第27回東京フィルメックスのコンペ審査員決定 台湾の名優・李康生ら3名が選出
第27回東京フィルメックスのコンペティション部門審査員が発表され、台湾の実力派俳優・李康生氏ら3名が選出された。(写真/TOKYO FILMeX提供)
アジアを中心に世界の新鋭映画を紹介する「第27回東京フィルメックス」の事務局は28日、コンペティション部門の国際審査員3名を発表した。
台湾を代表する実力派映画俳優の李康生(リー・カンション)氏をはじめ、フランスの映画研究者であるウジェニー・ズヴォンキーヌ氏、日本の映画監督である筒井武文氏が審査員を務める。
台湾の名優・李康生、国際映画祭で数々の受賞歴
審査員に選ばれた李康生氏は1968年台北生まれ。予備校時代のアルバイト先でツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督に見出され、ツァイ監督の初長編『青春神話』(1992年)で映画デビューを果たした。
以降、『日子』(2020年)に至るまでツァイ監督の長編劇映画全作に出演し、自身の愛称でもある「小康(シャオカン)」役として監督の作品世界を象徴する存在となった。
これまでに『愛情萬歲』(1994年)と『西瓜』(2005年)でナント三大陸映画祭最優秀男優賞、『郊遊 ピクニック』(2013年)で金馬奨最優秀男優賞を受賞したほか、世界の街を無言で歩く「行者」シリーズにも出演を続ける。
さらに映画監督・脚本家としても実績を重ね、初監督作『迷子』(2003年)でロッテルダム国際映画祭タイガー賞を受賞、主演を兼ねた『ヘルプ・ミー・エロス』(2007年)はヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出された。
近年もシンガポールのヨー・シュウホァ監督による『黙視録』(2024年)でアジア・フィルム・アワード助演男優賞を受賞し、蔦哲一朗監督の『黒の牛』(2024年)に主演するなど国際的な活躍を続けている。
日仏の映画研究者・監督も審査員に
ともに審査員を務めるウジェニー・ズヴォンキーヌ氏は、パリ第8大学映画学教授で旧ソ連圏の映画研究の第一人者として知られ、ドキュメンタリー監督や映画誌『ポジティフ』の批評家、フランス国立シネマテークの管理評議会選出委員としても活動する。
また、筒井武文氏は東京藝術大学名誉教授で、『ゆめこの大冒険』『ホテルニュームーン』など多彩な劇映画やドキュメンタリーを手がけ、編集や映画批評、後進の育成にも広く尽力してきた映画監督である。
今年の東京フィルメックス・コンペティション部門では選出された10作品が審査対象となり、11月29日に開催される授賞式にて最優秀作品賞および審査員特別賞が授与される。映画祭の各種プログラムを掲載した公式リーフレットは会場周辺や都内劇場で配架されるほか、デジタル版のダウンロード配信も行われている。
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