台湾で話題の日本食チェーンTOP10 くら寿司や京都勝牛もランクイン、気になる1位は? 回転寿司やカツ丼専門店、しゃぶしゃぶ、焼肉、うどんなど、台湾の商業エリアやデパートでは日本食を扱うブランドを多く見かける。(イメージ写真/PhotoACより)
台湾では今や、日本食系のチェーン飲食店がいわば「国民的な」外食の定番となっている。回転寿司やカツ丼専門店、しゃぶしゃぶから焼肉、うどんまで、主要な商業エリアやデパートでは日本食を扱うブランドを見かける機会が多い。価格帯も100台湾ドル(約500円)未満から1000台湾ドル(約5000円)を超える和食ビュッフェまで幅広く、競争の激しさは台湾のドリンクスタンド業界にも引けを取らない。選択肢が多いだけに、SNS上での比較や口コミ、失敗談の共有も絶えることがない。
台湾の「ネット温度計 DailyView」が集計した「日本食系チェーン」直近1カ月版(集計期間:2026年8月18日~9月16日)のネット話題度ランキングによると、首位はスシロー(壽司郎)。唯一2万件を超えるネット上の言及数を記録し、話題度で他ブランドを大きく引き離した。果たしてどのブランドが最も注目を集めているのか、このランキングを見ていこう。
台湾で話題の日本食系チェーン ネット上の言及数ランキング 台湾の日本食系チェーン ネット上の言及数ランキングTOP10 順位 ブランド名 ネット上の言及数(件) 第1位 スシロー(台湾名:壽司郎) 29,080 第2位 くら寿司(台湾名:藏壽司) 18,675 第3位 爭鮮 12,873 第4位 旭集 和食集錦 5,175 第5位 京都勝牛 3,441 第6位 陶板屋 3,181 第7位 千葉火鍋 2,933 第8位 しゃぶ葉(台湾名:涮乃葉) 2,816 第9位 焼肉スマイル(台湾名:燒肉Smile) 2,655 第10位 丸亀製麺 2,645
丸亀製麺。(丸亀製麺公式Facebookより)
第10位:丸亀製麺 丸亀製麺は日本・兵庫県発祥で、世界最大規模を誇る讃岐うどんチェーンだ。店内での手作りと、ゆでたて・できたてにこだわり、讃岐うどん特有のコシのある食感と手頃な価格で幅広い支持を集めている。天ぷらやおにぎりを好みに合わせて自由に組み合わせることができ、スピーディーでおいしい本格的な日本の味を楽しめる。
第9位:焼肉スマイル 焼肉スマイル(台湾名: 燒肉Smile)は、築間フードグループ傘下の一人焼肉ブランドで、「一人でも気軽に楽しめる」スタイルを打ち出している。厳選した高品質の肉と特製ダレを使い、コストパフォーマンスに優れた豊富なセットメニューを提供。個人用グリルと清潔で快適な空間を整え、従来の「焼肉は複数人で楽しむもの」というイメージを覆し、一人でも気軽に上質な焼肉を楽しめるようにしている。
第8位:涮乃葉 「しゃぶ葉」(台湾名:涮乃葉)は、台湾でも知られる日系しゃぶしゃぶ食べ放題チェーンで、「ヘルシーで新鮮」をコンセプトに掲げている。複数の本格的な和風だしを用意し、産地直送の旬の新鮮野菜をそろえた野菜バーや、厳選した肉類を食べ放題で提供。特製のタレや抹茶ソフトクリームなどの手作りデザートも楽しめ、コストパフォーマンスが高く、比較的軽やかに楽しめるしゃぶしゃぶ体験を提供している。
しゃぶ葉(台湾名:涮乃葉)。(涮乃葉公式Facebookより)
第7位:千葉火鍋 陶板屋。(陶板屋 和風創作料理・Tokiya公式Facebookより)
第6位:陶板屋 「陶板屋」は台湾の外食大手・王品グループが展開する和風創作料理ブランドで、温かみのあるシンプルな和の住空間を思わせる内装が特徴だ。旬の食材を厳選し、日本の職人精神を洋食のコース料理に取り入れ、前菜、サラダ、スープからメイン料理、デザートまでをそろえたフルコース形式のセットを提供。上質さとコストパフォーマンスを両立し、家族での食事やデートの選択肢として人気を集めている。
第5位:京都勝牛 「京都勝牛」は日本・京都発祥の牛カツ専門店だ。高温で60秒揚げる調理法を特徴とし、牛肉の旨味を閉じ込める。高品質なフラットアイアン(翼板肉)やヒレ肉を厳選し、きめ細かい衣をまとわせることで、外はサクサク、中はやわらかな食感に仕上げている。複数の定番ダレと活気ある和の空間を組み合わせ、本場・京都の名物料理を楽しめる店舗づくりを行っている。
旭集 和食集錦。(旭集 和食集錦公式Facebookより)
第4位:旭集 和食集錦 「旭集 和食集錦」は台湾の饗賓グループが展開する高級和食ビュッフェブランドで、「一店舗一景観、一エリア一品」をコンセプトに設計されている。店内は「生吹」「巧態」「醞炙」など9つのテーマエリアに分かれ、厳選した旬の食材を使用。その場で提供する刺身、炙り握り寿司、上質な和牛、炭火焼きウナギなどをそろえ、本格的な板前料理を洗練された食べ放題スタイルに仕立てている。
爭鮮は台湾発祥の回転寿司最大手で、手頃な価格と店舗展開の多さで根強い人気を誇る。(資料写真/洪煜勛撮影)
第3位:爭鮮 ネット上の言及数1万2873件で3位となった爭鮮は、台湾発祥の回転寿司大手ブランドだ。台湾全土の商業エリアや駅周辺に多くの店舗を展開し、多くの人にとって日本食に触れる身近な存在となってきた。
最大の強みは手頃な価格と柔軟な店舗形態にあり、テイクアウト専門店は短時間で食事を済ませたいニーズにも応えている。この「便利さ」と「手頃な価格」という位置づけにより、爭鮮は分析対象のトップ3の中で最も低い17%の否定的な言及割合を記録。注目キーワードには「海派」が挙がっており、消費者から安定した評価を得ていることがうかがえる。
一方、爭鮮は近年、度重なる価格改定を経て、一部の消費者から「食材の量やコストパフォーマンスが以前ほどではない」との指摘も出ている。
それでも爭鮮の中心的な価値は、話題づくりよりも日常への浸透と安定した運営にある。ネット上で継続して1万件を超える言及数を維持していることは、台湾の外食市場における同ブランドの強い存在感を示している。
くら寿司(台湾名:藏壽司)。(藏壽司公式Facebookより)
第2位:くら寿司 ネット上の言及数1万8675件で2位となったくら寿司(台湾名:藏壽司)は、台湾進出後、デパートや人気商業エリアへの出店を着実に拡大してきた日本発の回転寿司大手だ。
最大の特徴は独自のカプセルトイ抽選システムで、食事の時間を驚きのあるゲーム体験へと変え、親子連れや学生層から高い支持を集めている。人気アニメや有名IPとの頻繁なコラボレーションも、短期間でSNS上の話題を呼び、ブランドの露出を大きく高める要因となっている。
全体として、くら寿司はゲーム性と話題性のあるマーケティングによって高い言及数を獲得しているが、今後、サービス対応力や供給の安定性がマーケティングの盛り上がりに追いつけるかが、首位を目指す上での課題となりそうだ。
スシロー(台湾名:壽司郎)。(スシロー提供)
第1位:スシロー ネット上の言及数2万9080件で他を大きく引き離し、首位となったスシロー(台湾名:壽司郎)は、ランキングで唯一2万件を超えたブランドだ。
スシローの強みは、商品の入れ替えの速さ、分かりやすい価格設定、そして強力なIPコラボ戦略にある。直近台湾では人気作品『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボも展開。消費者の食事ニーズに加え、SNSに投稿したくなる体験価値にも応え、台湾で店舗を急速に拡大しながら回転寿司市場で大きな存在感を示している。
一方、高い注目度は高い期待にもつながる。スシローの否定的な言及の割合は35%と、トップ3の中で最も高かった。
消費者からの不満は、ピーク時間帯の長い待ち時間、オンライン受付と実際の案内時間とのずれ、人気コラボグッズや期間限定メニューが早々に売り切れる点などに集中している。来店を予定している人は、公式システムを使って事前に受付を済ませ、可能であれば休日のピーク時間帯を避けることで、よりスムーズに利用できそうだ。
ネットユーザーからは、 「スシローは本当に他店を圧倒している。シャリとネタの品質が安定していて、刺身も厚めに切られていて誠実さを感じる」 、 「期間限定商品への本気度が高い。季節限定や特別キャンペーンのたびについ行きたくなる。今回のコラボグッズもメニューもすごく良かった」 、 「寿司屋というより実はスイーツ店なのでは、と思うくらいアイスクリームパフェとカスタードミルクレープは毎回必ず頼んでしまう。主役の寿司より楽しみなくらい」 、 「茶碗蒸しの具がとにかく豪華。大きなエビやホタテが入っていて、だしも濃厚。子どもを連れて行くと必ず最初に頼む一品」 、 「アプリの予約システムがとても便利。時間を逆算して事前に整理券を取っておけば、現地でほとんど待たずに入店できる」 、 「サーモン系のメニューがとにかく豊富。生サーモン、炙りチーズサーモン、バジルサーモンのどれもおいしく、サーモン好きなら満足できる」 、 「食材の鮮度管理がしっかりしていて、レーン上の寿司には衛生のためのカバーが付いている。タブレットで注文してからの提供スピードも速い」 、「ラーメンが想像以上にレベルが高い。鯛だし醤油ラーメンはスープが濃厚で麺のコシもよく、回転寿司店としてはかなりコストパフォーマンスが高い」といった声が寄せられている。
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