西松建設と東急不動産は17日、札幌市北区北7条西1丁目において共同で推進するオフィス新築計画「(仮称)札幌北7西1建替えプロジェクト」について実施協定を締結し、9月1日に本体工事へ着工したと発表した。竣工は2028年春頃を予定している。
計画地はJR札幌駅北口から徒歩4分、地下鉄東豊線さっぽろ駅の15・16番出口から徒歩1分に位置する交通利便性の高い立地である。札幌駅前通地下歩行空間にも近接しており、季節や天候に左右されない快適な歩行移動が可能となっている。
計画地南側の札幌駅周辺では北海道新幹線延伸を見据えた大規模な再開発が控えており、今後の都市機能充実とエリア全体の発展が見込まれている。
西松建設と東急不動産が共同で開発
本事業は、企画・設計から施工・運営までをワンストップで手掛ける西松建設と、北海道内での幅広い事業実績および首都圏での開発を通じて蓄積したリーシングノウハウを持つ東急不動産が協業し、物件ならびに札幌駅周辺エリアの価値向上を図る。
建物のデザインコンセプトには「北海道の自然と調和する温もりの空間」を掲げた。外観のファサードには雪解けの情景をイメージした縦ラインをランダムに配置する特徴的なモチーフを採用し、札幌軟石など道産材を随所に使用して地域性を反映させる。
オフィスフロアは基準階面積が約300坪(1195.83平方メートル)、天井高2800ミリメートルの無柱空間を確保し、入居企業の多様な働き方と高いレイアウト自由度に対応する。
道産材と低炭素技術を取り入れた設計
環境面では地産地消と低炭素化を両立する技術を導入する。西松建設が戸田建設および室蘭工業大学と共同で研究開発を進めている「火山ガラス微粉末を使用した低炭素コンクリート」を、サブエントランスの壁面や土間コンクリートなどに適用する計画である。
道産の火山ガラス微粉末を活用してセメント使用量を削減し、地域特性を生かした環境負荷の低減を目指す。
物件の規模は鉄骨造(一部CFT造)の地上10階建てで、敷地面積は1637.15平方メートル、延床面積は1万2696.22平方メートル、貸室面積は9230.32平方メートル。
主要用途は事務所、店舗、駐車場で構成される。施工は西松・岩田地崎特定建設工事共同企業体が担当し、設計監理は西松建設、建物管理は西松地所が担う。
札幌駅周辺の価値向上と持続的な発展へ
西松建設は創業150年を超える技術力を生かし、道内でも建築や土木分野で豊富な実績を持つほか、近年は国内外で都市再開発や不動産開発事業を強化している。
一方の東急不動産は「中期経営計画2030」で「グローカルビジネスの拡大」を掲げ、複合施設「COCONO SUSUKINO」や住宅、ホテル、再エネ事業などを道内で展開しており、2025年度には「北海道連携室」を新設して事業を加速させている。
両社は本プロジェクトを通じて札幌の持続的な発展と魅力向上に貢献する方針である。
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編集:小田菜々香


















































