「日本のあの果物」が台湾で爆売れ!輸入量2.3万トン、台湾だけで750万個販売へ 青森産が圧倒的人気

2025-12-31 11:57
台湾のスーパー最大手「全聯福利中心(PX Mart)」における今年の青森リンゴ販売は、数量・売上ともに前年同期比で2桁成長を記録し、絶好調だ。今シーズンの販売数は750万個を突破する見込み。(写真はイメージ/Pexels)
台湾のスーパー最大手「全聯福利中心(PX Mart)」における今年の青森リンゴ販売は、数量・売上ともに前年同期比で2桁成長を記録し、絶好調だ。今シーズンの販売数は750万個を突破する見込み。(写真はイメージ/Pexels)

日本最大のリンゴ産地である青森県が、苗木の植栽から150周年という記念すべき節目を迎えた。台湾で「最もリンゴを売る小売チェーン」として知られるスーパー最大手「全聯福利中心(PX Mart)」では現在、大規模なプロモーションイベントが開催されており、リンゴ全体の売上は前年比10%増が見込まれている。台湾で絶大な人気を誇る「サンふじ」などの品種も期間限定価格で提供され、活況を呈している。

日本の「リンゴ王国」、青森県が全国シェアの過半数を占める

「日本のリンゴ王国」としての名声をほしいままにする青森県は、日本国内のリンゴ生産量の半分以上を占める。その圧倒的な優位性は、冷涼で四季がはっきりとした気候、大きな昼夜の寒暖差、そして豊富な日照量といった恵まれた自然条件にある。これらが、青森リンゴ特有の芳醇な香りとジューシーな食感を生み出している。

さらに重要なのは、150年にわたり受け継がれてきた農家の卓越した栽培技術だ。丁寧な「摘花・摘果」作業によって、大玉で濃厚な味わいの最高級リンゴが育まれ、日本一の座を不動のものにしている。

台湾スーパー最大手「全聯」、年間750万個販売へ

台湾全土に店舗を展開するスーパーマーケット「全聯福利中心(PX Mart)」は、2018年に生鮮食品の取り扱いを強化して以来、青森リンゴの販売に注力し、瞬く間に台湾最大の販売チャネルへと成長した。公式データによると、今年の青森リンゴの販売トン数と売上高は、いずれも前年同期比で2桁成長を記録している。同社は、今シーズンの販売数が過去最高となる750万個を突破すると予測している。

記者会見に出席した青森県の代表者は、台湾消費者からの熱烈な支持に謝意を表した。数字はその愛を如実に物語っている。2024年の青森県のリンゴ総生産量は約37万トン、そのうち輸出総量は約3万トンだが、驚くべきことにその7割以上にあたる約2.3万トンが台湾向けである。このデータは、台湾消費者の青森リンゴに対する偏愛ぶりを証明している。

鮮度の秘訣 産地から店頭までわずか10日

全聯グループは強力な調達力を活かし、グループの貿易部門を通じて日本の選果場から直接輸入を行っている。これにより「産地トレーサビリティ」「食の安全」「安定供給」「価格の安定」という4つの特徴を確保している。

すべての青森リンゴは、日本の職人と契約農家によって丹精込めて育てられ、ハイテク機器と人の目による二重の選別を経て出荷される。特に選果プロセスでは、光センサー選果機を用いて糖度と着色度を厳密に測定し、ランク分けが行われる。

梱包されたリンゴは摂氏0度の冷蔵環境で鮮度を保ったまま輸送され、日本の産地から台湾の全聯店舗に並ぶまでわずか10日。消費者は採れたてのような新鮮な青森リンゴを味わうことができる。 (関連記事: 「パンダは台湾で見ればいい」発言も話題に 親台派・上畠寛弘議員、台湾への思い語る 関連記事をもっと読む

台湾人が愛する3大品種とキャンペーン情報

「全聯福利中心(PX Mart)の内部統計によると、昨年の青森リンゴ売れ筋トップ3は「サンふじ」「王林」「トキ」で、これら3品種だけで総販売数の半分以上を占めた。

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