第39回東京国際映画祭の審査委員長にロルフ・デ・ヒーア監督が就任へ
第39回東京国際映画祭のコンペティション部門審査委員長に、世界三大映画祭で数々の受賞歴を持つオーストラリアの巨匠ロルフ・デ・ヒーア監督が決定した。(写真/東京国際映画祭事務局提供)
公益財団法人ユニジャパンは24日、10月26日から11月4日まで開催される第39回東京国際映画祭において、コンペティション部門の審査委員長にオーストラリアの映画監督ロルフ・デ・ヒーア氏が決定したと発表した。
40年以上映画界を牽引、デ・ヒーア監督が審査委員長に
ロルフ・デ・ヒーア監督は、オーストラリア・タスマニアを拠点に、監督、脚本家、プロデューサーとして40年以上にわたり映画界を牽引してきた重鎮である。
1993年の監督作『悪い子バビー』でヴェネチア国際映画祭の審査員特別賞および国際映画批評家連盟賞を獲得したほか、2006年の『十艘のカヌー』ではカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門審査員特別賞を受賞するなど、世界屈指の国際映画祭で高い評価を確立してきた。
多彩なジャンルや表現手法を駆使し、人間や社会のあり方を鋭く見つめ続ける作風で国際的にも確固たる地位を築いている。
審査委員長への就任に際し、デ・ヒーア監督は「東京国際映画祭に参加できることは、私たち映画に携わる者にとって光栄なことです」とした上で、映画監督として大スクリーンで多くの作品を観る機会が減る中で、世界中から選ばれたコンペティション部門の15本を鑑賞し議論を交わす役割に触れ、「豊かな映画文化が息づく街、東京で務められるこれ以上の幸せがあるでしょうか」とコメントを寄せた。
久松猛朗氏も「新たな対話と発見」に期待
同映画祭のフェスティバル・ディレクターを務める久松猛朗氏は、デ・ヒーア監督の豊かな経験と深い洞察力に強い期待を示し、「独自の視点と揺るぎない映画作家精神を持つ監督を迎えることで、多彩な作品が集う本年のコンペティションに新たな対話と発見がもたらされることを確信している」と歓迎の意を表明した。
オーストラリア映画テレビ学校出身のデ・ヒーア監督は、これまでに14本の長編脚本を執筆したほか、15本半の長編映画を監督し、劇映画16本やドキュメンタリー5本を製作してきた。
マイルス・デイヴィスが出演した『ディンゴ』(91年)や、カンヌ国際映画祭に選出された『クワイエット・ルーム』(96年)、オーストラリア先住民の名優デヴィッド・ガルピリルと協働した『The Tracker』(02年)など数々の名作を世に送り出し、近年でも『サバイバル』(22年)がベルリン国際映画祭でFIPRESCI賞を受賞するなど、精力的な活動を続けている。
第39回東京国際映画祭は10月26日から11月4日までの10日間にわたり都内で開催され、関連するコンテンツ見本市「TIFFCOM 2026」は10月28日から30日までの3日間、経済産業省や総務省、ユニジャパンの主催で実施される。
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