AIはもはや単なる「金食い虫」ではない、Google Cloud報告が解き明かす:企業収益のキーワードは「エージェンティックAI」

Google Cloudが公表した『2025 年AI投資報酬率』(The ROI of AI 2025)は、企業に明確な投資報酬をもたらし始めたAIとして、業務を自律的に計画・実行する「代理式 AI(Agentic AI)」を挙げた。(画像/Google Cloud『2025 年 AI 投資報酬率』より)
Google Cloudが公表した『2025 年AI投資報酬率』(The ROI of AI 2025)は、企業に明確な投資報酬をもたらし始めたAIとして、業務を自律的に計画・実行する「代理式 AI(Agentic AI)」を挙げた。(画像/Google Cloud『2025 年 AI 投資報酬率』より)

AIの波が世界を席巻しているが、企業が本当にAIによって実質的な収益を上げられるかどうかは、依然として市場における最大の関心事だ。Google Cloudが発表した年次調査報告書『2025年版 AIの投資対効果(The ROI of AI 2025)』によれば、その答えは次第に明白になりつつある。企業に明確な投資利益率(ROI)をもたらし始めているのは、単に文章や画像を生成するだけの「生成AI」ではない。定められたルールの下、人間の監督を受けながら自律的に計画を立て、業務を遂行する「エージェンティックAI(Agentic AI)」なのである。

「エージェンティックAI」がシステムを連結し、ツールから「デジタル従業員」へ

『2025年AI投資収益率』(The ROI of AI 2025)レポートは、Cレベル(CEO、CFO、COOなどの最高執行責任者)やマーケティングおよびIT部門のディレクターを含む、世界3,466人の企業幹部を対象としたオンライン調査に基づいている。

全体的なデータを見ると、「生成AI」の商業的価値はすでに現れ始めている。報告書によると、受訪企業の74%が少なくとも一つの生成AI活用事例において、プラスの投資利益を得ていると回答した。しかし、導入の深度によって企業間の格差も拡大しつつある。

同報告書は、「エージェンティックAI」がすでに実験段階を脱したことを示唆している。生成AIを導入済みの企業のうち52%が、すでに「エージェンティックAI」を本番運用環境に導入している。これは、自ら主体的にタスクを実行するAIが、企業の日常的なオペレーションの一部になりつつあることを物語っている。

先行企業の88%がすでに収益化!勝敗を分ける鍵は「規模化」

「エージェンティックAIの早期採用企業」に限定すると、回答者の88%が投資対効果(ROI)を実感しており、これは全体平均を大きく上回る数字だ。こうした企業は一般的に、「エージェンティックAI」を中核的な業務プロセスに深く統合しており、将来的なAI予算の少なくとも半分を「エージェンティックAI」関連のアプリケーションに投入している。

Google Cloudのグローバル生成AI事業担当副社長であるオリバー・パーカー氏は、報告書の中で次のように述べている。「エージェンティックAIをいち早く導入した企業は、顧客体験の改善や、従業員の時間を解放してより高価値な業務へシフトさせるといった、実質的な見返りを得始めている」。同時に、マーケティング、IT、人事といった各部門でも生産性の向上が見られるという。これらの成果は、経営層による投資拡大を後押しし、より包括的なAIの規模化戦略を加速させている。 (関連記事: 政府、「ビジネスと人権」行動計画を改定 AI・環境など8重点分野で企業の取り組み加速へ 関連記事をもっと読む

(截自The ROI of AI 2025報告)
『2025 年AI投資報酬率』(The ROI of AI 2025)によれば、「代理式 AIを早期に導入した企業」では、回答者の88%がすでに投資報酬を確認しており、全体平均を大きく上回った。(画像/Google Cloud『2025 年AI投資報酬率』より)

初期のAI活用が単発的な補助業務に留まっていたのに対し、「エージェンティックAI」の鍵は「ガバナンスが効いたアクセス権限(Governed access)」を持ち、CRM(顧客関係管理)やGoogle ドライブなどの社内ツールと主体的に統合できる点にある。これにより、AIは単なる補助ツールから、実際の業務執行役へと進化しているのだ。

最新ニュース
池袋マルイ跡地に「IT tower TOKYO」2026年3月14日開業 ビックカメラや「エリア初」6店舗などテナント詳細
「トムとジェリー」Happyくじ限定ブロマイド、元日からセブンで販売 人気の「ファニーアート」全20種
東京メトロ東西線・千代田線、2026年3月14日にダイヤ改正 夕夜間の混雑緩和、北綾瀬の利便性も向上
TSMCや鴻海は「いけにえ」か? NVIDIAらAI巨頭の減炭成績:サプライチェーンへの「汚染アウトソーシング」の実態
天皇陛下、新年のご感想 戦後80年経て平和への願い、世界の紛争に「心痛める」
【武道光影】江戸時代から遺る返し技 天然理心流――「奏者」
舞台裏》「今回は半導体ではない」台湾外交の切り札 林佳龍外交部長が仕込む「新たな武器」
高市首相「来年はさらにギア上げる」 就任後初の年越し、公邸引っ越しで「お化け」にも言及
第76回NHK紅白歌合戦タイムテーブル発表 Mrs. GREEN APPLEがトップと大トリのW起用、「放送100年」彩る全曲順
衛星が捉えた大連造船所の「謎の四角いコンテナ」 日米シンクタンク警告、中国の原子力空母構想が現実味
第76回NHK紅白歌合戦、全貌判明 SNS発の次世代スターから伝説の歌姫まで「放送100年」をつなぐ一大音楽絵巻
【C107】冬コミ最終日、工事の制約越え世界72カ国からファン集結 50周年の節目、初日で15万人動員
李忠謙コラム:中国の武力挑発は再燃したが、米国の武器は「届かない」 台湾が抱える防衛のジレンマ
侍ジャパン、WBC連覇へ「投手8人」先行発表! 大谷翔平、菊池雄星らMLB勢3人選出
第76回NHK紅白歌合戦「連続テレビ小説『あんぱん』スペシャルステージ」詳細発表
【2026台北年越し】交通規制・完全ガイド いつから通行止め?駐車場は?MRT情報は?
日本の輸出リンゴ、10個中8個は台湾へ 李逸洋駐日代表が分析「GDPに関係ない台湾人の日本愛」
大阪・関西万博、最終黒字は370億円へ 海外客トップは「台湾」の17.5% 李逸洋駐日代表「日台往来は過去最高水準」
「日本のあの果物」が台湾で爆売れ!輸入量2.3万トン、台湾だけで750万個販売へ 青森産が圧倒的人気
パイナップルだけじゃない!台湾の「ある農産物」が日本でシェア95% 中国市場からの転換進む
李逸洋駐日代表、「頻発する演習は中国軍腐敗隠しの『虚勢』か」 日米連携の重要性訴え
2026年の「5大注目点」:高市早苗首相、大谷翔平選手、そして60年ぶり「丙午」の呪い
【単独インタビュー】日本酒にラグジュアリー革命を SAKE HUNDRED生駒代表が語る「台湾が試金石」の理由
50周年の冬コミが開幕、初日に15万人が来場 半世紀の節目に熱気
中国、台湾封鎖を狙う「5つのエリア」を設定!演習日程、航空便への影響、10時間に及ぶ「実弾射撃」の全貌
松田聖子、5年ぶり紅白出場へ 特別企画で「青い珊瑚礁」披露 放送100年締めくくる
解析》台湾に迫る実弾射撃 中国軍「正義使命-2025」、軍事演習海域は過去最接近
舞台裏》台湾国産潜水艦「海鯤号」は本当に大丈夫か 台湾海軍と台船が「ある時期」を待つ理由
舞台裏》中国軍なぜ今、台湾包囲演習なのか?米軍「ハイマース」を意識した標的訓練 台湾当局が分析する「4つの真の狙い」
中国軍、10時間の軍事演習 航空便941便・10万人に影響 台湾民航局「粗暴な挑発」と厳しく非難
中国軍、「中国版ハイマース」7発を発射、台湾北西沖に着弾 海巡署「中華民国水域への侵入は断じて容認しない」
中国、再び「台湾包囲」軍事演習を実施 豪メディア分析「2026年に開戦する意図はないが、戦争準備は整っている」
中国軍、「正義使命-2025」台湾包囲軍事演習 中国軍機130機を確認、90機が中間線越え 台湾国防部発表
中国軍、台湾周辺で軍事演習「正義使命-2025」ポスターに隠された宮古・バシー海峡封鎖の戦術 台湾の「生命線」を寸断
「20年前からやっている」トランプ氏、台湾包囲演習を静観「習近平氏とは良好な関係、彼が何かするとは思わない」
防衛省、特定秘密・規律違反で計30人を懲戒処分 小泉防衛相「信頼回復の先頭に立つ」
TAKANAWA GATEWAY CITY、初めて迎える新年に「新春高輪横丁」を開催
政府、「ビジネスと人権」行動計画を改定 AI・環境など8重点分野で企業の取り組み加速へ
台湾・台北に「ちいかわ」常設店オープン!ここでしか買えない「垂れ耳」限定グッズも登場 華山ではちいかわベビーの期間限定ショップも同時開催
aespaニンニン、インフルエンザで紅白欠席 事務所は物議のSNS投稿に「意図なかった」と釈明
福山雅治×稲葉浩志、第76回NHK紅白歌合戦で夢の共演!コラボ曲「木星」をテレビ初披露、伝説の夜
高市早苗首相、総理公邸へ引っ越し完了 ラフなトレーナー姿に「親近感」の声
日本のBL漫画家、台湾サイン会が中止に 台湾版に「中国国旗」表示し批判殺到
トヨタグループ、横浜に没入型ミュージアム「THE MOVEUM」期間限定開設 クリムトらの世界を全身で体験
Nothing、福袋は「富士・鷹・なすび」!1月2日正午発売、CMF製品のセールも
多摩動物公園でオオカミ脱走、4時間後に捕獲 1800人が避難もけが人なし
「パンダは台湾で見ればいい」発言も話題に 親台派・上畠寛弘議員、台湾への思い語る
中国軍、台湾周辺で軍事演習「正義使命-2025」を突如発表 陸海空・ロケット軍を総動員、「主要港湾封鎖」で圧力強化か
特集》中国、貿易黒字1兆ドル突破、人類史上最高記録も「危険信号」 世界の黒字6割を独占し、新たな摩擦の火種に