【北京観察】香港民主運動は終止符を迎えるのか 黄之鋒氏、「外国勢力との結託」認める 最高で終身刑も

台湾の複数の市民団体は2日午前、立法院(国会)の群賢楼前で香港の民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏への連帯を表明し、黄氏に対する「外国または域外勢力と結託し、国家安全に危害を加える罪」などの起訴を取り下げるよう訴えた。香港辺城青年の馮詔天秘書長(左から)、民間司法改革基金会の李明洳執行長、香港人権陣線創設者の湯偉雄氏(別名・赴湯)、アムネスティ・インターナショナル台湾支部の邱伊翎秘書長らが出席した。(写真/中央社)
台湾の複数の市民団体は2日午前、立法院(国会)の群賢楼前で香港の民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏への連帯を表明し、黄氏に対する「外国または域外勢力と結託し、国家安全に危害を加える罪」などの起訴を取り下げるよう訴えた。香港辺城青年の馮詔天秘書長(左から)、民間司法改革基金会の李明洳執行長、香港人権陣線創設者の湯偉雄氏(別名・赴湯)、アムネスティ・インターナショナル台湾支部の邱伊翎秘書長らが出席した。(写真/中央社)

29歳の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏は9月2日、再び香港高等法院(高裁)に出廷した。ただ今回は、政治的なスローガンを掲げ、街頭で抗議し、公の場で訴えを発する活動家としてではなく、すでに6年近く服役した後、別の香港国家安全維持法(国安法)事件の被告として法廷に立った。

筆者が海外メディアに勤務していた2018年、香港を取材する機会があり、中環(セントラル)の街頭で抗議活動を行っていた黄氏を見かけた。当時は取材のため、簡単にいくつか質問したことを覚えている。

現在、このニュースは中国のSNSで「熱搜(検索トレンド)」入りしているが、中国政府の国務院香港マカオ事務弁公室と香港特別行政区政府は現時点で声明を発表していない。最新情報については台湾メディア『風傳媒(ストームメディア)』が随時更新する。

黄氏は今年5月の予備審理ですでに罪を認めており、2日の審理で改めて認めた。裁判所はその後、量刑の言い渡しを延期し、期日は別途指定することとした。

香港国安法では、「外国または域外勢力と結託し、国家安全に危害を加える罪」について、通常は3年以上10年以下の懲役が科され、「罪行が重大」と判断された場合は、10年以上の懲役から終身刑までが科される可能性がある。この罪名で起訴された事件としては、黎智英(ジミー・ライ)氏に続き香港で2件目となる。

黄氏は、民主派47人事件における国家政権転覆共謀罪の刑期を2027年1月に終え、出所する予定だった。法廷で起訴内容が確認された後、黄氏は「外国または域外勢力と結託し、国家安全に危害を加える罪」を認めた。量刑は後日決定されるが、「最高で終身刑」という法定刑に注目が集まっている。

2018年当時、香港衆志が中環の路上で抗議活動を行う様子(田暢撮影)
2018年、香港衆志(デモシスト)が中環(セントラル)の街頭で抗議活動を行った。(写真/田暢撮影)

「国際ロビー活動」から国安法施行後も続いた「共通の意図」へ

黄氏と元香港衆志(デモシスト)主席の羅冠聡(ネイサン・ロー)氏らは、2020年7月1日から11月23日までの間、外国または域外の機関、組織、個人に対し、香港または中国への制裁、封鎖、その他の敵対行動を取るよう共謀して要請したとされている。

事件は、香港衆志が設立された2016年にさかのぼる。検察側によると、黄氏と羅氏は以前から「国際的なロビー活動を通じて民主的自決を実現する」という共通認識を持っていた。

両氏は米国、ドイツ、イタリアを訪問し、当時のナンシー・ペロシ米下院少数党院内総務やマルコ・ルビオ上院議員らと会談したほか、「香港人権・民主主義法」の成立を後押しし、同法は2019年11月に発効した。同法は、香港で人権侵害に関与した人物を制裁する権限を米政府に与え、香港の自治状況を毎年審査するよう定めている。

2020年6月30日、香港国安法が正式に施行された。同日、香港衆志は解散を発表し、羅氏は香港を離れた。今回、黄氏が起訴された行為は、国安法施行後の数カ月間に行われたとされる。

検察側によると、黄氏はその後、フェイスブックに投稿し、過去の投稿を削除せず、政治的立場も放棄せず、引き続き国際的な支持を求める考えを示した。

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