【李忠謙コラム】北京が掲げる「譲れない一線」 トランプ氏は「反台湾独立」をカードに「成功した取引」を実現するのか

2025年10月30日、韓国・釜山で会談する中国の習近平国家主席と米国のトランプ大統領。(写真/ホワイトハウス公式サイト提供)
2025年10月30日、韓国・釜山で会談する中国の習近平国家主席と米国のトランプ大統領。(写真/ホワイトハウス公式サイト提供)

2026年もすでに1ヶ月半が過ぎたが、「巳(へび)去り午(うま)来る」の旧正月を迎え、季節の移ろいと時代の変化をより一層感じる時期となった。今年は現在開催中の冬季オリンピックをはじめ、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、6月のFIFAワールドカップなど世界的イベントが目白押しだが、国際ニュースの「最優秀主演男優賞」は依然としてアメリカのトランプ大統領のままであろう。

ウクライナ、イラン、ガザ地区などの地政学的紛争のデッドロックをどう解きほぐすのか。そして、ベネズエラ、グリーンランド、パナマ運河、さらには平和委員会が掲げる「ドンロー・ドクトリン」の壮大な夢をどう具現化するのか。これらが今年のニュースの焦点となる。

しかし、台湾にとって最も関心の高いトランプ氏関連のニュースは、「米連邦最高裁判所がトランプ氏の関税政策を違憲と判断するかどうか」、そして「4月に北京で開催される米中首脳会談で、彼が台湾問題をどう扱うか」に尽きる。

争点は「相互関税」の違憲性、最高裁の判断に注目

米メディアは当初、2025年11月5日に審理が終了した後、連邦最高裁はトランプ氏の関税訴訟の判断を年越しまで持ち越さないと予想していた。しかし結局のところ、2025年内に最高裁からの最終回答を得ることはできなかった。先月、最高裁は複数の判決を公表したが、その中に世界中が注目する「相互関税」に関する訴訟は含まれていなかった。

トランプ氏は1977年成立の「国際緊急経済権限法(IEEPA)」を援用し、貿易赤字は国家の緊急事態を構成するため、大統領には任意の関税を課す権限があるという特異な見解を示している。最高裁が2月20日に新たな判決を公表する際、裁判官たちがこれを「違憲」と宣告するかどうかが最大の焦点となっている。

敗訴なら米経済と世界市場に大打撃も

​この憲法訴訟の核心は、IEEPAが大統領に対して世界中の輸入品に大規模な関税を課す権限を付与しているのか、あるいはトランプ氏の言う「緊急事態」が法的に成立するのか、という点にある。そもそも米国憲法では、関税を設定する権限は議会が独占すると明記されており、大統領が一方的に世界の関税枠組みを再構築する権限は有していない。
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また、IEEPAは緊急時に特定の国際経済取引に対する調査、規制、禁止といった調整を大統領に認めているのみであり、「関税」という手段については明記されていない。ホワイトハウスはすでに相互関税が違憲とされた場合の代替案を用意しているというが、もし今回最高裁が大統領を支持しなければ、トランプ政権にとって大打撃となる。妥結済みの貿易協定や、安定に向かいつつある世界の経済貿易関係を再び混乱させるだけでなく、違法とされた関税の還付手続きという極めて煩雑な事態を招き、米国の財政や市場への悪影響は計り知れない。

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