東急不動産株式会社と北海道国立大学機構小樽商科大学は、北海道のニセコエリアをフィールドとして、観光と食をテーマに地域課題から新たな事業や連携の可能性を考える「ニセコ観光圏グローカルプロジェクト 実践型人材育成プログラム」を実施し、2026年9月15日に成果発表会を開催した。
ニセコの地域課題を学び、新たな事業構想へ
ニセコ・倶知安エリアは世界的な国際リゾートとして発展を遂げる一方、人材確保や観光需要の季節偏在、地域資源の活用、地域内外の連携など、持続可能な地域運営に向けた多くの課題を抱えている。
こうした状況を受け、東急不動産がまちづくりを通じて培ってきた観光や地域共生に関する知見と、小樽商科大学が持つ教育設計および産学官連携の知見を組み合わせ、社会人が地域現場で課題定義から提案、事業・連携プラン構想までを学ぶ実践型プログラムとして設計された。
初回となる2026年度は「ニセコで考える・地域で活かす 観光と食から生み出すグリーンシーズンの次なる一手」をテーマに掲げ、後志地域が持つ豊かな食資源を観光や地域経済の活性化に結びつける手法に焦点を当てた。
プログラムは事前学習、現地集中プログラム、成果発表の3工程で構成され、参加者が現場に赴き地元企業や自治体と対話しながら自ら課題を発見して事業構想を練り上げるフィールド型の学習を重視した。
受講者には北海道内で唯一、働きながら経営管理修士(MBA)を取得できる専門職大学院である小樽商科大学ビジネススクール(OBS)の現役生や修了生を含む多種多様な社会人計28名が参加し、社会人の学び直しであるリカレント教育の実践機会ともなった。
9組がビジネスプランを発表、通年観光の可能性を提案
8月4日の事前学習、同17日から20日にかけてニセコSanshokuやニセコ中央倉庫群などで行われた現地集中プログラムを経て、9月15日には渋谷・札幌・ニセコの3拠点をつないで成果発表会が開かれた。
当日は個人およびチームによる計9組がビジネスプランを発表し、抹茶や茶道といった食と文化の融合、理髪やリラクゼーションによる滞在中の体験価値向上、夏季の長期滞在促進など多彩な提案が行われた。
当初はグリーンシーズンを主眼としていたものの、議論の深化に伴い年間を通じた来訪の仕組み作りの重要性が共有されたほか、小樽や岩内など周辺地域への周遊を促し後志地域全体を一つのフィールドとして捉える視点も提示された。
両者は今後も地域企業や自治体との連携を深め、同プログラムの継続および発展を検討する方針である。
後志地域での取り組みの深化に加え、小樽商科大学との連携による社会人のリカレント教育や東急不動産グループの人材育成など多様な学びのあり方を模索するとともに、中長期的には観光や食にとどまらず地域産業やまちづくりといった多様な分野へと対象を広げ、北海道全域へのフィールド展開を目指すとしている。
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編集:小田菜々香
















































