後通告か 拒否なら軍事攻撃の可能性も――テヘラン「権力の空白」という懸念
最高裁「関税違憲」でトランプ関税網が崩壊 日本や台湾など合意を急いだアジア同盟国の「戦略的誤算」
【自民】麻生派が60人に急増し過去最多へ 党内唯一の存続派閥、新人ら18人加入で影響力拡大
大阪・関西万博の記憶を次世代へ 吉村知事や伊原六花らが記念行事に出席、ミャクミャク像は万博記念公園の新たなシンボルに
政府、特別国会に61法案提出へ 「国家情報局」新設や「年収178万円の壁」是正など
外国にルーツを持つ子供の支援を強化へ 文科省、日本語指導補助者らを法令上の「正規職員」に規定
東かがわ市、伝統の「引田ひなまつり」にAIアートが融合!東京藝大・香川大連携プロジェクトが2月27日より開幕
スノーピーク、吉野ヶ里歴史公園に体験型複合施設を開業 弥生時代をモチーフにした宿泊体験も
「関税は効果的だ」トランプ氏、台湾による半導体事業「窃盗」を再主張 TSMC米進出は関税の成果と強調
【解説】米最高裁、トランプ関税を「違憲」と判断する激震 1700億ドルの還付巡り混乱必至、政権は「プランB」で対抗へ
米トランプ政権、全輸入品に「10%臨時関税」発動へ 最高裁の違憲判断直後に署名、2月24日から適用
米中戦闘機が空中で一時対峙か 在韓米軍F-16が“敏感区域”付近で演習、中国が戦闘機を緊急発進し対応
【静岡ベストシェフアワード】初代大賞は「手打ち蕎麦たがた」の田形治氏!地元食材で静岡の魅力を発信
ムーミン アラビア、「Haru」コレクションに新作 フィンランドの自然と日本の美学が融合、トゥーティッキら新キャラも登場
イエローハット、渋谷で「猫パンチ募金」開催中 万博級「3兆円規模」のネコノミクスを背景に保護猫支援
【入場無料】『転スラ』特別企画展がアニメ東京ステーションで2月21日開幕!劇場版第2弾に向けた「予習」にファン必見
【2026 WBC】「大谷グッズは十分な在庫を」公式ストア囲み取材で川﨑宗則・牧野真莉愛らが大会への熱量語る
【2026 WBC】公式ストア「グッズ在庫は前回の2倍以上」、運営の宇平氏が台湾ファンへ熱烈歓迎のメッセージ
【2026 WBC】侍ジャパンのチケット追加販売が2月27日スタート!争奪戦必至の東京プール4試合
【2026 WBC】「街全体でWBCを」Netflixが全国150か所でPV実施、新規向けに初月498円のキャンペーンも
【2026 WBC】公式ストアが宮下公園にオープン!川﨑宗則や森山未唯らが名シーン回顧、バッテリィズは「台湾チームへの警戒」語る
【独占インタビュー】「背負うと楽しくなる魔法」SNSで話題の「海の生き物カバン」が起こした奇跡 革職人・川本有哉氏の原点と台湾への想い
静岡・鈴木康友知事が会見 高市政権に「多文化共生基本法」制定を直訴 「なし崩しの移民政策」からの脱却訴え
宮本弘暁・一橋大教授「日本経済再生の鍵は労働市場の流動化」 株価5万8000円でも楽観できぬ「日本病」と財政リスク
【李忠謙コラム】北京が掲げる「譲れない一線」 トランプ氏は「反台湾独立」をカードに「成功した取引」を実現するのか
【舞台裏】まさに戦争準備! 2026年「漢光」「万安」「民安」三大演習に重大な変更
「詐欺国家」の汚名返上へ!カンボジアが犯罪取締りを強化、4万8000人を送還・21万人が「自主出国」
幕張メッセで過去最大規模の「DX総合EXPO」など3大展示会が2月25日開幕 会場マップ公開、TYOら出展
林伴子氏「日本経済の長い夜は明けた」 GDP660兆円超えの一方で警告する国際秩序の「断絶」と金利リスク
中国国連代表、高市氏を名指し警告「台湾介入は侵略とみなす」 集団的自衛権行使を強く牽制
訪日中国人客が60%急減も台・韓・米・豪が下支え 欧米客が日本観光業から歓迎される「理由」
【GREEN × EXPO 2027】ラインストーン輝く「トゥンクトゥンク」など新作ピンズ5種、2月25日より発売
独メルツ首相が訪中へ、「中国とのデカップリングは安全ではない」と明言 「ドイツ製」の陰りと経済安全保障の行方
トヨタ労使交渉スタート、「意志ある踊り場」で問われる真価 損益分岐点下げ「稼ぐ力」向上へ
無農薬野菜通販「ちきゅうのうたげ」、ZEALSの電話AI「Omakase AI」を日本初導入 24時間対応で顧客利便性向上へ
虎ノ門駅直結の新拠点「TORANOGATE」、2027年秋開業へ オフィスビルとして国内初の免震動的性能認証取得
MoN Takanawa開館記念「ぐるぐる展」、宇宙から回転寿司まで「らせん」を解剖 東弘一郎ら参加
【新店舗】コナズ珈琲が新業態「KNOWS COFFEE」を3月開業 「いちばん近いサンセット」を日常に提案
世界的和太鼓集団「DRUM TAO」の専用劇場が京都に誕生 2026年4月9日開業決定
チケット即日完売のPenthouse初の日本武道館公演、U-NEXTで独占ライブ配信決定
日本移住の中国人が過去最多に!東京が「台湾」に代わる文化拠点へ 高市政権のビザ厳格化で「二度目の移民」も
【新新聞】台湾2025年新車登録数が12年ぶり低水準に急落 「3大ブランド」は逆境下で躍進、首位車種は4万台突破
米ジャパン・ソサエティー理事長、「トランプ政権下における日本の選択肢」で講演 高市新政権に外交交渉の武器は「ラッピング」提言
名古屋「TechGALA 2026」に過去最多5000人来場 ノーベル賞・天野教授も登壇、次回は12月開催へ
捨てられるパンがビールに、搾りかすが再びパンに JR東日本クロスステーション、循環型グルメフェア「ぐるぐる、つなげる」開催
京成電鉄が押上線直通の「新型有料特急」デザインを一部公開、2028年度導入で成田空港まで30分台前半を実現へ
「日本はカニのようなもの」硬い殻の内側は無防備 テンプル大ブラウン教授がロシア対日工作の歴史と現代の「スパイ天国」に警鐘
森聡・慶應大教授、「トランプ2.0」の対中戦略を読み解く 対中「負担分担」と日本の「モデル・アライ」への課題