台風の周辺環流や広い低圧部の影響で、台湾では大気の状態が非常に不安定となっている。中央気象署(気象庁)は3日、台湾の13県市を対象に大雨特報を発表した。対流雲が活発に発達しており、短時間に激しい雨が降る恐れがある。
対象地域は基隆市、台北市、新北市、台中市、彰化県、南投県、雲林県、嘉義市、嘉義県、高雄市、屏東県、宜蘭県、台東県で、外出の際は道路の冠水や突発的な激しい雨に注意が必要だ。
現在、西太平洋では台風18号(ソウデル)と台風24号(クロヴァン)の二つの台風が存在している。
国立中央大学大気科学系の兼任副教授、呉徳栄氏は、二つの台風はいずれも大きな低気圧性循環の内部にあり、台風を動かす周辺の風が複雑に変化していると分析する。そのため、停滞や迷走、突然の進路変更が起こりやすく、進路予想の不確実性は高いという。
いずれも台湾本島へ直接向かう進路ではないものの、周辺から流れ込む豊富な水蒸気や低気圧性循環の影響で、各地では依然として対流活動が活発になりやすい。落雷や突風、短時間の激しい雨には注意が必要だ。
台風18号が中国に再上陸 豪雨の恐れが残る地域は
台風18号の動向について、気象専門家の林得恩氏は、同台風が3日午前6時30分、中国福建省に再上陸したと指摘する。
これまで台湾へ流れ込んでいた南西の風や水蒸気は徐々に減少しており、南部ではこれまで続いていた雨も明らかに弱まる傾向を見せている。
ただ、台湾各地では依然として一時的な雨や雷雨が発生しやすい状況が続く。
特に桃園以北と宜蘭では降雨が顕著となり、局地的に大雨から豪雨となる恐れがある。そのほかの地域でも、局地的に大雨となる可能性がある。
気象専門家の呉聖宇氏によると、再び勢力を取り戻した台風18号自体が伴う水蒸気は多くないものの、その東側から流れ込む南よりの風によって、台湾南部や恒春半島、台東ではまとまった雨となっている。
4日には、台風18号は広東省内を引き続き西へ進み、熱帯低気圧へ弱まる見込みで、風上側となる南部や台東では雨が大幅に弱まると予想されている。
一方、南よりの風と台風24号の周辺から吹き込む北よりの風は、台湾上空で引き続きぶつかっている。南よりの風が弱まるにつれ、風の収束域は次第に台湾中部へ移る見込みで、大気の不安定な状態は続く。
台風24号は琉球付近で迷走か 週末の天気はどう変わる?
台風24号の進路について、呉徳栄氏は、現在、琉球諸島の南東海上をゆっくりと北西へ進んでいると説明する。
今後は琉球諸島付近で停滞・迷走し、南東へ進路を変える可能性もあるなど、進路の振れ幅が大きいという。
5日からは、大きな低気圧性循環全体が徐々に台湾東方の海上へ移動し、水蒸気の帯もバシー海峡へ南下する見込みだ。
台湾全体の天気はまだ安定せず、各地で一時的に雨が降る可能性がある。中南部では午後に熱対流による雷雨が発生する恐れもある。 (関連記事: アニメ『ヤニねこ』、台湾で配信停止相次ぐ たばこ描写巡りNetflixにぼかし要求、配信は継続 | 関連記事をもっと読む )
呉聖宇氏は、5日以降、南よりの風が次第に弱まり、台風24号の周辺から吹き込む北から北西の風が南へ広がると説明する。















































