台湾の中央気象署は8日、高温注意報を発表し、東部を中心に厳しい暑さに警戒するよう呼びかけた。台東県ではフェーン現象が発生する可能性もある。一方で、厳しい暑さは終わりに近づいており、台湾では6月9日以降、梅雨前線の影響で天候が大きく崩れる見通しだ。
気象専門家の呉徳栄氏は、梅雨の第5波となる停滞前線が台湾に次第に接近しており、6月9日から約1週間にわたり台湾付近で南北に移動しながら停滞すると指摘した。台湾全域が「梅雨の最盛期」に入り、災害につながる大雨に最大限の警戒が必要だとしている。また、気象専門家の呉聖宇氏は、天候が本格的に安定するのは端午節にあたる6月19日以降になる可能性があるとの見方を示した。
6月9日から10日は前線が台湾付近に停滞 各地で激しい雷雨に警戒
前線が台湾付近に停滞することで、9日から台湾各地で警戒が必要となる。呉徳栄氏は、最新の欧州モデル(ECMWF)のシミュレーションを引用し、9日と10日の2日間、停滞前線が台湾上空にかかり続けると指摘した。
南西から湿った空気が流れ込み続けるため、発達した雨雲の影響が長引き、降雨の範囲も広がる恐れがある。この期間は、落雷や突風、短時間の激しい雨などに注意が必要となる。局地的には大雨となり、浸水被害につながる可能性もあるため、台湾全域で警戒を強める必要がある。
6月11日は北部で雨がいったん弱まる可能性 中南部は引き続き警戒
11日は、停滞前線がやや南下する影響で、北部では雨がいったん弱まる可能性がある。一方、中南部は引き続き南西から湿った空気が流れ込みやすく、大気の不安定な状態が続く見込みだ。
中南部では強い対流活動が続き、局地的に雨が強まる恐れがある。北部で一時的に雨が落ち着いたとしても、全体としては引き続き大雨への備えが必要となる。
6月12日から15日は「梅雨の最盛期」 災害級の大雨リスクも
11日の一時的な変化を経て、週後半には前線が再び北上する見通しだ。呉徳栄氏によると、最新の気象モデルでは、12日から15日にかけて停滞前線が再び台湾全域に影響を及ぼし、発達した雨雲が各地にかかる可能性がある。
この期間は、強い南西風が継続して湿った空気を送り込むため、典型的な「梅雨の最盛期」となる。台湾全域で落雷、突風、短時間の激しい雨、災害につながる大雨の恐れがあり、防災対策を継続する必要がある。


6月16日から17日も雨残る恐れ 天候安定は端午節以降か
今回の梅雨はいつまで続くのか。呉徳栄氏は、欧州モデルのシミュレーションによれば、16日から17日にかけて停滞前線が台湾北部の海上へ北上する可能性があるものの、台湾全体は依然として南西風の影響を受ける見込みだと説明した。
降雨のパターンには若干の変化が見られる可能性があるが、全域で雨が多く、南西風の影響を受けやすい地域では局地的に大雨となる恐れが残っている。
呉聖宇氏は自身のフェイスブックで、天候が本格的に安定するのは端午節にあたる19日以降になる可能性があると指摘した。その頃には午後の雷雨を中心とした天候パターンに移行する見通しだが、太平洋高気圧の西への張り出しや北上の程度にはなお不確実性があり、今後の動向を引き続き注視する必要があるとしている。
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編集:小田菜々香
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