台湾で梅雨前線が停滞、1週間荒天続く恐れ 災害級の大雨に警戒、回復は6月19日以降か

2026-06-09 11:23
氣象専門家の呉徳栄氏は、梅雨の第5波となる停滞前線が9日から約1週間にわたり台湾付近で南北に移動しながら停滞し、台湾全域が大雨リスクの高い「梅雨の最盛期」に入るとの見方を示した。(資料写真/柯承恵撮影)
氣象専門家の呉徳栄氏は、梅雨の第5波となる停滞前線が9日から約1週間にわたり台湾付近で南北に移動しながら停滞し、台湾全域が大雨リスクの高い「梅雨の最盛期」に入るとの見方を示した。(資料写真/柯承恵撮影)

台湾の中央気象署は8日、高温注意報を発表し、東部を中心に厳しい暑さに警戒するよう呼びかけた。台東県ではフェーン現象が発生する可能性もある。一方で、厳しい暑さは終わりに近づいており、台湾では6月9日以降、梅雨前線の影響で天候が大きく崩れる見通しだ。

気象専門家の呉徳栄氏は、梅雨の第5波となる停滞前線が台湾に次第に接近しており、6月9日から約1週間にわたり台湾付近で南北に移動しながら停滞すると指摘した。台湾全域が「梅雨の最盛期」に入り、災害につながる大雨に最大限の警戒が必要だとしている。また、気象専門家の呉聖宇氏は、天候が本格的に安定するのは端午節にあたる6月19日以降になる可能性があるとの見方を示した。

6月9日から10日は前線が台湾付近に停滞 各地で激しい雷雨に警戒

​前線が台湾付近に停滞することで、9日から台湾各地で警戒が必要となる。呉徳栄氏は、最新の欧州モデル(ECMWF)のシミュレーションを引用し、9日と10日の2日間、停滞前線が台湾上空にかかり続けると指摘した。

南西から湿った空気が流れ込み続けるため、発達した雨雲の影響が長引き、降雨の範囲も広がる恐れがある。この期間は、落雷や突風、短時間の激しい雨などに注意が必要となる。局地的には大雨となり、浸水被害につながる可能性もあるため、台湾全域で警戒を強める必要がある。

6月11日は北部で雨がいったん弱まる可能性 中南部は引き続き警戒

​11日は、停滞前線がやや南下する影響で、北部では雨がいったん弱まる可能性がある。一方、中南部は引き続き南西から湿った空気が流れ込みやすく、大気の不安定な状態が続く見込みだ。

中南部では強い対流活動が続き、局地的に雨が強まる恐れがある。北部で一時的に雨が落ち着いたとしても、全体としては引き続き大雨への備えが必要となる。

6月12日から15日は「梅雨の最盛期」 災害級の大雨リスクも

​11日の一時的な変化を経て、週後半には前線が再び北上する見通しだ。呉徳栄氏によると、最新の気象モデルでは、12日から15日にかけて停滞前線が再び台湾全域に影響を及ぼし、発達した雨雲が各地にかかる可能性がある。

この期間は、強い南西風が継続して湿った空気を送り込むため、典型的な「梅雨の最盛期」となる。台湾全域で落雷、突風、短時間の激しい雨、災害につながる大雨の恐れがあり、防災対策を継続する必要がある。

今後1週間の天気予報(写真/中央気象署提供)
今後1週間の天気予報。(写真/中央気象署提供)
今後1週間の気温推移(写真/中央気象署提供)
今後1週間の気温傾向。(写真/中央気象署提供)

6月16日から17日も雨残る恐れ 天候安定は端午節以降か

​今回の梅雨はいつまで続くのか。呉徳栄氏は、欧州モデルのシミュレーションによれば、16日から17日にかけて停滞前線が台湾北部の海上へ北上する可能性があるものの、台湾全体は依然として南西風の影響を受ける見込みだと説明した。

降雨のパターンには若干の変化が見られる可能性があるが、全域で雨が多く、南西風の影響を受けやすい地域では局地的に大雨となる恐れが残っている。

呉聖宇氏は自身のフェイスブックで、天候が本格的に安定するのは端午節にあたる19日以降になる可能性があると指摘した。その頃には午後の雷雨を中心とした天候パターンに移行する見通しだが、太平洋高気圧の西への張り出しや北上の程度にはなお不確実性があり、今後の動向を引き続き注視する必要があるとしている。

台湾ニュースをもっと深く⇒風傳媒日本語版X:@stormmedia_jp

最新ニュース
米中首脳会談後、トランプ氏の対台湾政策は「曖昧」に? 元米国務副長官が警鐘
台湾の盧秀燕・台中市長が欧州歴訪へ 相次ぐ高規格接遇に「2028年総統選」観測
SHIN、ソロ活動休止前のラストステージをU-NEXTで独占ライブ配信
【独占インタビュー】台湾で俳優デビューした塗茂るな、日本での再出発 映画『shady』で挑んだ「影のある役」
初音ミク、カードキャプターさくら新作も登場 秋葉原「グッドスマイルフェス2026東京」に2万5000人、過去最大規模で開催
台湾土産の定番パイナップルケーキ老舗「舊振南」、今夏日本に本格上陸へ
ミャクミャクモニュメントが大阪各地へ 万博レガシー事業、第1弾は泉南りんくう公園
島嶼国の海洋危機に日本が新行動計画 世界島嶼国海洋会議が東京で閉幕
台湾電力にサイバー攻撃1日3万回 ペロシ氏訪台時は3日で300万回
【舞台裏】馬英九財団問題が国民党を揺さぶる 「鄭派」「趙派」対立で党内に沈黙広がる
韓国地方選で「投票用紙不足」騒動 ソウル市民が再選挙要求、政治家やインフルエンサーの便乗拒否
訪米の鄭麗文・国民党主席、「トゥキディデスの罠」提唱のアリソン氏と対談 台湾は米中衝突の引き金となるのか
GACKTの誕生日に「LAST SONGS 2026」独占配信 U-NEXTで「最も泣けるコンサート」を届ける
日本・フィリピン、EEZ境界画定交渉へ 台湾抜きで進めば「東部海域の権益失う恐れ」専門家が警鐘
日本のバナナに値上がり懸念 中東情勢で追熟用エチレンが不足
佐賀・波戸岬に世界初の海洋プラスチック体験施設「PLA PLA」開業 「回収・分別・再生」まで体験
【舞台裏】台湾空軍T-34C墜落で2人殉職 導入41年の初等練習機、更新めぐり軍内で意見分かれる
ライチ、マンゴーがパリを魅了 台湾農業を世界水準に押し上げた「食への執念」
U-NEXTが日韓合同フェス「Music Chocolate Festival.2026」を6月27日に独占ライブ配信
全公演完売の「原因は自分にある。」初アリーナツアー、ファイナルをU-NEXTで独占生配信
日米拡大抑止協議、8日から国内で開催へ 安全保障環境や同盟の抑止力強化を議論
≒JOYメンバーが来場 サンリオピューロランド七夕イベント「ピューロウィッシュマツリ」開幕
JR東日本がドローンDX大会開催へ 他鉄道事業者も初参戦で規模3倍に拡大
高橋萌登氏の振付作品『仄仄』、台湾・高雄の国際ダンスフェスに参加へ
陸上自衛隊が米比海兵隊との実動訓練「カマンダグ26」への参加を発表 6月15日からルソン島で実施
台北の夜市から蘭嶼の星空まで 外国人旅行者が評価する台湾の新たな魅力
世界初や数々のコンクールで評価を受ける実力派シェフの新ブランド「Aupa!」「Salut」、福岡・赤坂に2店同時オープン
創業377年の老舗・マルカン酢、第5期公認アンバサダーを募集 「お酢のある暮らし」発信へ
第25回「総務・人事・経理 Week 東京」6月17日開幕 バックオフィス課題の最新解決策が集結
【神木の島】台湾で東アジア最高木を確認 高さ84.1メートルのタイワンスギ「大安渓倚天剣」
スペースX上場後にテスラ合併の観測、マスク氏は人類初の1兆ドル長者へ
映画『霧のごとく(大濛)』ラストの「数字の羅列」が意味するもの 台湾白色テロと民主化の軌跡
【北京観察】チェコ、中国官製メディア記者を起訴 親台派監視疑惑で浮かぶ欧州の対中警戒
【新新聞】台湾・J&Vエナジーテクノロジー、AIデータセンターとステーブルコインに布石 再エネ企業の多角化戦略
Topps、17年ぶり開催の「Jリーグオールスター DAZNカップ」に特設ブース出展 実使用ユニフォーム展示や限定パック配布を実施
麻布台ヒルズで夏限定「ひんやりメニュー」登場 かき氷や冷製麺で涼を楽しむ
FUJI ROCK FESTIVAL '26、3日通し券が完売 第5弾出演者と全ステージ詳細を発表
【舞台裏】チェコ新政権は中国接近も、台湾との関係は揺らぐのか プラハで見えた林佳龍氏の自信
【揭仲コラム】中国海警、台湾東部海域で「法律戦」拡大 日本・フィリピンEEZ交渉を牽制か
フランスと台湾、半導体・AIで協力加速 「COMPUTEX 2026」に仏企業12社、投資計画も相次ぐ
国内最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」グランドセレモニーの司会に菅田将暉が決定、2年連続の抜擢へ
「いのちの未来+」がMoN Takanawaで7月25日より開催決定、石黒浩氏監修で万博の感動を再構成
日本海上保安庁長官がアジア安全保障会議に参加 法の支配による海洋秩序維持の重要性を共有
【溫芳瑜コラム】日本・フィリピンEEZ交渉で中国が「代弁者」を装う理由 台湾が座れない交渉の席
Preferred Networks、AI面接「タレントスカウター」を「タレスカ」へブランド刷新、人材育成支援の新サービスも提供開始
ふるさと納税制度改正で寄付者の意識に変化、4割以上が「制度の趣旨を意識」さとふるが利用実態調査を発表
アスコットジャパンが夏季限定プランや記念イベントを展開「泊まるより、体験する」新しい滞在スタイルを提案
【Humanoids Summit Tokyo 2026】世界30カ国からリーダーが集結しアジア初開催、社会実装への議論と最新デモを披露
Peatix、Tokyo Pride 2026に3年連続出展 ブレスレット作りで多様なコミュニティを応援