中国で対台湾政策を統括する国務院台湾事務弁公室(国台弁)の朱鳳蓮報道官は4日、台湾の与党・民進党が「台湾独立の問題は存在しない」と本気で考えているのであれば、「一つの中国」原則および「1992年の共通認識(九二共識。中台が一つの中国原則を口頭で確認したとされる)」に立ち返り、即座に「台湾独立綱領(台湾独立をうたう条項が盛り込まれた民進党の綱領)」を破棄して分裂行為を停止すべきと述べた。これに対し、台湾の対中政策を統括する大陸委員会(陸委会)の梁文傑・副主任委員は5日、中国共産党(中共)が主張する「一つの中国」とは北京を中央政府とし、台湾を一介の地方省と見なすものであり、当然ながら受け入れられないと反論した。
これに先立ち、同委員会の沈有忠・副主任委員は「台湾にとって独立はそもそも選択肢にない」との見解を示していた。これを踏まえ、中台対話再開の可能性に注目が集まる中、梁氏は10月29日、現在の中華民国にとって台湾独立の問題は存在せず、あるのは中共によって統一を強要されるか否かの問題だけだと指摘。台湾政府の対中政策の目標は平和な現状の維持と民主主義・自由の防衛にあると強調した。
国台弁、台湾に「一つの中国」への回帰を要求
国台弁の朱氏は4日、民進党当局が本当に台湾独立の問題がないと考えているのなら、「一つの中国」と「九二共識」に立ち返り、直ちに民進党の「台湾独立綱領」を廃止し、台湾独立を目指す分裂行為を停止すべきと主張した。
これを受け、陸委会は5日に定例記者会見を開き、梁氏が司会を務めた。
記者団からは、「梁副主任委員が先週の会見で『現在、台湾独立の問題はない』と述べたことに対し、国台弁は昨日、民進党当局が真にそう考えるなら、『台湾独立綱領』を即座に破棄すべきだと応じている。政府として台湾独立の問題がないというなら、『一つの中国』の問題は存在するのか。また、国台弁は台湾側の善意を見逃したのではないか」との質問が飛んだ。
台湾は中国の一省にすぎないのか?梁氏「受け入れ不可」
梁氏はこの問いに対し、「中共が語る『一つの中国』とは、北京が中央政府であり、台湾は一つの省、一地方にすぎないという前提に立つものだ。そのような『一つの中国』を我々が受け入れることは到底できない」と断言した。
さらに梁氏は、「現在、中国の一部学者からは、将来の『一国二制度』の枠組みにおいて、台湾の軍隊保有を認めず、人民解放軍を駐留させるとの見解が示されている。また、台湾のあらゆる権限は北京の中央政府の承認に依存し、政党の存在も北京の審査を経なければならないとしている。彼らは『愛国者による台湾統治』や『愛国主義教育』、すなわち洗脳教育の実施を目論んでいる」と指摘した。その上で、「これらすべてが『一つの中国』に含まれるならば、それは台湾にとって極めて重大な問題となる」と語った。
最後に梁氏は、「だからこそ私は、台湾に独立の問題はなく、あるのはただ強制的に統一されるか否かの問題だけだと申し上げた」と締めくくった。
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編集:平松靖史 (関連記事: 台湾陸委会「台湾独立の問題はない」 焦点は中国による「強制統一」、現状維持を強調 | 関連記事をもっと読む )













































