台湾交通部観光署(観光庁に相当)の統計によると、2025年の日本人訪台旅行客数は約150万人に達し、海外市場で首位を維持した。観光署は、日本の5月のゴールデンウィーク(GW)および夏季休暇の旅行需要を見据え、台湾観光協会とともに2026年4月10日から14日の日程で、旅行・宿泊業者など34機関からなる計45名の代表団を東京に派遣した。

4月11日と12日の2日間、東京・秋葉原のアキバ・スクエアにて第5回「台遊館in東京」を開催。「24時間いつでも楽しい台湾(24時間、朝から晩まで素晴らしい)」をテーマに、台湾の多様な魅力を発信した。
今回のイベントには、台湾代表団のほか、日本の大手旅行会社、チャイナエアライン、エバー航空、スターラックス航空、タイガーエア台湾などによる40以上のブースが出展。会場では、原住民である太魯閣(タロコ)族のパフォーマンスグループによる音楽や、茶文化の展示、山海豆花や台虎精醸(タイフーブルーイング)など7つの有名ブランドが紹介された。
また、人気レストラン「點水楼(ディエンシュイロウ)」やドリンク店「快樂檸檬(ハッピーレモン)」も出展し、会場限定で陳年紹興酒や台湾米を提供した。さらに、鉄道YouTuberやバーテンダーによる鉄道旅行や特製茶酒に関する計4回の特別講座が実施されたほか、参加者が思い出をシェアするメッセージボードも設置され、来場者は台湾の昼夜で異なる風情を没入体験した。
台北駐日経済文化代表処の周学佑副代表は挨拶の中で、日台が互いに「最も好きな国」「訪れたい旅行先」であるとする世論調査の結果に言及。台湾の美しい自然、豊富な美食、そして人々の温かさを紹介し、日本の人々に対し「台湾を訪れ、人生の新たな1ページを開いてほしい」と呼びかけた。
台湾観光協会東京事務所の王紹旬所長は、現在日本人旅行客の約9割が台北および新北市周辺に集中していると指摘し、今後は便利な航空路線を活用することで、中南部や東部へ客層を分散させたい考えを示した。また、昨年の訪台客のうち20代女性が最も活発な層であったことや、教育旅行の推進により12歳から19歳の層も顕著な成長を見せていると説明。2024年の調査では、台湾が日本の海外教育旅行における重要な目的地の一つになっているという。
エクスペディアが今年3月に発表したデータによると、今年のゴールデンウィークの海外旅行検索数は前年比154%増を記録。高雄、台南、新北市がコストパフォーマンスの高い海外渡航先としてランクインしている。
旅行大手エイチ・アイ・エス(H.I.S.)は、中東情勢の不安定化により欧州や中東からアジアへ目的地を変更する動きがあるなか、台湾は安全性の高さと距離の近さから人気を集めていると分析。また、今年1月に東京・上野動物園のジャイアントパンダが中国へ返還され、日本で半世紀ぶりにパンダが不在となったことを受け、同社は台北市立動物園でパンダを観賞し、猫空(マオコン)ロープウェイに乗るツアーを企画し、好評を博している。
宿泊施設からも新たなプランが提案されている。日本人客に根強い人気を誇る圓山大飯店(グランドホテル台北)は、2年前に開放された「東密道」の夜間ライトアップを実施。宿泊客およびレストラン利用客限定の夜間探検ツアーを開始し、大きな話題を呼んでいる。
さらに観光署は4月13日、The Okura TokyoにてB2Bの観光プロモーション会議を開催。現地の旅行業者に対し最新の観光資源や補助制度を紹介し、日台双方で100件以上の商談を行って実質的なビジネスチャンスを開拓した。
今後は俳優の妻夫木聡氏をアンバサダーとして起用し、新興観光地を紹介するほか、6月27日には日本の旅行会社と連携して「野柳石光 夜訪女王(クイーンズヘッド・ライトアップ)」の体験ツアーを実施し、リピーターを誘致する。さらに、インフルエンサーの起用やテレビ局と連携した深掘り番組など、多様なマーケティング戦略を通じて初訪問客の獲得も目指し、日本の旅行客が「自分だけの台湾の楽しみ方」を発見できるよう期待を寄せている。
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編集:丁勤紜

















































