2026年愛知・名古屋アジア競技大会で18日午後に行われた選手団歓迎式典(入村式)を巡り、台湾代表団の一員として出席した李洋運動部長(スポーツ相に相当)が一時、入場できない事態が発生した。台湾代表団側によると、アジア・オリンピック評議会(OCA)側から入場を認められないとされ、式典全体が約1時間半にわたり中断・遅延した。
本件を受け、開催地側の主催機関である公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会は、台湾メディア『風傳媒(ストームメディア)』の取材に書面で回答した。
組織委員会は、式典実施にあたりOCAとの間で必要な確認や調整を行っていたことを明らかにした一方、具体的な協議内容や本件に対する見解については回答を差し控えた。
李洋運動部長、入村式で一時入場できず 台湾代表団が現場で抗議
当時、台湾代表団は18日午後1時30分からの選手団歓迎式典への出席を予定しており、李部長は規定に沿って所定の申請手続きを完了し、身分証明となるIDカードも取得していた。しかし、代表団とともに入場口へ向かった際、台湾代表団側によると、OCA関係者から入場を認められなかったという。台湾代表団は、自らの正当な権利を守るとして現場で一時退場し、抗議の意思を示した。これにより、歓迎式典も一時中断を余儀なくされた。
その後、台湾代表団および中華オリンピック委員会が現場でOCA側との協議を重ねた結果、入場を阻んでいた問題が解消され、李部長は式典に参加した。式典後には、大会関係者から内部の連絡・伝達の不備だったとして、台湾代表団に謝罪があったと伝えられている。
李洋氏「権利と尊厳のため堂々と主張した」
李部長は式典後、「代表団はすべて規定に沿って手続きを完了させていた。理があり、根拠がある以上、自らの権利と尊厳のために堂々と主張した」と語った。
この事態が台湾国内で報じられると、強い反発と関心が広がった。
行政院(内閣)は直ちに代表団への支持を表明し、「国際スポーツの舞台はアスリートの交流の場であり、いかなる不当な政治的要因によっても妨げられるべきではない」と強調した。
さらに、国家としての尊厳を守る代表団の対応を全面的に支持するとともに、安全と公正な待遇を確保するよう関係各所に求めた。
『風傳媒(ストームメディア)』、愛知・名古屋2026組織委員会に3項目を質問
現場で開催都市側がどのように対応し、入場再開に至ったのかを確認するため、『風傳媒(ストームメディア)』は事態発生直後、愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会に取材を申し込んだ。
質問したのは、(1)式典の入場口でOCA側との間にどのような確認作業が生じていたのか、また組織委員会として当時の状況をどのように把握しているのか、(2)現場でどのような調整を経て入場と式典再開に至ったのか、(3)本件について組織委員会としての受け止めや、メディア向けに共有可能なコメントがあるか――の3点。
組織委「OCAと必要な確認および各種調整」 詳細は回答控える
組織委員会の報道課は、『風傳媒(ストームメディア)』からの問い合わせに書面で回答した。
回答では、「当該セレモニーの実施にあたり、組織委員会においては、OCAと必要な確認および各種調整を行ってまいりました」と説明した。
一方、具体的な経緯については、「具体的な確認・調整の内容につきましては、関係者との協議に関する事項であることから、組織委員会として回答を差し控えさせていただきます」とした。
さらに、組織委員会としての立場についても、「本件につきましては、組織委員会として見解を申し上げる立場にはございませんので、コメントは差し控えさせていただきます」とし、慎重な姿勢を示した。
世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版 X:@stormmedia_jp (関連記事: 愛知・名古屋2026、公式グッズ約450品目を披露 ハローキティや安藤美姫さんも登場 | 関連記事をもっと読む )
編集:梅木奈実












































