台湾の外国籍配偶者と聞くと、真っ先にベトナムを思い浮かべる人も少なくないかもしれない。しかし、中国や香港・マカオ地域の配偶者も含めて見ると、これまでの累計で最も多いのは、実はベトナムではない。
台湾の内政部移民署がまとめる「外国籍配偶者数と中国(香港・マカオを含む)配偶者数の証件別統計」の最新月次データは2026年7月まで更新されている。一方、当局が直近に公表した新住民の出身国・地域別順位は2026年6月時点の集計で、中国、ベトナム、インドネシア、香港・マカオ、フィリピンの順となっている。
本稿では、移民署と内政部の最新の公式データをもとに、「これまでの累計」と「単年に新たに結婚した非台湾籍配偶者の人数」を分けて比較し、台湾の外国籍、中国・香港・マカオ地域の配偶者が主にどこから来ているのかを整理する。
台湾の外国籍、中国・香港・マカオ地域の配偶者、最多はどこ? 中国が1位
内政部移民署の「新住民が築く多文化社会」によると、統計期間は1987年1月から2026年6月までで、この30年余りの新住民の出身国・地域は、中国が最も多く、次いでベトナム、インドネシア、香港・マカオ、フィリピンの順となっている。
この資料は、移民署の「外国籍配偶者数と中国(香港・マカオを含む)配偶者数統計表」に基づくものだ。最新の出身国・地域別順位は以下の通り。
- 1位:中国
- 2位:ベトナム
- 3位:インドネシア
- 4位:香港・マカオ
- 5位:フィリピン
つまり、移民署の統計で外国籍、中国・香港・マカオ地域の配偶者をこれまでの累計で見ると、ベトナムではなく、中国が最も多い。
なぜ「ベトナム出身の外国籍配偶者が最多」と思われているのか
ポイントは、統計の対象範囲の違いにある。
台湾政府の関連統計では、外国籍配偶者と、中国・香港・マカオ地域の配偶者をそれぞれ分けて集計している。そのため、「台湾の外国籍配偶者はどこから来た人が最も多いのか」という問いは、中国や香港・マカオ地域を同じ比較対象に含めるかどうかで答えが変わる。
移民署が2026年6月まで集計した30年余りの新住民の出身国・地域別順位では、中国と香港・マカオ地域も含めると、中国が1位、ベトナムが2位となる。
一方、中国と香港・マカオ地域を除けば、この統計で最も多い外国籍の出身国はベトナムとなる。
つまり、「ベトナムが最多」というイメージが完全に間違っているわけではない。違いは、外国籍配偶者だけを見るのか、それとも中国・香港・マカオ地域の配偶者も同じ比較対象に含めるのかにある。
2025年に新たに結婚した配偶者ではベトナムが最多 中国を上回る
30年余りの累計ではなく、「1年間に台湾籍の人と結婚登記をした非台湾籍配偶者」で見ると、結果はまた異なる。 (関連記事: 台湾の外国人専門人材、最多はどの国? 日本でも米国でもない、労働部統計が示す意外な実態 | 関連記事をもっと読む )
内政部統計処が公表した2025年の結婚登記データによると、年間の結婚登記は10万4376組で、このうち双方とも台湾籍だったのは8万5042組で81.5%を占めた。一方、一方が外国籍、中国または香港・マカオ地域の出身者だった婚姻は1万9334組で、18.5%だった。


















































