米ジョンズ・ホプキンス大学の経済学教授、スティーブ・ハンケ氏がまとめた最新の2025年版「ハンケ年間ミザリー指数(Hanke Annual Misery Index、HAMI)」が発表された。世界178カ国・地域を対象としたランキングでは、ベネズエラが556.5ポイントで指数が最も高かった。一方、台湾はわずか2.1ポイントで178位となり、2年連続で世界で最も指数の低い経済体となった。
経済・金融データ可視化サイト「ビジュアル・キャピタリスト」によると、ミザリー指数(経済苦境指数)の概念はもともと、経済学者のアーサー・オークン氏がインフレ率と失業率を足し合わせて提唱したものだという。
その後、ハンケ氏が銀行貸出金利と実質1人当たりGDP成長率を加え、現在のHAMIでは、失業率を2倍した数値にインフレ率と銀行貸出金利を加え、実質1人当たりGDP成長率を差し引いて算出している。
ベネズエラが556.5で首位 2位スーダンの2倍超
ランキングでは、ベネズエラが556.5ポイントで首位となり、スーダンが225.4ポイントで2位、トルコが101ポイントで3位、イランが95.9ポイントで4位、アルゼンチンが88.4ポイントで5位に続いた。
同サイトは、ベネズエラのスコアが突出して高く、2位のスーダンの2倍以上に達している背景には、深刻なインフレがあると指摘している。2025年のベネズエラの消費者物価上昇率は475.3%に達し、失業率も35.1%に上った。

台湾は178位、指数は世界最低 実質1人当たりGDP成長が押し下げ
178カ国・地域の中でミザリー指数が最も低かったのは台湾で、2.1ポイントの178位だった。次いでシンガポールが2.6ポイントで177位、タイが3.1ポイントで176位、アイルランドが5.3ポイントで175位、コートジボワールが6.3ポイントで174位となった。
台湾の順位について同サイトは、実質1人当たりGDPの力強い成長など、複数の良好な経済指標を反映した結果だと分析している。
台湾では2025年の実質1人当たりGDP成長率が9.2%に達し、半導体やAI関連ハードウェアへの世界的な需要が経済成長を押し上げた。
一方、台湾の失業率は3.3%と低水準だったものの、HAMIの構成項目の中では指数を押し上げる最大の要因となった。
同サイトはさらに、ミザリー指数が低いからといって、その経済体に問題が全くないことや、国民の幸福度、生活満足度が高いことを直接意味するわけではないと指摘している。
あくまで、この計算式でみたインフレ、失業、借入金利、実質1人当たりGDP成長率などを総合したマクロ経済上の負担が、他の経済体と比べて相対的に小さいことを示す指標だとしている。

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編集:柄澤南 (関連記事: 台湾、民主主義指数「市民参加」で世界7位 司法の独立性は「上位」から「中位」へ | 関連記事をもっと読む )













































