台湾では人口減少が続き、少子化と高齢化も一段と進んでいる。内政部(内務省に相当)が公表した2026年9月の人口統計資料によると、台湾の総人口は2321万3251人となり、前年同月比で10万3780人減少した。これは1日平均で約284人減少している計算となる。そのうち、65歳以上の人口は480万6053人に達し、総人口の20.70%を占める。つまり、人口の5人に1人以上が65歳以上となっている。
注目されるのは、単なる人口減少にとどまらず、年齢構成も変化している点だ。高齢者人口が増加し続ける一方で、年少人口と生産年齢人口は徐々に縮小している。台湾国家発展委員会(国発会)の人口推計によれば、今後50年で台湾の総人口はほぼ半減する可能性があり、こうした変化が教育、雇用、医療、そして人々の日常生活にどのような影響を及ぼすのかが問われている。
台湾の9月死亡数は出生数の2倍超、単月の人口減少1万人を突破
内政部が2026年10月8日に公表した統計によると、同年9月の台湾全土の出生数は7704人で、前年同月比で899人減少した。一方、同月の死亡数は1万6712人に達し、出生数の約2.17倍となった。
9月単月だけで死亡数が出生数を9008人上回ったことになる。さらに、転入・転出の差による2462人の社会減を加えると、同月の総人口は1万1470人減少した。
通年の動向を見ると、2025年の出生数は10万7812人にとどまり、過去最低を更新した。国発会が2026年8月に公表した人口推計でも、2025年の合計特殊出生率は0.695まで低下しており、少子化の一段の進行が浮き彫りとなっている。
高齢者人口が1年で約19万人増、生産年齢人口は約20万人減
総人口の減少に加えて注目されるのが、各年齢層における人口の変化だ。内政部の統計によると、台湾の年少人口、生産年齢人口、高齢者人口の増減傾向はそれぞれ異なっており、人口構造の転換を示している。

台湾は2025年末、65歳以上人口の割合が20%を超え、「超高齢社会」に入った。現在、0~14歳の子供100人に対して65歳以上の高齢者が約184人いる計算となり、高齢者人口が年少人口を大きく上回っていることが分かる。
65歳以上の割合が最も高い地域は? 台北市は4人に約1人
人口の高齢化は、すべての県や市で一様に進んでいるわけではない。内政部の2026年9月統計によると、65歳以上の人口割合が最も高いのは台北市で、24.86%に達している。これは台北市民の4人にほぼ1人が65歳以上であることを意味する。
対照的に、新竹県の65歳以上人口割合は15.52%で、台湾で最も低い。一方、0~14歳の年少人口割合を見ると、新竹市が14.75%で台湾で最も高く、金門県が7.50%で最も低い。 (関連記事: 【台北安全対話】台湾の少子化で兵力不足? AITグリーン所長が示す「イスラエル方式」 女性比率は日韓上回る | 関連記事をもっと読む )
こうした差は、各自治体が直面する人口課題の違いを反映している。高齢化率の高い都市では、医療、介護、バリアフリー環境への需要が高まる一方、年少人口割合の高い地域では、教育資源、保育サービス、家庭支援策が十分に整っているかを継続的に検証する必要がある。














































