台湾・高雄市特有の農産物について、日本市場での認知度向上を図るため、高雄市政府農業局は主任秘書を中心とする訪日団を派遣した。同局は2026年8月28日、大阪市内の人気日本料理店で、「高雄山茶」をテーマにした茶席交流・プロモーションイベントを開催した。
会場では本格的なテイスティングのほか、日本料理と茶のペアリング、高雄山茶の産地やテロワールの紹介などが行われた。関西地域の輸出入事業者や百貨店、スーパーマーケット、高級ホテル・宿泊施設、飲食業界などの関係者との商談や交流を通じ、海外での仕入れや代理販売といった新たなビジネス機会の創出と、輸出市場の開拓を図った。
高雄山茶と懐石料理をペアリング 大阪で台湾茶の魅力をPR
今回の交流イベントを主導したのは、かつて日本台湾交流協会の料理長を務め、日台双方の食文化や食材に精通する岡本祐樹シェフ。岡本氏は懐石料理人の視点から、高雄山茶がファインダイニングで持つペアリングの可能性について解説し、繊細な日本料理との組み合わせを実演した。
さらに、長年にわたり台湾茶文化の普及に取り組んできた田辺昌子氏をティーマスターとして招き、白茶、山茶烏龍茶、橙茶、紅茶という、異なる発酵・製茶技法で仕上げた4種類の高雄山茶を提供。それぞれに合わせた懐石料理との組み合わせを通じて、高雄の豊かな自然環境が育んだ奥行きのある味わいを紹介した。
国際品評会で相次ぎ受賞 高雄山茶の製茶技術をアピール
高雄山茶は近年、国際的な品評会でも高い評価を受けている。日本で開催された世界緑茶コンテストでは、最高金賞を含む2つの金賞を受賞したほか、ベルギーの国際味覚審査機構(ITI)やフランスのAVPA世界茶コンテストでも優秀な成績を収めている。独自のテロワールと高い製茶技術が、国際市場でも競争力を持つことを示している。
当日は、京都ハイアットリージェンシーホテル、株式会社有隣堂、株式会社Reproall、文化財指定を受ける大阪の歴史的ホテルなど、日本の大手小売・観光業界の関係者が多数出席した。
また、台湾観光庁(台湾観光協会)東京事務所の王紹旬所長や、大阪事務所の王沁柔シニアマーケティングマネージャーも招かれた。参加者の間では、商品販売や企画展、茶文化イベント、輸入代理、外食産業での活用など、日本の高級流通・飲食市場への浸透に向け、具体的な意見交換が行われた。
日本市場での販路拡大へ 高雄市がブランド力と流通網強化
台湾観光協会東京事務所の王紹旬所長は、高雄茶には地域の風習や産業文化、茶職人の技が凝縮されており、五感を通じた没入型の体験によって、その価値をより深く実感できると指摘した。また、日本企業が高雄山茶のブランドストーリーや製品価値、高い経済性を直感的に理解するきっかけになると評価した。
高雄市政府農業局の方啟峰主任秘書は、高雄には豊かな山茶資源があり、優れた農産物であると同時に、森林環境や地域文化、産業遺産を体現する象徴でもあると強調した。
さらに、六亀区新発集落をはじめとする農村体験「一日農夫」の魅力や、国際的な品評会での受賞実績をアピール。今後もブランド力と国際流通網の強化を後押しし、高雄山茶が日本の消費者の生活により深く根付くよう、海外展開を進めていく方針を示した。
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編集:梅木奈実


















































