【新新聞】輸入ジャガイモのソラニン基準超過、同ロットでも条件付き輸入可能

2026-04-27 07:32
食品薬物管理署(食薬署)食品組の許朝凱・組長は、米国産ジャガイモの輸入関連事案について農業部と衛生福利部がそれぞれ所管していると説明した。(資料写真、顔麟宇撮影)
食品薬物管理署(食薬署)食品組の許朝凱・組長は、米国産ジャガイモの輸入関連事案について農業部と衛生福利部がそれぞれ所管していると説明した。(資料写真、顔麟宇撮影)

ジャガイモは緑化したり発芽したりするとソラニンが発生する。水際検査の基準では200ppmを超えるとロット全量を積み戻し・廃棄することになっている。しかし、衛生福利部食品薬物管理署の許朝凱・食品組長によると、食品安全衛生管理法におけるソラニンの水際規制は「衛生基準」に該当する。そのため、業者は全量廃棄のほかに、同法第52条のただし書きに基づき「改製計画」を提出できる。消毒の実施や適切な安全措置を講じ、食薬署の審査を通過すれば、同じコンテナ内の緑化や発芽がない正常なジャガイモは輸入が可能となる。

許氏によれば、台湾・米国間の対等な貿易協定(ART)がいつ正式に発効するかは未定であるものの、米国産ジャガイモの輸入は農業部と衛福部がそれぞれ管轄することが確定している。衛福部としては、同協定の前後で水際対策に変更はないとの立場だ。

主管機関が業者に実現可能な「改製計画」を要求

台湾の輸入ジャガイモは約9割を米国産が占め、残る1割強がオーストラリア産となっている。いずれの国からの輸入に対しても、水際対策の基準は一貫して適用されている。

許氏は、食安法第17条により、ジャガイモに含まれるソラニンの上限は200ppmに設定されていると強調した。水際での抜き打ち検査でソラニンが200ppmを超過した場合、原則としてロット全量の積み戻しまたは廃棄が求められる。

ただし、同法第52条第1項第2款の規定により、第17条に違反した製品であっても「消毒の実施や適切な安全措置を講じることで、引き続き食用・使用に供することが可能で、国民の健康に影響を与えない場合は、期限を定めて消毒、改製、または適切な安全措置を講じるよう通知する」という例外措置が設けられている。

食薬署の許朝凱・食品組長は、輸入ジャガイモの一部でソラニン基準超過や発芽等があった場合でも、食品安全衛生管理法第52条に基づく改製計画が承認されれば、同ロットの正常なジャガイモは輸入できる可能性があると説明した。(インターネットより)
食薬署の許朝凱・食品組長は、輸入ジャガイモの一部でソラニン基準超過や発芽等があった場合でも、食品安全衛生管理法第52条に基づく改製計画が承認されれば、同ロットの正常なジャガイモは輸入できる可能性があると説明した。(インターネットより)

すなわち、ソラニン基準を超過したからといって、必ずしも全量を積み戻しや廃棄にする必要はない。業者が主管機関の認める「改製計画」を提出し実行すれば、同一コンテナ内の基準を満たす製品は輸入できる可能性がある。

過去に米豪からの輸入で違反記録はなし

ソラニン基準を超過したジャガイモからどのように毒素を取り除くのかについて、許氏は次のように説明した。ソラニンが基準を超えるのは、日光を浴びて表皮が緑化したり、芽が出たり、さらには黒ずみやカビが発生したりするためである。さらに、発芽した個体の周囲にある一見正常なジャガイモも、毒素に汚染されている可能性が高いという。

そのため、一般的に業者は、ソラニン超過や発芽が確認された個体だけでなく、その周囲のジャガイモも大量に廃棄する必要に迫られる。残ったジャガイモに対する再検査を経て初めて輸入が可能となる。コンテナ全量を積み戻し・廃棄するか、あるいは人件費をかけて問題のある個体と周囲のジャガイモを選別し廃棄するかは、業者の判断に委ねられている。 (関連記事: 【新新聞】発芽ジャガイモ問題、農業部と衛生福利部の責任転嫁が浮き彫りに 関連記事をもっと読む

一般的に、業者はソラニン超過や発芽が確認されたジャガイモだけでなく、その周囲の大量のジャガイモもあわせて廃棄する必要がある。(資料写真、photo-acより)
一般的に、業者はソラニン超過や発芽が確認されたジャガイモだけでなく、その周囲の大量のジャガイモもあわせて廃棄する必要がある。(資料写真、photo-acより)

もっとも、許氏によれば、手元にあるデータ上、過去に米国やオーストラリアから輸入されたジャガイモで違反記録はない。そのため、現在の抜き打ち検査の割合は10%にとどまっている。

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