株式会社コジマプロダクションの設立10周年を記念した展覧会「KOJIMA PRODUCTIONS 10th ANNIVERSARY EXHIBITION BEYOND THE STRAND:創造と挑戦の航路」のメディア向け内覧会が10月30日に麻布台ヒルズギャラリーにて開催され、スタジオ代表を務めるゲームクリエイターの小島秀夫監督が代表質問に応じた。

設立10周年を振り返り、『DEATH STRANDING』誕生の経緯を語る
小島監督は2015年12月15日の設立から今日に至る10年間の歩みを振り返り、会社登記当初は事務所と仲間以外に何もない状態からスタートし、今までにない世界観とストーリーを持つ完全新規タイトルとして『DEATH STRANDING』を生み出していった経緯を説明した。
第1作の完成後に見舞われたコロナ禍とリモートワークへの移行によって約3年の遅れが生じたものの、続編となる『DEATH STRANDING 2:ON THE BEACH』の制作を進め、現在はアニメーション展開などIPの多角化にも踏み出している現状を語った。

世界に通じる作品づくりと創作へのこだわり
欧米やアジアといった海外市場における作品の受け止め方や国境を越えた反響について問われた小島監督は、特定の地域や市場に迎合しない普遍的な創作姿勢を強調した。
世界中で広く受け入れられている日本のアニメーションと同様に、自身が手がける作品の根底にも緻密なストーリーテリングや人類共通の人間ドラマが存在しているため、どの国のファンに対しても直接心に響くものがあると語った。

特定の海外市場で売れることを狙い撃ちにして制作するのではなく、「自分が本当に作りたいもの、好きなものを日本で純粋に追求して制作すること」を徹底してきたと説明。
マーケティング先行ではなく、作り手の純粋な情熱と普遍的なテーマ性を込めた作品をそのまま世界に届けることこそが、結果として国境を越えて受け入れられ、世界中のファンと深い共感でつながる鍵であるとの認識を示した。

ゲームスタジオの枠を超えた映画、音楽、文学、ファッションとのコラボレーションや表現のこだわりについて、小島監督は自身が愛好してきた多彩なカルチャーからインスピレーションを受け、ゲームを通じて知ったクリエイターや音楽がプレイヤー自身の生活を豊かに広げていくサイクルを目指していると説明した。

また、シリアスな世界観と独特なユーモアの共存については、緊張状態を持続させ続けるとプレイヤーの負担になるため、映画と同様に恐怖や緊張を際立たせるための意図的な緩和として笑いや抜け感を配置し、絶妙なバランスを取っていると明かした。 (関連記事: 【TGS2026】日本のコンテンツ輸出6.1兆円、ゲームが過半 30周年の東京ゲームショウに過去最多1138社 | 関連記事をもっと読む )
さらに、コロナ禍でロサンゼルスでのパフォーマンスキャプチャー収録が困難を極めた際、東京と現地を等身大でつなぐテレプレゼンスシステム「窓」を導入し、画面越しでありながら同じ部屋の扉を挟んで対話しているような感覚で俳優陣と綿密な演技指導を行って撮影を完遂した舞台裏も明かした。






















































