一般社団法人奏の杜パートナーズと、三菱地所レジデンス株式会社および三菱地所コミュニティ株式会社による三菱地所グループの防災倶楽部が推進してきた千葉県習志野市津田沼「奏の杜」エリアの防災まちづくり活動が、令和8年防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞した。
内閣府が主催する同表彰は、防災活動の実施や防災思想の普及、防災体制の整備などに顕著な功績が認められた個人や団体を称える制度であり、表彰式は2026年9月15日に行われた。
東日本大震災の教訓から始まった地域防災活動
津田沼奏の杜は、JR津田沼駅南側に位置し、土地区画整理事業により平成25年にまちびらきを迎えた約35ヘクタールの新しい街である。
東日本大震災の被災地から「地域の人たちで助け合いながら困難を乗り越えた」教訓を学び、災害時には街全体での助け合いが不可欠であるとの認識のもと、平成27年から防災活動を開始した。
同年3月に「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜」で初の防災訓練を企画・実施して以来、奏の杜パートナーズと三菱地所グループの防災倶楽部は周辺のマンションや戸建て住宅地へも呼びかけを広げ、地域ぐるみの防災体制構築に取り組んできた。
活動は約11年にわたり継続され、現在では三菱地所レジデンスの分譲マンション居住者にとどまらず周辺住民も加わるエリア全体の取り組みへと発展している。
2026年3月に実施された第11回目の地域合同防災訓練は、「共生(ともに生きる)~多様な人が主体的に動けるまちへ~」をテーマに掲げ、約8,700人を対象に行われた。
各マンションでの安否確認訓練をはじめ、地域の防災設備の確認、備蓄品活用の体験ワークショップに加え、「音楽のまち習志野」の特色を生かした防災ソングづくりや防災ツール「そなえるドリル」を用いた体験型プログラムなど、多世代が主体的に学び合える工夫が凝らされた。
住民と企業が連携し、地域の防災力強化を推進
一般社団法人奏の杜パートナーズは、町内会機能を内包するエリアマネジメント法人として、景観維持や防犯・防災、地域コミュニティの活性化を担っている。
花壇整備や清掃を行う「ハッピーオレンジロードプロジェクト」や「スマートペットプロジェクト」など日常的な交流活動を通じ、防災体制の醸成を図ってきた実績から、2019年度には「住まいのまちなみ賞」も受賞している。
一方、三菱地所グループの防災倶楽部は、東日本大震災の教訓をもとに2014年に発足した社員有志の組織である。現在は三菱地所レジデンスおよび三菱地所コミュニティの社員約170名が参加し、これまで180物件・約6万1,799世帯の防災訓練を支援してきた。
両団体は今回の受賞を機に、今後も住民・企業・行政が協働する共助の防災まちづくりをさらに深化させるとともに、得られた知見を他エリアの防災力強化へも展開していく方針である。
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