トップ ニュース 原油価格112ドル突破!米イ衝突が引き起こす石油危機 トランプ大統領の「中東の賭け」が世界経済を直撃する恐れ
原油価格112ドル突破!米イ衝突が引き起こす石油危機 トランプ大統領の「中東の賭け」が世界経済を直撃する恐れ 米ボルチモアにあるシェルのガソリンスタンド。(写真/AP通信提供)
米国とイスラエルが2月28日から開始した「エピック・フューリー(壮絶な怒り)」作戦は、当初、イランの最高指導者ハメイニ師の「斬首」に成功すれば終結する「外科手術的」な短期攻勢と見られていた。しかし、強硬姿勢を崩さない後継体制の選出や、トランプ米大統領による「無条件降伏まで攻撃を継続する」との発言を受け、事態は一転。半世紀で最悪となる世界的なエネルギー危機の様相を呈している。
9日のアジア市場早朝、指標となる北海ブレント原油先物は前週末比で20%近く急騰し、1バレル=112.40ドル(約1.8万円)の大関門を突破。米WTI原油先物も同様に暴騰し、112.55ドルをつけた。原油価格が心理的節目である100ドル(約1.6万円) の大台を上回るのは約4年ぶりとなる。日本や台湾など輸入依存度の高いアジア諸国が天然ガスと石油の供給断絶という未曾有の危機に直面する中、トランプ氏は依然としてこれを「微々たる代償」と主張し続けている。世界経済は、まさに先の見えない混沌へと突き進んでいる。
世界の「生命線」ホルムズ海峡の封鎖 今回の危機の最大の焦点は、イランによるホルムズ海峡の実効封鎖にある。最も狭い場所でわずか30キロ余りというこの水道は、世界の石油・液化天然ガス(LNG)供給の約5分の1を担うエネルギーの生命線だ。
『 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)』 紙は、JPモルガン・チェースのアナリスト、ナターシャ・カネバ氏の言葉を引用し、歴史上、ホルムズ海峡が完全に封鎖された例はないと指摘。カネバ氏は「これは最悪のシナリオというだけでなく、想像を絶する事態だ」と述べ、封鎖が今週金曜日まで続けば日量400万バレル以上、3月末まで長期化すれば世界の需要の約10分の1に相当する日量900万バレルの供給が失われるとの予測を示した。
広がる市場のパニックと地政学リスクの連鎖 市場の恐怖は急速に拡大している。米ブッシュ元政権の顧問を務めたラピダン・エナジー・グループ創設者のボブ・マクナリー氏は、フィナンシャル・タイムズ(FT)に対し、「1週間前まで、トレーダーらは海峡の長期封鎖など想定していなかった。しかし現在、市場は史上最大規模、過去の2倍にも及ぶ供給中断のリスクを価格に織り込み始めている」と語った。
また、ガロ・パートナーズの最高投資責任者マイケル・アルファロ氏はFTに対し、100ドル突破という事態は、事態の早期沈静化への期待が失われたことを反映していると分析する。ホルムズ海峡経由の輸送が事実上停止していることに加え、ウラン鉱山防衛のための特殊部隊投入の可能性といった報道が、紛争の長期化を暗示しているという。同氏はさらに、レバノン、ロシア、中国が何らかの形で関与する懸念を指摘し、地政学リスクに伴うプレミアムが継続することで、原油価格はさらに高値を模索するだろうと警告した。
(関連記事:
高市首相、石油備蓄45日分の単独放出を閣議決定 ガソリン価格は170円に抑制
|
関連記事をもっと読む
)
外交による事態打開の可能性について、エナジー・アスペクツのジョポリティクス担当責任者リチャード・ブロンズ氏はFTに対し、「外交的な譲歩の兆しは全く見えない」と断言。ペルシャ湾の産油国が相次いで減産を表明し、多くのタンカーが海峡通過の危険を避ける中、エネルギーインフラへの攻撃も続いていると危機感を募らせている。
行き場を失う「黒い黄金」 湾岸産油国で広がるドミノ倒し式の生産停止 タンカーがペルシャ湾から出航できなくなった産油国にとって、直面する最初の致命的な問題は「売れない」ことではなく、「貯蔵できない」ことだった。『 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)』 紙によると、石油生産大手DNOのビジャン・モサバル=ラフマニ会長は2月28日早朝、ニューヨークからオスロへ向かう機内から、イラク国内の油井を閉鎖するよう社員に指示を出した。ラフマニ氏は昨年夏、クルディスタン地域の油田が無人機攻撃を受けた際のリスクを教訓に、一切の妥協を排する決断を下した。同氏の航空機が着陸した頃には、すでに石油ポンプは停止しており、これが今回の紛争における最初の生産停止(シャットイン)となった。
この動きはすぐさま「ドミノ倒し」のように波及した。『 フィナンシャル・タイムズ(FT)』 および『 WSJ』 の報道によると、ペルシャ湾内で原油が大量に滞留し、貯蔵タンクが満杯に近づいたため、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、イラク、クウェートの各国は生産削減、あるいは油田の完全閉鎖を余儀なくされている。
『 WSJ 』 の指摘によれば、イラクはすでに生産量の3分の2以上を削減。とりわけ深刻なのはクウェートだ。1990年のイラク侵攻により石油産業が壊滅的な打撃を受けた同国は、生産能力の多くが海岸沿いの輸出施設に集中しており、これまで十分な貯蔵設備への投資を行ってこなかった。原油の保管場所を失ったクウェート石油公社(KPC)は先週土曜日、石油輸出について「不可抗力条項(フォース・マジュール)」を宣言し、減産を開始した。同様に、アブダビ国家石油公社(ADNOC)も海上油田の生産を削減していることをFTに対して認めた。
一度閉じれば二度と戻らない? 油井閉鎖のリスク 『 WSJ 』 は、油井の「閉鎖 」はキッチンの蛇口を閉めるように簡単なことではないと警告を発している。数十年にわたる採掘を経てきたサウジアラビアやクウェートの油井は、圧力を失うリスクにさらされており、一度閉鎖すれば、元の流量を二度と回復できない油井も存在する。
打開策として、 サウジアラビアは輸送ルートの変更を試みている。『フィナンシャル・タイムズ』 が引用した衛星モニタリング大手Kayrrosの最新画像分析によれば、サウジアラビアは貯蔵タンクが満杯になるのを遅らせるため、すでに石油生産を削減。世界最大の石油輸出企業であるサウジアラムコは、備え付けの「東西パイプライン」を使い、原油の輸送先をペルシャ湾から紅海へと急ぎ転換させている。
(関連記事:
高市首相、石油備蓄45日分の単独放出を閣議決定 ガソリン価格は170円に抑制
|
関連記事をもっと読む
)
しかし、『フィナンシャル・タイムズ』 は「残酷な現実 」も突きつけている。このパイプラインは理論上、日量約700万バレルの原油を輸送可能であり、これはサウジアラビアの平時の輸出量にほぼ匹敵する。だが、紅海側のヤンブー港には、これほど膨大な輸送量を受け止めるための積載能力や、あらかじめ配備されたタンカーが決定的に不足しているのが現状だ。
相互破壊の報復 エネルギー・インフラが最大の標的に 『フィナンシャル・タイムズ』 紙によると、交戦当事国は互いのエネルギー・インフラを直接的な標的に定め始めている。サウジアラビアの石油施設は先週土曜日、初めて直接的な攻撃を受けた。サウジ当局の発表によれば、日量100万バレルの産油能力を持つシェイバ(Shaybah)油田を狙った21機の無人機を迎撃したほか、ベリ(Berri)油田も攻撃を受けたという。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙は、匿名の高官の話として、これらの無人機がイラン国内から発射された可能性が高いと報じている。
一方で、イスラエルもテヘラン近郊の大規模な燃料貯蔵庫を夜間に空爆した。これにより激しい爆発が発生し、周辺地域では深刻な大気汚染を引き起こしている。これを受け、イラン国会議長は、紛争の激化がイラン自体の石油生産および輸出の全面停止を招く可能性があると強い警告を発した。
米政治ニュースサイト「アクシオス(Axios)」は、米政府がイラン西海岸に位置するハルク(Kharg)島の占領を検討していると報じた。同島はイランの石油輸出の心臓部であり、米国やイスラエルがここを標的に定めれば、テヘランの石油輸出能力は壊滅的な打撃を受ける。これは紛争の重大な拡大(エスカレーション)を意味することは疑いようがない。
世界史上最大規模の産油能力破壊 エネルギー問題の権威である歴史家ダニエル・ヤーギン氏は、現状について「日量の石油生産量という観点において、我々は世界史上、現時点で最大規模の破壊を目の当たりにしている。この状況が数週間続けば、世界経済全体に強烈な反動(リバウンド)をもたらすだろう」と指摘した。
イラン側はエネルギー施設や航路への攻撃を通じて、米国とその同盟国の経済に極度の苦痛を負わせることで、トランプ大統領の譲歩を引き出そうとしているとみられる。ヤーギン氏はイランのこの動きについて、2022年にロシアが天然ガスの供給を遮断し、ウクライナを支持する諸国の分断を図ったものの失敗に終わった戦略に例え、その危うさを強調した。
液化天然ガスの供給網寸断 真っ先に打撃を受けるアジア 今回の危機において、石油市場と並んで致命的な打撃となっているのが天然ガス市場だ。過去のオイルショックとは異なり、現代経済は液化天然ガス(LNG)に深く依存している。『ウォール・ストリート・ジャーナル』 紙は、過去20年間で欧州とアジアの経済圏が石油や石炭から、よりクリーンな天然ガスへとエネルギー転換を進めてきた結果、新たな「脆弱な依存関係」が浮き彫りになったと指摘している。
(関連記事:
高市首相、石油備蓄45日分の単独放出を閣議決定 ガソリン価格は170円に抑制
|
関連記事をもっと読む
)
イランの無人機がカタールのラスラファン(Ras Laffan)ガス処理施設を攻撃したことを受け、カタールはLNG輸出について「不可抗力条項(フォース・マジュール)」を宣言し、生産を全面停止した。WSJはこの決定について、「世界市場における超低温天然ガス供給の5分の1が一瞬にして消失したに等しい」と形容しており、市場では現在、凄まじい「買い入れ争奪戦」が巻き起こっている。
同紙が船舶追跡データを分析したところ、劇的な光景が確認された。LNGタンカー「クリーン・ミストラル(Clean Mistral)」号は今週半ば、米国からスペインへ向かっていた航路を海上で90度急転回させ、より高値で利益が見込めるアジア市場へと進路を変更したという。
エネルギー輸入国の悲劇:台湾、インドなどで高まるリスク エネルギーの大部分を輸入に頼るアジア諸国にとって、これは紛れもない災難である。S&Pグローバル(S&P Global)のアナリスト、ロス・ワイエノ氏は、カタールにとって最大の顧客である中国は、ガス価格が高騰すれば石炭の燃焼を増やすという選択肢があり、韓国も冬季に向けた備蓄(バッファー)を積み増していると評価する。しかし、台湾、インド、パキスタン、バングラデシュは極めて高いリスク(エクスポージャー)にさらされている。ワイエノ氏は、これらの国々ではエネルギー需要の強制的な抑制を余儀なくされ、価格高騰によって多くの買い手が市場から撤退すると予測している。
WSJ はアジア各国の苦境と中東への依存度の高さを列挙している。日本の原油輸入の約90%、韓国の約70%、インドの50%以上が中東に依存している。今回の衝撃により、製造業と消費を牽引役としてきたアジアの成長モデルは、自国では制御不能な海上交通路への「致命的な依存」という弱点を露呈した。ミャンマーの軍事政権は自動車への燃料配給制(ラショニング)を導入し、タイは一部の燃料輸出を停止。フィリピン政府は、公的機関に対して昼休み時間のコンピュータ停止や、空調設定温度を華氏75度(約摂氏24度)以上に設定するよう命じた。
インドでは食料安全保障への懸念も インドでの状況はさらに深刻だ。中東からの輸入が激減したことを受け、インド政府は製油所に対し、調理用燃料の生産を最優先するよう指示した。さらに深刻なのは、大量の天然ガスを必要とする肥料メーカーが減産を余儀なくされる可能性だ。これは、現在も栄養不足の問題を抱える同国において、農作物の収穫量に深刻な脅威をもたらす。
トランプ氏の「大博打」が世界経済を直撃 大西洋の向こう側にある米国は、シェール革命によってエネルギー純輸出国となり、比較的大きな緩衝材を有している。しかし、それでも世界的な価格決定という市場の鉄則から逃れることはできない。『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、8日時点での全米のレギュラーガソリン平均価格は1ガロンあたり3.45ドルまで上昇した。開戦以来約16%上昇しており、これは消費者に対する「隠れた増税」に等しい。ディーゼル燃料の価格上昇はさらに速く、約22%に達している。米国の天然ガス価格も開戦以来約17%上昇した。
資本市場の反応は最も正直だ。9日のアジア株式市場は軒並み暴落し、日本と韓国の株価指数はいずれも6%の下落を記録した。8日夜の米国株先物も全面安となり、S&P 500種株価指数、ナスダック総合指数、ダウ工業株30種平均の先物はそれぞれ約1.5%下落した。
同時に、インフレ期待も急速に高まっている。『ニューヨーク・タイムズ』紙は、投資家のインフレ期待を測る指標が大幅に上昇したと指摘。投資家は今後12カ月のインフレ率が、年初予想の2.3%を大幅に上回る4.5%前後に達すると予測している。これにより、金利動向に敏感な2年債利回りはある開戦以来約0.2%上昇し、3.56%となった。これは企業や消費者の借り入れコストを直接的に押し上げ、FRB(連邦準備制度理事会)が予定していた利下げシナリオを危うくしている。
米政府の矛盾した対応と対ロシア制裁の緩和 経済を破壊しかねないこの嵐を前に、米国政府の対応は矛盾に満ちている。クリス・ライト米エネルギー長官は8日、市場の沈静化を図った。同氏はCNNに対し、「市場には恐怖によるプレミアムが見られるが、現在、世界で石油や天然ガスが不足しているわけではない」と述べ、最悪の場合でも、海峡の輸送中断は数カ月ではなく数週間にすぎないと予測している。
しかし、 WSJ 紙は、トランプ政権がペルシャ湾危機の衝撃を緩和するために、これまでのロシア制裁を自ら形骸化させるリスクを冒していると鋭く指摘した。米財務省は、インドがペルシャ湾で滞留した石油の代替を確保できるよう、ロシア産原油に対する制裁を緩和したという。
表面上の平穏を繕う閣僚らに対し、自ら開戦を命じたトランプ大統領は驚くべき「博打打ち」の心理を見せている。8日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で次のように宣言した。「短期的には油価が上昇するが、イランの核の脅威を粉砕し終えればすぐに下落する。これは米国と世界の安全と平和のために支払うべき、微々たる代償だ。そう思わないのは愚か者だけだ!(ONLY FOOLS WOULD THINK DIFFERENTLY!)」
歴史が示すリセッションの影 ライスタッド・エナジーのアナリスト、ホルヘ・レオン氏はWSJに対し、過去の石油危機を振り返り、1973年の第4次中東戦争によるアラブ産油国の禁輸措置は、3カ月で油価を4倍に跳ね上げたと指摘した。また、1979年のイラン革命に伴う減産は原油価格を2倍以上に押し上げ、米国経済をリセッション(景気後退)に陥れただけでなく、当時のカーター大統領の政治生命を終わらせる直接的な要因となった。ゴールドマン・サックスも最終警告を発している。「ホルムズ海峡の通航量が3月を通じて低迷し続ければ、原油およびガソリンや軽油などの石油製品価格は、史上最高値を更新することになるだろう」。
更多新聞請搜尋🔍風傳媒日文版
最新ニュース
ICEx、グループ最大規模の3周年記念コンサートをU-NEXTで独占ライブ配信 U-NEXTは、3月22日に開催される「ICEx 3rd Anniversary Concert 2026 “ICEx School”」を独占ライブ配信すると発表した。月額会員であれば追加料金なしで視聴できる。ICExは、「全ての愛を愛す」をコンセプトに活動するEBiDAN発の8人組ダンスボーカルユニット。志賀李玖、中村旺太郎、阿久根温世、千田波空斗、筒井俊......
【2026 WBC】8強激突!日本はベネズエラ、韓国はドミニカと対戦へ 4強データを徹底分析 2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝進出チームが出揃い、日韓両国の対戦相手が決定した。連覇を狙う日本代表「侍ジャパン」はグループCを首位で突破。準々決勝では強豪ベネズエラと激突する(日本時間15日午前10時開始)。一方、韓国の相手はドミニカ共和国(同14日午前7時30分開始)に決まり、アジアの雄と中南米の強豪によるハイレベルな対決......
IEA、過去最大の4億バレル放出を決定 ホルムズ海峡の混乱で市場安定化を急ぐ 中東情勢の緊迫化によるエネルギー市場の動乱を鎮静化させるため、国際エネルギー機関(IEA)は11日、同機関の設立以来、過去最大規模となる4億バレルの戦略石油備蓄(SPR)を放出すると発表した。石油供給が不安定化する中、トランプ米大統領は先週までの「石油市場への介入反対」という姿勢から一転、同盟諸国に対し積極的な備蓄放出を働きかけるなど、その180度の方向転換......
4年以上勾留の米国人男性の冤罪訴え、弁護団がDNA鑑定の改ざん疑惑指摘 FCCJで会見 2026年3月6日、日本外国特派員協会(FCCJ)にて、日本で4年以上にわたり勾留されている米国人男性クリス・ペイン氏の冤罪疑惑に関する記者会見が開かれた。会見には弁護団の角前清美弁護士、支援会会長の半田光太氏、そしてペイン氏の母親であるロンダ・テリル・ペイン氏が登壇し、不適切なDNA鑑定に基づく一審判決の不当性や、健康状態を悪化させている非人道的な長期勾留......
イスラエル駐日大使「核兵器11発分」のウラン保有を警告 北朝鮮の教訓挙げイラン阻止訴え イスラエルのギラド・コーエン駐日大使は4日、日本外国特派員協会(FCCJ)で記者会見を行い、イランによる核兵器開発の現状と、それに対するイスラエルおよび米国の抑止行動の正当性を強調した。大使は、イランの最高指導者体制が核保有を追求し、弾道ミサイル計画を拡大させていると指摘。地域の代理勢力を通じて中東および世界の安定を脅かしていると厳しく非難した。イスラエル駐......
頼清徳総統の「大陸」呼称で中国軍機は活動停止? 専門家は「両会」開催が主因と分析 台湾の頼清徳(らい・せいとく)総統は2月24日、台商(中国大陸で活動する台湾実業家)との新春懇親会に出席した際、中国を「中国大陸」と呼称した。これにより「二国論(台湾と中国は別の国であるという主張)」の色合いを薄める姿勢を見せた。その後、2月28日から数えて9日間、台湾周辺での中国軍機の活動が確認されていない。これが頼氏による「善意」の表明と関係があるのか。......
台湾行政院長の東京ドーム訪日に中国が反発 日本は「個人旅行」と説明、台湾は冷静対応 台湾の卓栄泰(たく・えいたい)行政院長(首相に相当)が、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催されていた東京ドームを訪れ、台湾代表の試合を観戦したことが大きな波紋を広げている。昨年7月の林佳龍(りん・かりゅう)外交部長(外相)による訪日に続く現職閣僚の訪問に対し、中国政府は「台湾独立を企てる挑発行為だ」と猛反発。一方、台湾外交部は10日、日本との......
5年後も価値が落ちにくい車はどれか リセール率ランキング、首位はトヨタ64.9% 自動車の購入において、多くのオーナーを悩ませるのが「リセールバリュー(再売却価値)」だ。特に、将来的な乗り換えを前提とする消費者にとって、旧車の売却価格は新車購入費用を分担する重要な資金源となる。自動車消費者支援サイト『CarEdge』が発表した「新車登録から5年後の残価率ランキング」によると、上位10ブランドはいずれも原価の50%以上を維持するという驚異的......
高市首相、石油備蓄45日分の単独放出を閣議決定 ガソリン価格は170円に抑制 高市早苗首相は11日、緊迫する国際エネルギー情勢に対応するため、来週にも国家備蓄石油を放出すると発表した。国際エネルギー機関(IEA)による協調放出の決定を待たず、日本独自に緊急介入措置を講じ、国家備蓄を動用することを強調した。ホルムズ海峡の航行リスク増大日本が迅速かつ断固とした決定を下した背景には、同国の脆弱なエネルギー供給構造がある。現在、日本の輸入原......
ホルムズ海峡が「世界で最も危険な海域」に 各国商船がAIS上で「中国船」装う動き 船舶追跡プラットフォーム「マリン・トラフィック(Marine Traffic)」のデータに基づいたAFP通信の最新の分析によると、ペルシャ湾に停泊、またはホルムズ海峡の通過を予定している各国商船が、自動識別装置(AIS)上の情報を書き換え、中国との関連性を強調する事態となっている。機雷や無人機が飛び交う危険海域において、「中国船」を名乗ることが事実上の「免罪......
7-ELEVENの人気商品がグッズに Happyくじ「セブン-イレブン」、3月13日発売 サニーサイドアップが展開する「Happyくじ」から、セブン-イレブンの人気商品をモチーフにした新シリーズ「セブン-イレブン」が、2026年3月13日(金)から全国のセブン-イレブン店舗で順次発売される。今回のくじは、店頭でおなじみの「からあげ棒」や「ちぎりパン」、「セブンプレミアム ゴールド」シリーズなどをイメージしたグッズがそろい、全9等級とLAST賞で構......
大谷翔平選手がアンバサダー就任 ファミマ「おむすびJAPAN」累計販売数420万個を突破 株式会社ファミリーマートは、2026年3月3日より全国およそ16,400店舗で展開している「新生、おむすびJAPAN。」キャンペーンにおいて、開始から1週間で累計販売数が420万個を突破したと発表した。昨年実施した「おむすび二刀流、解禁。」キャンペーンの初週実績である約300万個を大きく上回り、好調な滑り出しとなっている。今回のキャンペーンでは、おむすびアン......
WBC日本代表「お茶たてポーズ」Tシャツ発売 北山亘基考案のセレブレーションをデザイン ファナティクス・ジャパン合同会社は、2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™の開催に合わせ、日本代表選手たちが得点時などに披露している「お茶たてポーズ」をモチーフにしたオリジナルイラストTシャツの販売を、3月10日19時ごろから開始した。販売は、WORLD BASEBALL CLASSIC™オフィシャルストア(ファナティクス・ジャパン公式スト......
米NFLの巨大ビジネスの実像 NYT記者がFCCJで内幕語る ニューヨーク・タイムズのスポーツビジネス記者、ケン・ベルソンが日本外国特派員協会(FCCJ)で開かれた「Book Break」に登壇し、自著『Every Day Is Sunday』について語った。ベルソンは、ジェリー・ジョーンズやロバート・クラフトらNFLチームのオーナーと、コミッショナーのロジャー・グッデルが、いかにしてNFLを文化的にも経済的にも米国最......
中国軍機が台湾周辺で異例の減少 戦略学者が読む「4つの可能性」 過去10日間のうち9日間、台湾周辺で中国軍機の活動が確認されないという極めて異例の事態が続いており、外部から注目を集めている。これに対し、淡江大学国際事務・戦略研究所の黄介正(こう・かいせい)副教授は『風傳媒(ストーム・メディア)』の取材に対し、米国のトランプ大統領が4月頃に訪中し、中国の習近平国家主席と会談する予定であることを指摘。中国側が「台湾問題を武力......
2025年ノーベル賞受賞の北川進氏と坂口志文氏が会見 研究の実用化と日本の研究環境改善を訴え 2025年にノーベル化学賞を受賞した北川進・京都大学特別教授と、ノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文・大阪大学特別栄誉教授が2026年3月3日、日本記者クラブで記者会見を開いた。北川氏は多孔性金属錯体(MOF)を活用した環境・エネルギー分野での応用について、坂口氏は制御性T細胞(Tレグ)を基盤とする新たながん免疫療法やアレルギー疾患治療の可能性について語......
米国の国際政治学者「米国はイラン戦争に勝てない」 中東での消耗に「中国は有利」と分析 国際関係論の巨頭として知られるシカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授はこのほど、米国・イスラエルによる対イラン戦争について見解を述べた。同氏は、米国がいかなる意味でもこの戦争に勝利することは不可能であり、イラン側は「生き残ること」ができれば勝利と見なせると指摘。米国がウクライナだけでなく中東にも足止めされ、武器弾薬を大量に消耗させている現状に対し、「中国は密......
断交後初、台湾行政院長がWBC観戦で訪日 日本は「個人旅行」、中国は強く反発 台湾の卓栄泰(たく・えいたい)行政院長(首相に相当)が東京ドームを訪れ、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場している台湾代表を応援した。現職の行政院長が試合観戦のために訪日するのは、1972年の台日断交以来初めて。象徴的な外交上の進展と見なされる一方で、中国当局は即座に強い抗議を表明した。これに対し、日本の木原稔内閣官房長官は、卓氏の訪日を「個......
永井豪氏、創作の原点とアニメへの思い語る ファンミーティングをYouTubeで期間限定配信 アニメ展示拠点「アニメ東京ステーション」(東京都豊島区)は、漫画家の永井豪氏を招いた公開収録イベント「永井豪先生を囲むファンミーティング」の模様を、2026年3月13日から4月12日までの期間限定で公式YouTubeチャンネルにて配信する。本イベントは、フランスの「アングレーム国際漫画祭」が本年中止となったことを受け、3月13日から池袋で開催される「東京アニ......
トランプ氏「戦争は非常に早く終わる」 原油一時119ドル、原油高と選挙圧力に市場注目 米国とイランによる軍事衝突の激化を受け、原油価格が高騰し株式市場が急落する中、ドナルド・トランプ米大統領は3月9日、突如として「米軍はイランの空軍および海軍に甚大な打撃を与えた。この衝突は、当初想定していた『4週間』よりも早く終結するだろう」と宣言した。しかし、ロイター通信は、トランプ氏がいまだ「勝利」の定義を明確にしておらず、戦争の終結が具体的に何を意味す......
【台湾海峡の深層】頼清徳総統の「3つの変化」 中台関係に微妙な変化、中国も注視 台湾の頼清徳(らい・せいとく)総統は2月24日、海峡交流基金会(海基会)が主催した旧正月恒例の台湾系企業家交流イベントに出席した。頼総統はあいさつの中で中台関係に触れ、中国側を指す呼称としてあえて「中国大陸」や「大陸」という言葉を用いた。頼総統はこれまで、強い「二国論」の色合いを帯びた「中国」という呼称を多用してきたが、今回の「大陸」や「中国大陸」という表現......