三菱地所株式会社、九州旅客鉄道株式会社、株式会社住友倉庫が、埼玉県三郷市の三郷北部土地区画整理事業地内において共同で開発を進めてきた大規模マルチテナント型物流施設「ロジクロス三郷」が、2026年8月31日に竣工を迎えた。
本物件は三菱地所が展開する物流施設「ロジクロス」シリーズの23物件目にあたる。JR九州にとっては首都圏初となる物流施設開発事業であり、住友倉庫にとっては不動産事業としての物流施設開発への本格進出案件となる。
3社は今後も企業の物流ニーズに応え、持続可能な物流基盤の構築に貢献するとともに、地域社会との共生や環境負荷の低減に取り組む方針を示している。
首都圏配送に適した立地と高効率な物流機能を備える
本物件は東京外環自動車道「外環三郷西」インターチェンジより約2キロメートルに位置し、近傍の「三郷」ジャンクションでは首都高速道路、常磐自動車道、東京外環自動車道が結節することから、都心部のみならず関東一円への広域配送に適した立地特性を備えている。
最寄りとなるJR武蔵野線「新三郷」駅からは施設付近までバスが運行しており、雇用の確保にも有利な環境が整う。
施設スペック面では、区画整理事業地内の物流施設として唯一ダブルランプを採用して効率的な搬入出を可能にしたほか、中央車路の採用により最小約950坪からの小割ニーズに対応する。
さらに1階の一部区画にはトラックバースを3面に配置して同時接車台数を最大化し、トランスファーセンター等の地域輸配送需要に応える設計とした。
入居企業の多様なニーズに対応する機能として、各区画内のトラックバースを車庫証明の取得が可能な駐車場用途として利用できる仕様とし、専有区画内での車両管理や配送効率の向上を支援する。
また、消防法上の危険物第4類相当であるアルコール、化粧品類、リチウムイオンバッテリーなどを保管できる危険物倉庫を併設した。
共用機能としては、5室の会議室と2室のウェブ会議用ブース「テレキューブ」、異なるコンセプトを持つ3か所のラウンジを設置したほか、最上階の休憩室には屋上テラスを設けて従業員の職場環境とリフレッシュ空間の充実を図っている。
防災拠点機能と国産木材活用で環境負荷を低減
地域防災および環境配慮の面では、三郷市と「災害時等における一時避難施設としての使用に関する協定」を締結し、災害発生時には共用部の一部を避難者へ開放して地域の防災拠点として機能させる。
環境負荷低減の取り組みとしては、三菱地所グループのMEC Industry株式会社等と共同開発したCLT材による倉庫柱の保護根巻部材「(仮称)CLT根巻材」を5階倉庫に導入し、コンクリートの代替として南九州産スギ材を活用した。
エントランスや休憩室の内装にも国産木材のルーバーを採用し、木材使用量は9.2立方メートル、炭素貯蔵量は5.6トンCO2となる。
さらに、東京ガスおよび東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)との連携によるオフサイトフィジカルコーポレートPPAスキームを導入し、屋上の太陽光パネルで発電した余剰電力を三菱地所が所有する「新大手町ビル」へ送電して再生可能エネルギーの有効活用を推進する。
物流課題の解決へ、「ロジクロス」シリーズが全国展開を加速
本物件の規模は地上5階建てのダブルランプ型で、構造は柱RC・梁S造、敷地面積は約54,528平方メートル、延床面積は約135,032平方メートルである。
建築主は三菱地所の子会社である三郷デベロップメント特定目的会社、JR九州、住友倉庫が務め、コンストラクションマネジメントを三菱地所設計、設計施工を東急建設が担当し、2025年1月14日に着工していた。
三菱地所グループは用地取得から開発、運営管理、資産運用までの一貫体制を活かし、今後も安全性、快適性、機能性、柔軟性を軸とした「ロジクロス」シリーズの展開を通じて物流業界の課題解決と持続可能なインフラ構築を推進していく。
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編集:小田菜々香













































